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おぉっと、ヤバいの踏んだな?

筆(指?)が進む進む。

なんか早くかけたので投稿します。

評価、感想などお願いします。

「おぉ、帰って来たか。遅かったな。」

「あ?あぁ。あんた、門通った奴の顔全部覚えてんのか?」

「全員じゃねぇが、だいたい覚えてるぞ。態度がクソ悪かった奴以外は、だけどな。あまりに遅いと、救援出す必要あるしな。」

「え?俺らも帰り遅いと助けに来てくれんの?俺ら旅人だから、死んでも蘇るぜ?」

「でも痛いのは同じなんだろ?なら死なないに越したことはねぇからな。助けに行ってやるさ。」


ヤベェ、かっけーじゃねぇかよ。


「ありがとう。旅人を代表して感謝する。そして、頼りにしてるぜ。」

「良いってことよ。この街に入った時点で、あんたら旅人も、俺ら衛兵の守護対象に違いはない。」


惚れてまうやろぉい!イケメンかよ、その心意気。


「で、調子はどうだい?こんな遅かったんだ。結構狩れたんだろ?」

「ふっ、ヤベェぜ。兎、亀、ゴブリン合わせて1000体ぐらい狩ったと思う。」

「せっ!千体⁈まじか!お前、やるなぁ。」

「せやろ?じゃ、ギルドに報告に行ってくるわ。」

「お、おう。いってら〜」


やっぱ、流石に1000体は住人でも驚く数なんだな。


「キュッ!」

(ドスッ)


なn...

路地に差し掛かった時、急な衝撃を受け俺は気を失った...

とは言っても、視界が黒塗りになって気絶回復まで5分って表示されてるのであって、ガチ気絶じゃないけどな。




もうすぐ回復するな。

視界が回復すると...

目の前にもふもふがいた!違う、兎がいた。


「手荒な真似をしてすまない、旅人よ。しかし、わしらこんな姿じゃからな。わしらの安全のために意識を刈らせてもらった。」

「喋った!」

「ぬ?まぁ、そういう反応になるじゃろうな。わしらは首狩兎(ヴォーパルバニー)。こんななりじゃが、一応女神様の祝福を受けた種族じゃ。致命のとは違う種族と言えるじゃろう。」


え?違うの?どっちももふもふウサちゃんだぜ。サイズ感も一緒だし。ちょっとこっちの方がよりもふもふしてそうなぐらい?


「オーケー、一応理解はした。でもなんで、危険を冒し、こんな手荒な真似してまで俺をここに連れて来たんだ?てか、ここどこよ?」

「ここか?ここは我ら首狩兎の国ラビタリアじゃ。で、ワシはここの国王をしとる。名をアランと言う。よろしく頼むぞ。なんでお主をここに連れて来たかと言うとじゃな、ワシの孫に首狩の技術を教えて欲しいんじゃ。」


-エクストラユニーククエスト『首狩兎の王の孫の首狩指南』が発生しました-

このクエストを受けますか

Yes or No (拒否した場合、再び条件を満たすまで、同じクエストが発生しない場合があります。)


おぅ...EXユニークってめちゃんこレアなんじゃ?

あれかな?ずっとモンスターの首狙って狩してたから?


「1つお尋ねしたいことがあります。なぜ俺なんですか?」

「丁寧な口調じゃなくて良いぞ。何故お主かと言うとじゃな、今ラビタリアは、数年に一度ある全氏族の幼子が首狩の練習を一斉にする時期なんじゃ。氏族ごとに違うタイミングにやってる普段とは違うし、数も数じゃから、安全を優先してファウセン草原でそれをやるんじゃがな。今回はお主ら旅人が来ることもあり、先に数名の者が視察してたんじゃ。その時に、猛スピードで何体もの首を一撃でしかも全てクリティカルを出して狩る者がいると報告があった、それがお主じゃ。そのような真似ができるものは首狩の名を持つワシらにも正直1人いるかすら怪しい。じゃから、是非その技術をワシらに教えて欲しいと思っての。ワシの孫である理由は、1つはワシのわがまま、もう1つはまだ首狩兎としてのプライドが高くないからお主から素直に技術を学べると考えたからじゃ。受けてくれるか?」


やっぱり、あれがフラグだったのか。てか全部クリティカル出てたのか。俺すげぇ。

正直、EXユニークなんてレア物逃す手はハナっからないけど...


「ちなみに報酬は?」

「ワシらは多芸でな、敵対する者の首を狩る為に魔法も使うし、鍛治などの生産活動もする。じゃから、お主が望むなら全ての技術を教え込んでやろう。あと、この国一番の鍛治士の打った武器と魔道具職人の作ったアイテムを進呈しよう。どうじゃ?」


武器とアイテム、さらには色んな技術か。

やばくね?報酬が美味すぎる。考えられるのは難易度が激ムズなのか、もしくはひたすらこのクエストのレア度が高いか、もしくはその両方か。

でも、それ差し置いても美味いよなぁ。兎の国とは言っても文明を持った奴、そのトップが作った武器、アイテム、技術だ。ヤベェだろ!


「分かった。引き受けよう。」

「良かった!正直断られたら、サンドバッグにして幼子達に技術だけ盗ませようかとも思っておった。」


うわぁ、怖ぁ。ってか、腹黒!

これむしろ、断った時がやばかった系?


