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地雷ってマジか...

あれが始まりの街か...

なんで、草原?直接街の中に出せや...

まぁ、言っててもしゃーねぇか。


「お?お前旅人だな?ギルドカードはちゃんと持ってるか?」

「あぁ、えっとこれだな?」

「そうだ。ようこそファウストへ!俺らはお前を歓迎する。...迷惑をかけなければな。(ニヤッ)」

「分かってるよ。あんたら装備的に兵士だろ?厄介にならないように気をつけるさ。サンキューな。」


にしても、門兵とかの所謂モブにまでかなり高度なAI積んでるようだな。


「ユウ!お前ユウだよな?俺だ!」


あぁ、アキラか


「誰だ?お前?確かに俺はユウと言う名前だが、アキラなんて奴知らねぇぞ?」

「あっ、すみまs...いや知ってるじゃねぇか!お前ぇ。」

「はっはー!流石だアキラ最高だな!」

「何がだ?RFOか?それとも俺の弄りがいか?」


はん、聞くまでもないだろうに...


「もちろん...RFOだ。」

「おいぃ!っ...ん?RFO?...うん、最高だな。まだ始まって間もないけど...」


全く、おいぃ、ってなんて俺が言うと予想してたんだ?困った奴だぜ、やれやれ。


「で、ユウ。お前どう言うビルドにしたんだ?」

「えぇ...チュートリアルで他人に言うなって言われたんだけどw」

「それはPK対策の1つでだな...ってか笑ってんじゃねぇか!お前分かってるだろ?」

「冗談だよ。武人と職人でスキルは暗殺者寄りだ。」

「...お前、また冗だn...じゃねぇな。さては、アバクリ前に何も調べず始めたな?」

「やっぱ不味いかこの構成?」

「いや、まぁ個人の自由だからあれだが。多分少なくとも一陣じゃお前ぐらいだと思う。そんぐらい地雷だ。せめてもの救いはスキルが暗殺者構成なことぐらいか。」


でもなんでそこまで言われるほど地雷なんだ?


「なんでって顔してるな?

なんでかと言うとだな。一言で言うと、ステータスが低すぎるんだ。まず、どれか1つのステータスに大きく依存するタンクみたいな働きは絶対不可能。何するにしても許容範囲を超える下位互換だ。まだなんとか使える暗殺者スタイルも推奨レベルから2段階ぐらい落とさないと戦えないレベルで弱い。

気づかれないように一瞬で近づいて一撃で倒し直ぐ離脱するのが理想なのに、気づかれるし一撃倒せないし離脱する前に反撃にあう。

正直マジの地雷だな。器用貧乏ですらない器用一文無しって呼ばれてるほどだ。

アバクリの時のAIだけ手抜きっぽくてな、取り敢えずこのビルドを勧めてくるから、βテストの時に苦労した奴が多いんだ。この情報だけはかなり入念に広められたんだが...

まさかやっちまうとは。俺が先に言っとくべきだった、すまねぇ。」


え?あの女神様AIが手抜き?そんなわけないと思うんだけど...


「ま、まぁそうは言っても不幸中の幸いと言うべきか暗殺者スタイルは言ってもなんとかソロでも戦える。しばらくやって見てから作り直すか決めたらいい。ただデータを消すと1ヵ月経たないと作り直せないから注意な。」

「分かった。サンキューな。ところでスキルとかインベントリってどうやって使うんだ。あと依頼の受け方とか。」

「あれ?チュートリアルで教えてもらってない?」


やっぱハロルド雑いわぁ。色々忘れてんじゃねぇか...


「あぁ、俺の担当が雑でな。」

「いるらしいな、雑な奴。βの時も聞いたわ。修正すりゃいいのにな。じゃあ、説明するぞ。スキルとインベントリは使いたいと思えばいい。ステータス画面と同じだな。あと依頼はギルドの受付で提示されるからそれを受けるんだ。常設依頼もあるから最初はそればっかでもいいかも。」


ハロルドォ...ステータス画面の出し方も忘れてんじゃねぇか。あいつ絶対バカだよ、脳筋だよ。はぁー...


「ありがとな。助かった。」

「で、どうすんだ。やっぱりソロで行くのか?今回ばかりはパーティー組むか?」

「いやぁ、ソロで行くよ。自分で言うのもなんだが、俺かなりマイペースだからな。」

「だろうな...じゃあここでお別れだ。頑張れよ。あとフレンド申請送ったから承認しといてくれよ。じゃあな。」


おっ、これか?承認


「よし拒否(じゃない方)ポチッとな。」

「おぉい!...ん?承認してんじゃねぇかよ!ややこしい事言うなよ...疲れる。」

「はっはっはー、じゃあな。」

「あぁ、じゃあな。」


さて、かなり厳しいっぽいけど、まぁなんとかなるっしょ!取り敢えず最初のフィールドでレベルを上げれるだけあげれば。


さて、常設依頼は...


ゴブリン討伐

ファウセン草原などにいる、ゴブリンを討伐してください。

10体毎に1000R(ギルドカードの討伐記録で判断)


致命兎(ヴォーパルラビット)肉の納品

ファウセン草原にいる致命兎の肉を納品してください。

兎肉1つにつき100R(傷の具合で変動)


薬草納品

ファウセン草原に自生する薬草を納品してください。(種類問わず)

1束につき50R


石亀(ロックタートル)の甲羅の納品

ファウセン草原にいる石亀の甲羅を納品してください。

甲羅1つにつき1000R(傷の具合で変動)


スライムゼリーの納品

ファウセンの森にいるスライムからスライムゼリーを採取し、納品してください。

ゼリー1つにつき25R


こんなところか。

さて、取り敢えず行って見ますか。

女神様のAIはβの時と変更されていますが、ユウを除くプレイヤーのほとんどが前情報を信じ聞く耳を持たなかった為、誰も変更に気づいていません。

このゲームではパーティー制限が7人に設定されており、それぞれのステータスに特化させたプレイヤーが組んでバランスが取れるようになっています。故に使えない器用貧乏(器用一文無し)をわざわざパーティーに入れるパーティーはほぼ無く、必然的にソロを強いられます。(器用貧乏同士で組んでも、弱すぎて話にならない)

なので、現時点でユウと同じビルドのプレイヤーは存在しません。

攻撃をもらうとアウトなので、一撃必殺即離脱の暗殺者構成が唯一の武人職人ビルドの活路とされています。

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