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再会 ―神の導き―

少し短めの話ですが、今回はどうしてもこの「再会」の瞬間を丁寧に描きたかった回です。

マヤとアオイの再会、それは単なる“奇跡”ではなく、テラネ様の優しさと導きによって繋がれた“運命”の再会。

お互いに違う世界を生きてきた2人が、再び手を取り合う。

――それだけで、この物語の中に新しい風が吹くような気がします。

──静寂の夜。

マレーナの誕生日会が終わった直後、王都の空が一瞬だけ震えた。

空間の揺らぎ、光の奔流。

普通の魔法ではありえない、圧倒的な“神の波動”が走る。


マヤ「……この感じ、普通の魔力じゃない。神々の……?」

サリル【確認しました。大魔法“召喚式”の波動。発動源はこの世界外からです】

マヤ「この世界の外……まさか――」

サリル【推定発動者:不明。ですが、マスターがいた世界のエネルギー波長と一致】

マヤ「……地球!? サリル、行くよ!」


(光の陣が展開し、マヤとサリルは転移する)



場面転換:荒野の地


少女・アオイは光の中で目を覚ます。

「……ここ、どこ……?」

見渡す限りの大地。突如、魔物の群れが現れ、襲いかかる。


アオイ「っ! こんなの、やるしかないじゃん!」


彼女の瞳が一瞬、淡い蒼光を放つ。

炎を見て、その構成を理解する――。


アオイ「……わかった。こうすれば――!」

(魔物が放った炎を完全再現して逆撃、殲滅)


サリル【マスター、座標確定。戦闘反応……異常。ですがこれは、敵意ではない】

マヤ「誰かが戦ってる。……急ごう!」



シーン:再会


風の中、立つ2人。

マヤが駆け寄り、そして――目を見開いた。


マヤ「アオイ……?」

アオイ「……やっと、あなたの元に辿り着いたよ。真耶。」

マヤ「ほんとに……アオイなの?夢じゃないよね?」

アオイ「夢じゃない。何度も願ったの。もう一度、あなたに会いたいって。」


マヤは堪えきれず抱きしめる。

サリルは少し離れた位置で、静かに見守っていた。


サリル【感情エネルギー、安定。マスター、これが“再会”というものですね】

マヤ「うん……やっと、戻ってこれたんだよ」



シーン:手合わせ


アオイ「ねぇ、真耶。あなたがどれほど強くなったか、見てみたい」

マヤ「えぇぇ!? 今そういう流れ!?」

アオイ「昔からでしょ。私、あなたに勝ったこと一度もないんだもん」

マヤ「しょうがないなぁ……ちょっとだけだよ?」


(魔法陣展開。大地を走る光)


アオイの反応速度、魔力制御、すべてが完璧。

マヤもわずかに目を見張る。


サリル【解析完了。戦闘感覚はマスターを凌駕。ですが、総合力はマスターが上】

マヤ「さすがアオイ……ほんとに、強くなったね」

アオイ「あなたにはまだ届かないけど、ここからは一緒に戦える」

マヤ「うん。一緒に、ね!」



シーン:天界


テラネ「……やっと、二人が再会できたのね」

その声は、柔らかく光に包まれた。

テラネ「マヤ、アオイ。あなたたちの絆が、またこの世界を動かす。

どうか――恐れずに歩きなさい。私は、いつでもあなたたちの上から見守っているわ」


(穏やかな風が吹き、二人のもとに光の羽が舞い降りる)

いかがでしたか?

ついにマヤの前に現れた地球からの召喚者、アオイ。

2人の絆はこの世界にどんな影響をもたらすのか――。


次回、第11話では“再会の余韻”とともに、新たな影が動き出します。

平和の裏に潜む、世界の歪み。そしてテラネ様すら予期しなかった“異変”が……。

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