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4 , 氷属性

きり悪いです、すみません By友達

3時の合図が鳴り響いた。

昨日と同じく、張り詰めた空気の中で点呼が始まる。


「1、ロルフィル。2……」


今日、俺は1番乗りだった。

……もちろん、楽しみだから早く来た。と、いう訳では無い。

昨日、よく眠れなかったのだ。

疲れで1度眠りに落ちたものの、

体の痛みですぐ起きてしまい、

そのまま3時を迎えたのだ。

だから、ここに早く来ていた。


「よし、全員いるな。今日は前回に引き続き魔道訓練だ」

(また同じのやるのか……?安定して出せるかわからないな)

「ロルフィル、お前は火魔法を第五段階まで終えた。今日は氷魔法を第五段階までやれ。それ以外は前回同様、火魔法だ。特にお前ら3人は四段階すら終える前にぶっ倒れやがったからな。まぁルルファルは四段階は9割型成功と言っていいほどだったが……まあ、お前らには四段階は軽く出来てもらわなきゃ困るし、とにかく、できるまでやり続けろ」


他3人の囚人たちは倒れるほどなのに、またやんのかよ……

と、納得のいかない表情をした。

その中、ルルファルと呼ばれた囚人だけは楽しみでしょうがないというような表情をしていた。


「お前ら、文句あんのか?」


ドンラスが低い声で脅すように言うと、3人は目を逸らし魔道訓練を始めた。


「なに突っ立ってる?さっさと始めろ」

「……はい」


訓練を始めると、前回火魔法の時にお世話になったお婆さんがおれの担当訓練官だった。


「おや?君前回もあったね。奇遇だな。じゃ、早速訓練をはじめる」

「はい、よろしくお願いします」

「まずは、基礎のフローズを」

「はい。フローズッ!」


フローズは、魔法をかけたものを氷漬けにして固めるシンプルな魔法だ。村で果物を冷凍保存する際に使っていた魔法だから

すぐにできた。


「よし、できてるな……坊や、君なら……少しとばして第四段階魔法をやってみてくれ。アイシクルだ」

「はい、アイシクル!」


周りにつららのような氷の柱が大量に出て来て、的に一斉に突き刺さった。

すると、訓練用の鉄でできた的を軽々貫通した。


「……す、すげぇ」


思わずこの魔法を使っている自分に驚いてしまった。ただ単に鉄と言っても塊という方が自然なほど分厚い。それを軽々と貫通できるなんて相当な威力だ。


「……次で最終だ。第五段階は、

グレイシャルイロージョンだ」

「ッ……できるかな。よし、グレイシャルイロージョン!!」


グレイシャルイロージョン。威力も技の広がるスピードも様々

な魔法の中でも高く、先から放たれた氷は全てを素早く飲み込み取り込まれた生物をじわじわと蝕む。そしてほぼ確実に命を絶つ。

しかし、その一方で魔力の消費が激しく、使う方もなかなかの疲労がくる。


「まさか……2回目の訓練にしてこれが使えるとは……」

「やったぁ……うぅ、やば……」


魔力消費がエグすぎる。

立ってるのもきつい。

前回の火魔法で魔法の使い方に少し慣れたからか、取得の難しい氷魔法を、12時間程できた。とは言えさすがに飛ばし過ぎた。

……すると、瞼が重くなり、意識がすっと遠のいた。


「……ロ……くん……ロルくん?」


……?誰かが俺の名前を呼んでる?

俺何してたっけ?あ、そうだ。訓練を終えて、それで……


「ハッ……?!ッッ……痛った!」

「あ〜起きたぁ〜」


目が霞んでよく見えない……

でも、この声聞き覚えが……?

……?!ルルファルさん?


「大丈夫〜?君、訓練終わった瞬間倒れたんだよ〜」

「え?えっと……じゃあ何故俺は自分の牢に……?」

「それはねぇ、私が運んだからだよ〜」

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