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愛犬が異世界で最強だった  作者: 秋津嚆矢
第1章 異世界への召喚
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第8話 リスリードの街へ1

街に向かって出発・・・

の前に色々と。

街に行くことは決まったが、完全にのびている野盗Aはどうしようか。


周りを見回してみると、少し先に街道らしきものが見えるので、荒野のど真ん中というわけではないものの、ここに置いていくのも気が引ける。

気絶したまま置いて行って、魔物にでも襲われたら気分が良くないしな。


「わふ(この人、どうしましゅか?)」

「そうだね、ここに置いていったらかわいそうだから、街に持って行って衛兵さんにでも渡そうか。もしかしたら報奨金とかもらえるかもしれないし。」

「わん!(報奨金でしゅか!そしたらおやつでしゅね!)」


そればっかし(苦笑)。

とりあえず、街まで連れて行く間に起きて暴れられても困るな・・・。


「そういえば、旅に役立つものが入っているって言われたな。」


召喚される際に、管理者に渡された背嚢を探ってみると、丁度良い具体に麻縄が入っていた。


うん。これで縛ろう。

縛り方はわからないので、とりあえずぐるぐる巻きにして、担いで・・・。


うぅ、重い。


剣術のための身体能力はついているようだが、異常な筋力があるわけではないようだな。

ゲームの勇者みたいにチートな能力がもらえたというわけではないらしい。

この世界の常識の範囲で強いというくらいか。


「わふ(クリッチがくわえましゅか?)」

「え〜。クリッチには無理でしょう〜。」

「わん(軽いでしゅね。)」


そういうと、愛犬が野盗Aをひょいと咥えてパタパタと飛び上がった。

軽々と持ち上げている・・・。


「クリッチ重くないの??」

「ほふ(ほんなのはらくひょうでひゅ。)」

「クリッチ、一回おろそうか。」

「ほふ(ほうでひゅね。)」


ぐふっ。

野盗A、思いっきり落とされたな・・・。

でも、まだ気付かないようだ。


「で、クリッチ力持ちになったのね。」

「わん!(クリッチ強くなったんでしゅ!)」


そういえば、古竜の幼体だったな・・・。


「クリッチって、もしかしてブレスとかはける?」

「わんわふ(熱いのと冷たいのと眩しいのできましゅ!今やりましゅか?)」

「いや、今はやめておこう。」


こんなところでブレスなんか吐かれたら大騒ぎになる可能性が高い。


飛べるし、力持ちだし、ブレスはけるし・・・。

俺より強いんじゃないだろうか・・・。


まぁ、これから一緒に生きていかなきゃならないし、愛犬が強いのは心強い!


「くーん(そうでしゅか。)」


落ち込んでしょぼんとする愛犬も可愛い。


「わん(じゃぁ、その人くわえて街にいきましゅか。)」

「いや、それは目立ちすぎるからパパが担いでいくよ。」

「わん!(わかりました!早く街に行って、おやつでしゅ!)」


はいはい。


とりあえず、街に着くまでに愛犬の設定を考えておかないと行けないなぁ・・・。


結局、出発できず(笑

愛犬、古竜の幼体だけあってかなり強そうです。

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