あれ?弱い...?
さて、所変わってやってきましたファウセン草原。
俺のビルドはそれはそれは弱いらしいけど、まぁやって見ないと分からんよな。
さて、あれが致命兎か...スッゲェもふもふだぁ。やりたくないけど、金のため何より経験値のため、やるしかねぇ。
攻撃貰ったら詰み、多分だが気付かれても詰み。一撃で倒しきれなくても詰み。
最速で突っ込んで、首を掻っ切って、即離脱がベスト。なかなかキツいオーダーだな。走りながらじゃ切っ先が安定しないだろうし...
とは言っても、結局やってみるしかないか...
対象まであと約3m、近づくのはこれが限界だな。
もっとも避けるべき事態は、出せる速度が出ず気付かれて、離脱も出来ないことだな。
さてイメージだ。ちゃんとイメージしろ。
地面を全力で踏み込み、無駄なく全ての力を加速に回し足も無駄なく動かす。
ウサ公から目を離さず、どっちへ行くか常に気にかける。刃が届く範囲に入ったら、確実に首を刈る。理想は跳んでる時。だからウサ公が跳ぶモーションに入れば、即座に加速。あとはクリティカルが出るようにお祈り。
ふぅ、イメージ通り上手くいけば多分狩れる、多分。
勝てば、素材ゲット。負ければ死に戻り。なぁに簡単なことだ。
あっ、ちなみに今使ってるのは短剣な。インベントリの中に基本的な武器は全部入ってたけど、暗殺系にはやっぱ短剣だよな?刀がなかったのは残念だけど。
ちなみにインベントリは素材とアイテムでそれぞれ20の枠があって、素材ようするにドロップは500ずつスタックできるみたいだ。アイテム欄はすでにほぼ武器で埋まってる。武器多すぎだぜ...
言うタイミング今じゃないって?仕方ないだろ、初めての狩りだ。流石に緊張してんだよ。気を紛らせてんだ。
じゃ、やるか...
「ふっ...」
踏み込みは上々...さて気付いたな?
どっちへ行く?出来ればこっちへきて欲しいが...
来た!しかも跳ぶモーション、ならば...
さらに加速!
距離もほぼ完璧、あとは
首を...
「切る!」
取り敢えず、結果は見ず即離脱。
さて、これぐらい離れればいけるか?
俺は後ろを振り返った...とか言うと死亡フラグっぽいよなぁ。まぁ振り返るけど。
「よし!なんとかなるな。」
俺の後ろには致命兎の肉がドロップしていた。
ちなみにご丁寧にも葉っぱに包まれていて土には触れてないっぽい。どっから葉っぱ出てきた?ファンタジーだわぁ。ゲームだから当たり前か。
この後、ゴブリンも亀も狩ったが、亀が地を這ってる為に狙いにくいぐらいで、問題なく狩れた。
あとは、気にするなら効率だな...これは何度か狩ってみない分にはどうしようもないか?
さて、かれこれ数十体ずつ倒して慣れたし、だいたい相手の動きも分かった。
ウサ公
バカなのかこちらに気付いたら一直線で跳び上がってくる。約3m手間で一度急停止してから、もう一度全力で加速するといい感じの距離に来てくれるのでカモ。単純に切るのではなく斜め前に切りあげるように意識すると、丁度良い位置で肉がドロップし、立ち止まったり戻ったりすることなくドロップも回収出来る。
亀
気づかれると、即座に首を引っ込められ手出し出来なくなるが、首を出してる時に脅かすとそのまま固まるのでこいつもカモ。トップスピードのまま近づき上手く蹴り上げるとしゃがまなくても良くなるので、なお良し。ウサ公と同じく切り上げると、ドロップ回収も効率的になる。
と、まぁこんな感じだな。つまりはファウセン草原はカモってことだな!しばらくはここで狩り続けるか。
え?ゴブリン?トップスピードだと俺に気付かないし、気付かれてもトロいからどっちにせよ確殺で、特筆する所がマジでない。
空腹値は設定されてないみたいだし、目標各200ぐらいで飽きるまでやりますか!
ザッシュ、ザッシュ、ザッシュザシュ〜♪
ザッシュ、ザッシュ、ザッシュザシュ〜♪
ザッシュ、ザッシュ、ザッシュザシュ〜♪
......
もう流石に飽きた。ゴブリンとかは固まってるし、ウサ公は物音で近づいてくるしで、かなりの数狩ったけど...亀全然いねぇ!
まぁ、この感じだと、ここでは負ける気しないな。
仕様変更とかで俺が強いのか?それともここの敵がひたすら弱いだけ?
取り敢えず、そろそろ一度ログアウトしたいし街に帰るか。
ふっふーん...ザシュ
帰る途中に運悪く遭遇した哀れな方々はもちろん狩らせていただきました。
〜戦果〜
ゴブリン×531
致命兎×412
岩亀×114
レベル10になった
え?レベル上がったことに言及しないのかって?
だってスキルも変わってないし、ステータスはマスクデータだし...ねぇ?
致命兎
敵に気がつくと即座に飛びかかり急所に的確に蹴り込んでくる。運のステータスが高く、高確率でクリティカルを出してくるため、そこそこのレベルじゃないと耐久が高いビルド以外は受けれて1撃。運極振りビルドならクリティカル自体が発生しないので可愛い蹴りを受けるだけ。いわゆる初心者殺し。
これ瞬殺する主人公...
岩亀
敵に気がつくと即座に首を引っ込める。甲羅は非常に硬く、生半可な武器では歯が立たない。かと言って首などの甲羅以外の部位も本体の耐久ステータスが高いので、ダメージが入りにくい。割りに合わないモンスター代表。
これ瞬殺する主人公...
ゴブリン
theゴブリン。弱い。ザコモブ代表。クソザコ。バカ。
ちなみに兎に攻撃した時の心の声はあくまで明文化したもので、実際は「よしっ、来い!、跳ぶ!、来た!、首!」ぐらいで、スポーツ漫画的なコンマ数秒で数行分のことを考えれる的なやつではありません。