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1 始まり

小説友達との合作です!

奇数話が自分、偶数話が友達です!

良ければ見ていってください

―――フィルファリアス国―――


この世界は、神に作られたとされている。多くの伝記にそう書いてあるからだ。


そんな世界の、小さな村の1人の男の子のお話が今、始まろうとしている…


〈 とある、小さな村にて 〉


ヂリリリリリッ


「ん、ふぁぁぁ」


目覚ましの音で目をあける。

茶色い木の素朴な天井、小屋のような部屋で、いつも通り目を覚ました。


「今日も、やるか。」


ここ、ラリ村はとても小さな村だ。面積的な意味ではなく、人口とかの話だ。総勢30人にも満たない程の人口である。ただ、面積は周りにほかの村がない為、とても大きい。

この村では農業、酪農、放牧など、自分たちで生産して、自分達で消費する、いわゆる"地産地消"を行っている。

俺は、果物を収穫や栽培する担当だ。


「よいしょ……」

「今日はこれくらいでいいかな」


収穫が終わった。

かごの中にどっさり採れた果物をしまい、自分が食べる果物だけ取って他は村の果物入れ場へ入れようとそこへと向かう。


「今日の分のご飯の材料は貰ったし……今日もう帰るとするか、」


村の収穫品を入れる場所に果物達を入れ、他の村民が作っている野菜や肉を取って自分のかごへ入れる。やることは終わったので帰る準備をしていると、村の婆さんと爺さんが話しかけてきた。


 「ロルやぁ、おつかれさま」

「ラリ婆、ロサ爺、いつもありがとう」


ロル、は俺の名前だ。

ラリは婆さんの名前、ロサは爺さんの名前である。この二人は親が旅に出かけていて一人で過ごしている俺をいつも気にかけてくれる優しい人だ。

二人と少し雑談をしてから別れると家に戻る。

そしてご飯を食べ、水浴びをして、床に入る。

それがいつもの日常


だが、ある時その日常が崩れた。


ある日のこと


「おい、ここにロル・フィルは居るか?」

「ロルかい?いるが……どうしたのかね?政府の方々。」


爺さん曰く、政府の人達がやってきたのだ。彼らは俺を探しているらしい。


「ロル・フィルは俺ですが……」

「お前か、おい、はやくこい」

「えっ?あ、はい……」


何が何だか分からなかった。けど逆らったら何をされるか分からない。顔もなんか怖いし、政府の人だ、ここはついて行くしかないと思って、彼らについていき、彼らが乗ってきた馬車へと乗り込んだ。村の爺さん、婆さん達が不安そうな顔をしている。皆も政府の人には逆らえないらしい。

皆に馬車へと乗り込むと俺は理由もわからず両手両足を縛られた。そして、簡易牢のようなものに入れられると、突然質問をされた。


「おい、なぜお前はこんなことをした?」

「えっと……よく分からないです。ごめんなさい。何故ここにいるのかも、何も状況が……」

「そうか、話す気がないならまあいいさ、どうせ話すことになる」

俺に質問をしてきた強面の男はその後もよくわからない質問を沢山してきて、そのたびに分からない、ごめんなさい、といった話がずっと続いた。


1時間ほどたっただろうか、馬車はある城の前へとたどり着いた。王城だ。村の情報によるとここは、この王国の姫ロース様の家でもあるらしい。その中へとはいると、馬車から降ろされた。首輪とリード、足の縄を外された。そして、どこか暗い所へと連れされる。そこは牢屋、だった。

椅子に縛られて少し待っていると、一人の男性が現れた。


「ああ゛?お前か、あの罪人は、ッチ、俺はドンラス・ワリュード。お前を更生させるもんだ。」

「はぁ……」

「ここでは俺の言うことに従ってもらう。絶対だ」

「わ、分かりました……所で、何故俺はここにいるのでしょうか?」

「あ?そんなん決まってんだろ。お前が大犯罪を犯したからだろ?」

「俺、何もしてないです!」

「うるせぇな。とにかく、お前にはここで訓練と労働をしてもらう。覚悟しておけ」


そう言って、ドンラスさんは去っていった。

そして、その後黒面の人に「ドンラス様が話に来るまで寝ているか何かしていろ」と言われて、今ここのベットの上に寝転がっているのが現状。

牢屋は汚くて、薄暗くてどこか血の匂いがしてくるような感じだ。


「はぁ、これからどうなるんだろ……」


俺の罪?は冤罪。多分すぐ解放されるだろう、そう考える。俺は今日の強烈な出来事を胸に眠りについた。


? 〈ここから自身に起きる残虐なことを想像もせず、彼は眠りについてしまったのだ。〉

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