王都に集う絆
今回は“つなぎ”ではなく、物語の中で大切な転換点になる話です。
マヤとアオイ、それぞれの想いが交差し、王都という新たな舞台で仲間たちと出会う第11話。
日常と緊張、希望と不穏が同時に混ざる、静かだけど確かな前進の物語をどうぞ。
朝の空気が澄み渡る。
マヤとアオイは並んで歩きながら王都を目指していた。
マヤ「アオイ、疲れてない?」
アオイ「平気だよ。むしろ、こんなに空が広いの久しぶりかも」
サリル「マスター、王都まであと二刻。移動ペースは順調です」
マヤ「よーし、このまま行こう!」
道中、アオイは周囲の景色を見ながらつぶやいた。
アオイ「ねぇマヤ、この世界って本当に地球とは違うね。空気も……光も」
マヤ「うん。でも、どこか似てる気もする。きっと、人の心があるからだよ」
サリル「ふふ、詩的な発言ですね、マスター」
マヤ「詩的とか言わないの!」
やがて、巨大な城壁が見えてくる。
マヤ「ここが……王都だよ!」
アオイ「すご……こんな規模、見たことない」
マヤとアオイはギルドへアオイのギルド登録へと向かう
◆ギルド登録と“壊れた測定器”
王都ギルド。人で賑わうその中央に、二人は受付へ。
受付嬢「ではまず、新規登録のため、魔力量を測定しますね」
アオイ「はい」
──手をかざした瞬間、光が爆発した。
バキィィィン!!
周囲「うわっ!!」
受付嬢「こ、壊れました!? 魔力量の記録が……上限を突破……っ!」
ギルドがざわめく。
マヤ「え、また壊したの!? あれ、前も似たような……」
サリル「マスター、原因はアオイの魔力量が規格外だからです」
アオイ「ご、ごめんなさい!!」
受付嬢「お怪我がないなら大丈夫です。予備は後何個かあるので」
ギルドから出ると、マレーナとハロットルが居た
マレーナ「あなたは…?」
アオイ「え、あ、はい。アオイです」
マレーナ「アオイ、聞いたことない名前ね」
「私はマレーナ!こっちはハロットル」
ハロットルは今にも戦いそうな目でアオイを見ている
ハロットル「魔力量が規格外……確かめさせてもらおう」
マレーナ「だったら私も戦わせてもらうわ!マヤとの訓練の成果みせてあげるわ!」
⸻
◆手合わせ ― 炎と光の共鳴
訓練場。
マレーナ「手加減しないわよ!」
アオイ「望むところです!」
火花が舞う。マレーナの炎の弾が飛ぶが、アオイは同じ魔法をコピーして弾き返す。
ハロットル「魔法の反応が……完全一致だと!?」
マヤ「アオイ、ほんとにすごい!」
サリル「彼女のスキル“魔法同調複写”の発動を確認」
「彼女の能力を閲覧します。マスター、彼女の能力魔法コピーは威力をコピーして自ら打てるようです」
マヤ「そんな能力なんてあるんだ。」
サリル「なお、マスターの魔法もコピーされますが、そもそもマスターには魔法攻撃は無効化されるので心配無用かと」
マヤ「好きで無効化してるわけじゃないんだけどね、、、」
最後はハロットルが剣を振るう。アオイが受け止め、双方が後退。
マレーナ「……強いわね。でも、悪くない」
アオイ「そっちこそ。手応え、あったよ」
マヤ「よーし、全員仲良くなったってことで!」
3人「これのどこが!?」
サリル「マスター、勝手にまとめるのは早計です」
マヤ「みんなひどいよ」
⸻
◆初めてのギルド依頼
マヤ、アオイ、マレーナ、ハロットルの四人で初依頼。
内容は「魔導樹林に巣食う暴走植物の討伐」。
戦闘は短時間で終了──マヤとアオイのコンビによる一撃だった。
マレーナ「ちょっと、また地面に穴開けたわよ!?」
マヤ「えぇ!? だって勢いでつい……!」
アオイ「うん、マヤ、もうちょい加減覚えようか!」
サリル「マスター、修復魔法は私がやっておきます」
笑い声が響く。チームとしての空気が少しずつ馴染んでいった。
⸻
◆夜 ― 星の下の語らい
依頼を終えた夜。宿の屋上で、マヤとアオイが並んで星を見上げていた。
アオイ「ねぇ、真耶。ここって……本当に不思議な世界だね」
マヤ「うん。でも、悪い世界じゃない。みんな優しいし」
アオイ「……この世界のこと、もっと教えて」
マヤ「いいよ。私が知ってること、全部話すね」
サリルは静かに二人を見守る。
そのとき──空気が震えた。
サリル「マスター……これは尋常ではありません」
マヤ「まさか……この魔力は!?」
天界で、テラネが顔を上げる。
テラネ「なんてことなの……まさか、あの存在が……」
???「貴様に復讐するべく転生したぞ、イナマヤよ!!」
空が赤く染まり、物語はクライマックスへと続く。
今回の王都編で、新しい絆と不穏な影が同時に生まれました。
そして最後に現れた“謎の声”──それが何を意味するのか。
マヤたちの平穏が続くことは、もうないのかもしれません。
次の話で一章が終了します!マヤたちの戦いをその目で見守ってください!!




