世界の調和を乱す者
ミハエルから万能薬を受け取り、寺院から去ろうとした時、ミハエルから、ある事を言われる。
それは、勇者トウドウという存在を疎ましく思う輩が、いるという事だ。
何だ、それは? と聞くと何でも神への信仰心より勇者への信頼や存在感、特に信仰心という物が、勇者にとって変わられる恐れから、神原理主義者というのが、組織として立ち上がってるんだと。
魔王を倒した次は、神様と俺が戦うのかかよっと冗談気味に言うと、ミハエルは真剣な表情で、甘くみてはいけないと釘を刺される。
聖教騎士団と言うらしく、腕利きの者もいるとの事だ、俺はお前は大丈夫なのかよ、勇者の仲間だったんだぜと聞くと、私は平気ですから、女王メリスとの繋がりもあって、彼等も簡単には手は出さないと。
それでも……心配だ、俺が言うと、ミハエルは貴方は何処までもお人好しねと、それともガーネットを喪った、反動かしらと言う。
きっと、後者の方なんだろうな…俺は大切な人をこれ以上、亡くしたくない。
だけど、それは、きっと俺の勝手な都合なんだ、ダイヤの件もあるし、それこそ、俺は神なんて絶対的な存在じゃない、勇者なんて言われてるが、俺は何処までもいっても人だ。
過ちを起こすことだってある、それでも、生きていくのは、無数の屍を作った、俺なりの贖罪だ。
魔族であれ、殺し屋であれ、彼等を殺めたことは、絶対的な正義ではない、俺はきっとこの先も苦悩しながら生きていくのだろう。
俺がそんな事を考えていると、アリスが後ろから、俺の頭を殴る。
痛い! この女なにしやがると、アリスの方を向くと、アンタ、勇者なんでしょ!! もっとドーンとしときなさいよっと言う。
「ある程度の思考なら、私は分かるのよ、王家の力か、知らないけれど、それでアンタの思考を読んだら、まあ、ゴチャゴチャと! 私の世界征服に協力するなら、もっとシャンとしなさい! 」
いつ世界征服に協力すると言ったよ、俺はアリスに反論すると、細かい事はいいから、気にしないと開き直るではないか。
※※※
俺は王都に残りロベルトを母親の元へ向かわせた。
アリスも付いて馬車でな。
あの時、アランと寺院に行き、金と万能薬を渡しておけば、こんな二度手間もかかる方法で行く必要性がないと思うだろう。
どうも、つけられてる気配がある、それは、ミハエルが言った聖教騎士団の手の者か、それとも、別の勢力の者か、俺は誘い出そうとし、王都の中心にある噴水がある広場で、待った。




