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花美哉  作者: ハミル
2033年
27/40

27 パパママ・キウタ・ヒメヒコ 2月3週

GⅡ 京都記念・GⅢ 共同通信杯・GⅢ クイーンC・バレンタインS


花美哉 27


パパとママは再会できなかった

暮れの2歳GⅠ、雄杯で仲良く3着同着した牡馬パパと牝馬ママ


茨城所属のパパは日曜日のHⅢ アルストロメリア杯に出走した

滋賀所属のママはHⅢ ストックカップへ遠征した

共に府中競馬場でのレースであったが、ママは土曜日の出走だったため二頭はすれ違いとなってしまった


馬運車の昇降場所の傍らには花が、ストックの花が咲いていた

レース当日、パパはフワフワと温かみを醸すその紫羅欄花に引き寄せられるように鼻花を合わせて香りを堪能した


レースに際して、共にHⅠで3着した実力馬

パパもママも確りと勝利した

ママは馬運車が着けた側のストックの花には気付くことは出来なかったが、その花が冠名となった競争の優勝によりその花冠を、額からタテガミへの通りに飾った

彼女は牝馬でありながら牡馬クラシックへの参戦も検討されている

オーナー、調教師を始めとする関係者も今回のマイル重賞の勝利に御満悦の様子を徐にしてハハと綻んでいた


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HⅡ シャーク記念

スカイブルーの右後脚キウタ

年明けの名物重賞 船橋玉カップを制して、その勢いのままHⅡ へ駒を進めた

鞍上はキック

彼はデビューからの主戦であったが、秋の3歳牝馬GⅠ 麒麟杯でリーディングジョッキーのバツクへ乗替りとなった

キックの騎乗に取分け落度があったわけではないが、トップジョッキーがHⅠで空いているという好機をミホー調教師は好機と捉えソソスオーナーも快諾し、バツクも騎乗依頼を好機と即断した

キックは勝ち数を量りとするならば、中位の騎手であった

麒麟杯惨敗の後、船橋玉カップでは昨年の新人リーディングで62勝を上げたホープ、ツヨチが手綱を取った

バツクもツヨチも東のGⅢアルストロメリア杯で騎乗していて、キックにその脚スカイロケットの発動を託された


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1998年2月14日

サイレンススズカがバレンタインSを4馬身差で逃げ勝った

始まった

中山記念、小倉大賞典、あの金鯱賞、宝塚記念、かの毎日王冠、そして天皇賞秋


「残り6のハロン棒を通過しました。先頭はヒメヒコです。大きく離しました。10馬身ほど離したでしょうか。鞍上は逃げのシンニョウ」


ダート1,400m


「ヒメヒコ逃切りました」


オープン特別の天道虫S、蜂Sに続き、これまたオープン、カカオS。三つめのステイクスを手にした


調教師ミホー、馬主ソソス、そして生産者ハミル牧場のユタタとヨーコ

チームヒメヒコも諸手を挙げて喜んだ


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その頃

静岡ハミル牧場ではスタッフのマメドから角砂糖を与えられて花美哉は手放しで喜んでいた

富士は白くて、マメドはボウっと眺めていた

ハミヤの鼻梁を撫でて、事務所へ向かった

あのミルクの山を見ていたら・・なんだかよくわからないけど、きのこの山に練乳をかけて、口に放り込んだ








#HAMIRU

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#キウタ

#ヒメヒコ

#マメド

#ミホー

#ソソス

#ユタタ

#ヨーコ

#キック

#シンチョ

#花美哉

#20250216

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