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ま。  作者: ちいさい魔王
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episode4 ニブルヘイムと兄弟

「お前また酒飲んでたな?酒臭いぞ」


「ふぇ?ん~まだまだ飲めるぞ~~もっともってこ~~い」


俺たちは、今酒場で情報収集をしているところだ。そう、あれから一週間の旅の果てにやっと到着したのである。地獄。それは悪行を行ったものの魂が死後に送られ罰を受けるという世界、というのが一般的であるがここは違う。地獄ではあるがそんな雰囲気はゼロ。この世界の地獄はほとんど人間界とかわらない。違ったことと言えば景色、種族、空気、これくらいだろうか。ちなみに、地獄と魔界は全然違う。地獄は地獄の王、凶悪のサタンが仕切っている。国王みたいな感じな立ち位置だ。一方で魔界は3人が統一をしていてその下についている者同士がバチバチで治安が悪い。このくらいだろうか。

とりあえず、今はゲートの使い方を知っている奴、ゲートに必要なもの、を探す。そのためにさっき言った情報収集を行っている。


この飲んだくれは放っておいてさっそく取り掛かろう。まずは、この酒場のマスターからだ。席についたら適当な酒を頼んでマスターに質問する。なぁゲートって知ってるか?ってな。そのあとはノリだ。

よし。俺は席に着いてさっそく適当な酒を頼む。


「マスター。そこのポータスをくれ」


マスターはそれを聞くと吹いていたコップを机の上に置き、ポータスを注いでくれた。なんという手際の良さ。そこらへんの人とは違う何かを感じる、さすがマスターだ。こいつは絶対有益な情報を持っているに違いない


「マスター。急で悪いがゲートって知ってるか?」


「あぁ知っている。ゲートってあれだろ?ほかの世界に行けるってやつ」


俺の質問に返事をしたのは隣にいるフードをかぶっていた女だった。


「お前ゲートについて何か知っているのか?」


「そのゲート家にあるよ。よかったら来るか?私も家に帰ろうとしてたところだ」


行きます。と言いたいところだがこいつと話してると、ウズウズするような感じがして気味が悪い。ヘラに言って確かめてみるか?いや、怪しまれるか。


「マスターそろそろ行くよ、ごちそうさま。お前来るのか?来ないのか?」


「あぁもちろん行くよ。マスターごちそうさま。悪いが歩きながら自己紹介させてもらう。俺はヴェルテクス。あの飲んだくれは連れの欲女フェーリス。あと、ヘラという龍神族の子がいるんだが、ゲートの情報集めで街を回っているため今はいない」


ヘラにこのことを魔法で伝え...ってここ魔法使えないんだっけか。うーん、歩きながら考えるか。


「それで家はどこなんだ?」


「ニブルヘイムだ。私はヘル」


「ヘルってサタンの奥さんか!?」


ヘルは頭を縦に振る。神は基本的に相手の魔力を大幅に弱めて戦う。それが自動効果らしい。だから変な感じがしてたのか。なんでそんな奴がここにいるんだと思ったが、フェーリスが言ったことを思い出す。

 サタンのとこへ行くのはやめたほうがいいぞ。奥さんと喧嘩してプンプンらしい。 そうか、家を出てきたのか...


チャリン。


情報収集が終わったみたいだ。酒場を出たらヘラがちょうどこちらに向かってきていた。ヘラも簡単な自己紹介をして、一応飲んだくれも連れて。よし、レッツゴーだ。


「これで全員集まったな。では行くとしよう」


「それでどうやってニブルヘイムまで行くんだ?」


「もちろん歩きだ」


(´;ω;`)←今これ



あれがニブルヘイムだ。ニブルヘイムには国を守ってる大木がある。そこの下にはどんな傷も治せるであろう泉があるらしい。ここにくるのが初めてだからそこらへんはわからん。あとでこいつら連れて行ってみるか?

それと、冷たい氷の国だけあってすごく寒い。魔法で体を温めながら歩いてもいいが、魔力消費が激しすぎるためできるならやりたくない。


「ニブルヘイムでは魔法や呪文は使用が困難だ。ニブルヘイムの寒さで体に通る魔力が鈍る。ゲートだったよな?ついてこい」


なるほどな。だけどそれってコツ掴めば使えるってことだよな。やる価値はあるな


ボッ!ボッ!シュ~~


コツを掴もうと火を出したり消したりしてヘルのあとをついていく。何回かやってると着いたぞ、とヘルの声がした。目の前には貴族が住むような家があった。とにかく派手で派手だ。


「入れ。騒がしいやつがいるが気にするな」


「「「おじゃましま~~す」」」


「おかえり。ヘル早かったな」


中は暖かくて広い、若干獣集がするが居心地がいい。ソファに目をやるとオオカミの姿をした人型の獣が横たわっている。やばい。目があった。必死に視線をヘラの方へ向ける。


「おい、ヘル。こいつらは誰だ」


「私の連れ。ゲートを使いんだって」


「ふーん。おれは弟のフェンリルだ。見ての通りオオカミだ。この傷が気になるのか?これはオーディンとやりあったときにできた傷だ。これか?これはだな...」


「はい。終わり。あなたの武勇伝は聞き飽きた。こいつは私の弟、神飲シン・レトロフェンリル。それともう一人姉がいるんだけど、今は泉の方に行ってて今はいない。姉の名前はヨルムンガンド。神蛇シン・アングイズヨルムンガンド。で私、神冥シン・モーテイヘル」


おれたちも自己紹介をしようとしたら玄関が開き、おそらくヘルの姉であろう生物がこちらを睨んでいる。

なぜ、ヘルの姉だとわかるのか。・・・だって蛇なんだもん







私、ヘルです

本編でもいったけど私には兄弟がいる。フェンリル、ヨルムンガンド。フェンリルは昔オーディンと戦ったことがあって、そのときにできた傷を武勇伝としてみんなに聞かせることが好きみたい。

そういえば、フェンリルの過去は知ってるけど姉貴のは聞いたことがなかったな~

あとで聞いてみよ~~

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