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花美哉  作者: ハミル
2033年
28/40

28 GⅠ サウジカップ・GⅠ フェブラリーS 2033/2-4

昨年の年度代表馬アゲハが海を渡った

リヤド競馬場 HⅠ 駱駝カップ

ダート三冠を達成、年末グランプリターフ馬杯を制す

破天荒な馬道を踊り疾って、次なるターゲットは世界最高賞金だった


・・・・


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国内

府中競馬場でHⅠ 砂杯

快晴の東京の空に乾いた砂を16頭が駆け抜ける

1番人気は6歳牡馬メーヴェ

昨年秋のダートHⅠ 土杯で前述のアゲハの後塵を拝したが、ニューヨーク競馬場のHⅠ 野牛ステイクスを制した実績が燦然と輝いている

2番人気はH競馬会最高の栄誉 HⅠ 第1回 熊杯を一昨年に制したクロだった

惜敗が続いていたターフからダートへ矛先を向けた初砂のHⅠ 土杯でメーヴェと2着同着、アゲハに鼻まで迫る快走だった

この馬も芝砂熟すが、今年の初陣はダートに照準を当てた

この2頭の再戦が注目を集め、1.9倍と2.3倍の単勝オッズ、ファンの支持は他馬を大きく引き離していた


「やはり、一騎討ちか!内の4番クロ!外の12番メーヴェ!200mを切りました。まだ並んでいる、どっちだどっちだ!100m。ティマ鞭一発、チリシカも必死で追う。外少し出たか、メーヴェ優勝!第1回砂杯を制したのはメーヴェです」


メーヴェがクロを半馬身競り落としてHⅠの名誉を捥ぎ取った


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・・・


アゲハ大敗

年度代表馬が15着に沈んだ

国内の芝ダート条件問わずの名雌が中東では、その羽ははためかなかった


重い4本が馬場を降りて検量室へ向かう

ジョッキーのアクルヒは馬上から降りてバックルを外す

鞍を下げゼッケンを手にする

日の丸が目に入って申し訳なさと、怖さが背筋を引き攣らせた

アゲハの足元を確認する

肩に小さな手の平を感ずる

背を軸に首を振り返らせる

馬主のオリーブは、ゴメンねと言った


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#HAMIRU

#アゲハ

#メーヴェ

#クロ

#アクルヒ

#ティマ

#チリシカ

#花美哉

#20250223



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