世界征服を目指す女
「納得いかないわ!! 」
私は、王家ベテルビエフ家の長女、アリス・ベテルビエフ、王室の円卓会議にて妹のメリスに、王家継承は私じゃなく、自分の方が相応しいと主張され、更に王家追放するとまで、言ってくる。
納得いかない私にメリスは、説明する。
「お姉様は、少々、いや、かなりお転婆が過ぎますわ」
「なによ、夜な夜な酒場に行って庶民と酒盛りしたり、王都に魔物が入ってきたから、神器にて退治したら思いのほか、威力が強すぎて王都の五分の一を壊したり、それのどこがいけないのよ!」
「大アリです、ご自身の言った他にお姉様の蛮行はこれと枚挙に暇がないです、そんな方に次代の女王を任せる訳にはいきません」
こーの、妹だとつけあがりやがって、私は妹にドロップキックを放つ。
だが、それは防がれた、神器だ。
神器、王の杖は、王家に代々、伝わる秘宝で、王都に魔王クリソベリルが攻め込んで来た時も結界を張ったり、倒すべき標的に、魔力のビームを放つ事も出来る、正に王の権威を示す物だ。
親父の奴め…メリスにこっそり渡していやがったな。
「円卓に集まって頂いた大臣の方々、アレフ王が王を娘に譲ると言った、今、どちらが次代、女王に相応しいか、採決を取ります、私、メリスが相応しいと思う方は挙手を」
すると、円卓を囲んでいる大臣、十人中、十人が挙手しやがった。
「では、お姉様、アリスを相応しいと思う方、挙手を」
誰も挙手しないだと〜〜、ふざけんな、どいつもこいつも、私の才能に気付いていないんだな!
くそ、くそ、何が王家だ、それならこちらにだって考えがあるぞ。
「あんた達、きっと後悔するぞ! 私を選ばなかった事を! 」
私の発言を受けて、大臣達はやれやれだの、頭を抱え込む奴もいる。
「お姉様、いい加減にしてください、大臣達が可哀想じゃないですか、いいですか、この国はお姉様の所有物じゃないんです、あくまでも、私達が国民から預かっているに過ぎないんですよ、お姉様が女王になったら、国庫、財産もスッカラカンになってしまいます」
「メリス、言わしてとけば…」
「まだ、暴れますか? 神器は私が所有してます、いくら、お姉様が超絶な暴れん坊でもこれで制圧出来ますよ」
くそ、見てろよ、メリス、私は心に決めたぞ、夢はデカく、ここを出て世界征服を目指してやるんだから。




