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アバタークリエイト

「ようこそ、異なる世界の旅人よ。」


ふーん、ふむふむ...やゔぁいな。

何がヤバいって、まずふつくしいお顔。マジでリアル、マジで。そんで何より、立派な胸部装甲だ。ただ大きいと言うわけでなく、確かな柔らかさを感じさせながらも、美しい整った形をキープしていらっしゃる。まさに、女神。


「よろしいでしょうか?」

「え?あぁ、すみません。大丈夫ですよ。」

「では、まずお名前を教えていただけますか?」

「ユウです。」


確かこのゲーム名前被りダメだった筈、頼むぜ。

俺にネーミングセンスないぞ...


「はいユウ様ですね。ではこちらの世界におけるユウ様のお身体を作りましょう。」


よかった。ユウなんてありきたりな名前もう使われてると思ったけど、運が良かったな。

さて、身体は...まず顔はスキャンしたやつから髪を黒に、目を翡翠色にしようかな。ちなみに俺の髪は地毛が茶色な。

で、体格はリアルと大きく変えないように推奨されてるから身長は160cmでまぁほどほどの筋肉。

あぁ、そうだよ、ちっこいよ!くそぅ...これでも盛ったんだぞ。


「これでいいです。」

「はい、では種族と、クラスを2つ選んでください。クラスは戦闘系のクラスと生産系のクラスがあり、それぞれから取らなくてはいけません。また、このクラスは貴方のこちらの世界での旅路に大きく関わり、後から変えることはできません。クラスごとに扱える武器や、補正のかかるステータスがあるので慎重に選んでください。ただ、経験を積めばクラスが変化し、それが時に他のクラスの変化先と同じということもあるので、似たようなクラスであれば、そこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。」


ふーん...

へぇー...

えぇ...

クラス多くない?

見た感じ戦闘系だけでも大きく分けると

筋力補正の近接(剣士など)

器用補正の遠距離物理(弓士など)

知力補正の魔法(魔法使いなど)

敏捷補正の遊撃(盗賊など)

耐久補正のタンク型近接(騎士など)

運補正のギャンブラー

魅力補正のテイマー

で、これに補正の値が複数(最大3つ?)あるやつとかもあって...

ほんで?生産もほぼ同じ数?...

因みに基本的に補正がかかるステータスが少ないほど補正値が大きく、多くなると少なくなるらしい。

で、補正かかってないものはやや下がるらしい。

まぁ、このゲームは詳細なステータスはマスクデータになっているらしく、βプレイヤーが調べた成果だけど。

あと種族はまぁ一般的なゲームと同じで、ヒューマンがバランス、獣人系が脳筋、妖精系 (エルフなど)が魔法系って感じ。

ほへぇー


「あの、大丈夫ですか?」

「いや、あまりの数に驚いちゃって。」

「ご相談に乗りましょうか?どんな事がしたいか、どんな事が得意か等を教えていただけましたら、適した種族とクラスをご提案致しますが?」


マジ?てか、やっぱすげーAI積んでんだなぁ。


「お願いしてもいいですか?」

「はい!皆さんやりたい事が明確にお決まりなのか直ぐにご自分で決めちゃうんですよね。私、このクラス決定の相談の為だけに存在しているようなものなのに...。張り切って聞かせていただきます!」


うわぁ、すっごいやる気。そんで呆れるほど高度なAI。でもこれと言ってやれる事はないんだよな。

むしろ、だからこそ...


「俺はなにもかも自分でやりたいです。折角普段できない事が出来る世界に行くんです。我慢はしたくないです。」

「なるほど。では、武人と職人というクラスは見ましたか?」


武人と職人?これだけよくわからないんだよなぁ。

なんせ他は何に補正がかかるとか武器は何が扱えるとか書いてるのにこれは、ただ、武人(職人)とか書いてない。


「この武人と職人というクラスは端的に言うとなんでもでき、全てに補正がかかります。しかし、他のクラスなら武器(生産)スキルの他にクラススキルというのが覚えれるのに対し、この2つは武器スキルと生産スキルのみです。また補正も他のクラスに遠く及びません。」


なにそれ、理想的なオールラウンダーじゃん。


「完璧じゃないですか。みんなこれ選ばないんですか?」

「すみません、デメリットについて、これ以上は女神として言う事が出来ないのです。しかし、他の方がクラス選択時に言っていた事としては、職人はまだしも武人は無いそうです。ただ、私としてはユウ様にオススメしたいと思います。」


なるほど、なんかやっぱプレイヤー的に看過できないデメリットがあるっぽいな。

てか...


「やっぱり女神様だったんですね。」

「あれ?名乗っていませんでしたか?これは失礼しました。私、リアリディアの主神オルラウトと申します。」


へぇ、この世界リアリディアっていうんね。しかも、主神か...絶対キーパーソン(キーゴッド?)やん。


「まさか主神様に案内いただけるとは、ありがとうございます。」(目の保養としても)

「いえいえ、今回は私以外の7柱の神も含め全員で対応しているのでたまたまです。ところで、もうお決めになりましたか?」


正直、他の奴らが看過できないようなデメリットが気がかりだけど、主神が勧めてくるようなビルドになにもないとは思えない。


「はい、武人と職人で行きます。種族はヒューマンで。」

「そうですか!では、そのように。次はスキルの選択ですね。5つ選ぶ事ができます。ユウ様はクラスに付随するスキルが武器スキルと生産スキルのみなので、少々面倒かと思いますが、私もサポートするので頑張りましょう!」


お、おぉー...なんか、変わった?最初はなんか出来る女性、まさしく女神って感じだったのに、今はすごいなんていうかいい意味で人間的。


「まず、ユウ様はどんな戦い方を主軸にしたいですか?」


戦い方か...多分ステータス的に1つのステータスのみに頼るのは不可能だから、テクニカルな奴。パッと思いつくのは、暗殺者的なプレイかな。素早く近づき、的確に急所を狙う的な?


「暗殺ですかね?多分、真っ向勝負じゃ分が悪くなりそうなので、一撃で勝負を決めたいです。」

「なるほど。いいと思いますよ。無駄な接敵を避けるために気配察知。自らの気配に気付かれ難くする忍び足。暗くても視界を確保するための夜目。このあたりは必須ですね。あと、私個人のおすすめとしてはより身体を思い通りに動かすために身体操作がおすすめです。あとは無難に鑑定でいかがでしょう?」


手伝うっていうか全部決めちゃったよ...

うーん、説明を聞く限り、理にかなってるし、何より説明聞きながら一覧見てたけど、スキル多すぎて心折れそうだし...


「はい、それで行きたいと思います。」

「まぁ、ありがとうございます!(やった、みんなに自慢できる!)」

「なんか言いました?」

「いえ、独り言なのでお構いなく。さて、ではこれでユウ様のこちらの世界での身体が完成しました。ただ、まだこちらの世界の受け入れ体勢が整っていないのでしばしお待ちください。」

「じゃあ一度戻りますね。」

「はい。お待ちしております。」


―――――――――――――――――


「ふぅー、やっぱ流石に疲れるな。」


でも、オルラウト様の言動とかを見る限りほんとよく出来てるな。明日が待ち遠しい...

ちなみに女神様は最初にちゃんと名乗っています。ユウが立派な胸部装甲に目を奪われて聞いてなかっただけです。

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