「紹介しよう。ワシの可愛い、可愛い孫。アルルじゃ。女の子じゃからの、分かっておるな?」


玉座の後ろからちっちゃい真っ白な兎を抱えて、見せて来た。確かに可愛い、フワッフワだし。首傾げてるし。てか、玉座の後ろで遊ばせてたのね。

いや!それよりも、戦闘技術教えろっつうのに絶対傷つけるなと申すか。


「まぁ、治るなら多少の傷は許すが、傷跡を残すことはユルサン。」

「アッ、ハイ。」


怖ぇ、絶対傷跡残ってたらヤられる。しかも、多分殺さないギリギリで痛めつけられる。ひぃぃぃ


「さて、じゃあ従魔契約をしてもらおうかの。」

「従魔契約?いいのか?可愛い孫なんだろう?」

「仕方あるまい。一応ワシらは女神様に認められた種族であるが、その実まだ立場が曖昧じゃし、何より見た目がの。無駄な危険を冒すよりはマシじゃ。」


なるほどな。立場が曖昧ならその方がいいかもな。街中に従魔じゃない、見た目が完全致命兎なヤツがいたら、問題になるだろうしな。下手したらプレイヤーが切りかかってくる。理にかなってるか。


「分かった。どうすればいい?」

「簡単じゃ。...なんと言ったかの?そうお手じゃ。アルルがお手をした状態で“アルル”と名前を呼べば契約が成る。因みにこれはあくまで双方同意の上での契約方法じゃから、知性がある者にしか使えんぞ。

さて、アルルや。あの人がお主のお師匠様じゃ。契約しておいで。」


すると、子ウサギ(アルル)がピョンピョン跳ねながらこっちの来て首を傾げた。


「ぷぅ?」


ヤベェ、まじかわゆす。

そーっと、手を差し出すと、アルルがちっちゃなお手てを乗せてくれた。

これ、リアルだったら鼻血出す自信あるぞ俺。


「アルル、俺と来るか?」

「ぷ?ぷぅ。」


ヤベェ、分かってたけどちゃんと言葉分かってる。

しかもコクンって頷いたぜ。ヤベェよ、もう...ふぅ。言葉になんねぇ。


「ブフォッ(可愛い、可愛いがすぎるぞ。アルル。ワシも今度やってもらおうかの?)」


わかる、分かるぜ。その気持ち。

俺はそっと空いた手で、グッドサインをした。

すると、アランも返して来た。

俺らの心が繋がった気がした。


「これで、契約はなった。もうファウストに帰って良いぞ。お主はこの国の客人じゃからないつでも帰って来て良い。というか、アルルを連れて定期的に帰ってくるのじゃ。そこでじゃ、先に報酬の先払いをしておこうと思う。受け取れ。」


-首狩の腕輪(ヴォーパルリング)首狩のローブ(ヴォーパルローブ)を獲得しました。詳細を確認しますか?-


する。勿論する。


首狩の腕輪

ラビタリア一の魔道具職人が作った腕輪。当人が言うには二度と同じ物は作れないだろうという最高傑作。安全地帯からラビタリアへの転移を可能にする。

また武器庫とクイックチェンジのスキルが付与されている。魔法使用時の触媒としても一応機能する。

器用補正(大)、運補正(大)

特定転移、武器庫、クイックチェンジ、所有者固定、不壊


首狩のローブ

ラビタリア一の服職人が作ったフード付きローブ。

防御力はあまりないが、ひたすら軽く、着用者の動きを全く阻害しない。快適さを保つ。

耐久補正(極小)、敏捷補正(中)

防汚、環境適応、所有者固定、不壊



特定転移

安全地帯からラビタリア、ラビタリアから行ったことのある街へ転移できる。


武器庫

武器を50個まで格納できる。

現在12個格納中


クイックチェンジ

装備を瞬時に変えられる。質の高い付与がされており、動きながらでさえも、違和感なく装備を変えられる。


防汚

汚れない。


環境適応

周囲の温度や湿度から着用者の快適性を保つ。


所有者固定

他人に取られず、死に戻ってもアイテムロストしない。


不壊

壊れない。しかし攻撃を防ぐことは出来ない。



...wow ブッコワァレィ

待って、まだ武器あるんだけど、もう見るの怖ぇよ。

えぇ、ぶっ壊れです。主人公最強ではないと書いてはいますが、それは他のプレイヤーが育ってくればであり、現時点では装備の面では最強です。本人は?

...ふっ、まだ言えねぇな。


ちなみにこのEXクエストは一度しか発生せず、報酬も豪華です。運営の本来の思惑では...



首狩兎

致命兎が知恵を持ち、敏捷で撹乱し隙をついて的確に首を狙うようになり、また、自らに敵対するものだけを相手にするようになったことで、女神様が祝福を与え進化し生まれた種族。討伐ランクで言うならパーティー推奨のAランク相当。とは言っても、ちゃんと住人には一種族として認識されてるため討伐依頼が出ることはない。

しかしめちゃ強い、ちなみに実は致命兎が初心者殺しと呼ばれるのは、間違って首狩兎に攻撃を仕掛けたプレイヤーが多いから。

βテスターも一陣もこの時期に参入しているのが理由の1つ。

倒してしまってもレッドプレイヤーにはならなかったり、鑑定スキルのレベルが低いと見分けれなかったり、テイム(従魔契約)できたりするのは種族として曖昧だから。

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