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異世界転生後は自分らしく  作者: zawa
第四章 未熟編
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海2

「やっぱり女の子たちの着替えって僕たち男よりも遅いものなんだね」


 俺とカイルはすでに着替えを終えて女子たちを待っている。カイルの言うように、女子は男子よりもいろいろ準備がいるようだ。あいつらだってまだ十歳、十一歳なのにこんなに遅いなんて女子はいろいろ大変なんだなと同情する。


「男子たち待った~?僕たち女子の水着はどうだい?かわいいだろう?もしかしなくても興奮したかい?」


 六人が着替えを終えて出てきた。みんなそれぞれ違う水着を着て、見るものに様々な印象を与えている。水着が被るのはよくないからな。そこらへんもちゃんと調整したんだろう。


 一人一人違いはあるが、それでも全員に共通して言えることはみんなかわいらしいということだ。しかし、確かにみんなかわいいことは認めるが、さすがに俺はもう何十年と生きてきている。六人のことをかわいいとは思ってもあくまで子供という考えが先行することになる。さすがに彼女たちに興奮することは無い。

 ユリアの胸が年不相応に成長していることにはひどく驚いた(ユリア以外はみんな同じようなもので凹凸が全くない体をしている。ニニャに至っては膨らみそうな気配すらない)が、それでもまだ子供の域を出ない。

 自慢じゃないが、俺は銭湯でこの世界の女性の裸をしっかり見たからな。それを知っているのだから彼女たちはさすがに対象外である。


「みっ、みんな、か…かわいいと思うよ」


 カイルは赤くなってみんなのことを照れながらも精いっぱい褒めている。この年代ならこれが正しい反応だろう。いや、むしろちゃんと褒めているだけ偉いと思う。これは将来もてる男になりそうだ。


「まあいいんじゃないか。みんな結構いけてると思うぞ」


 自分でもこれはどうかと思うが、残念ながらこれが本音なのである。だから前世でももてなかったのだと理解はできているが、生まれ変わってもこのへんは変えられないようだ。もてる男なら嘘でも上手に褒めるのだろうな。


「ウォル…そんなんじゃ女の子に一生もてないよ。もっとちゃんと褒めなきゃ」


「ウォルは昔から女の子にはもてなかったわ。やっぱりこういうところがだめなのよね」


「本当にウォルはだめだな。……私だってもっと褒めてほしかったのに」


「ウォル!ニニャの水着をちゃんと褒めるです!」


「ウォル君、女の子はこういう時もっとちゃんと褒めてほしいものなんだよ」


「ウォル様……私の水着は魅了的ではないのでしょうか?」


 フルボッコである。確かにちゃんと褒めなかったが、ここまでフルボッコにされるとは思ってはいなかった。


「これはウォルがちゃんと女の子をほめられるようになる練習ね。後、カイルもウォルよりはましだったけどもう少し訓練しなきゃね。初々しいのもうれしいんだけど、カイルのためにも練習しておかなきゃね」


 この後、早く海で遊びたい俺やカイルの気持ちを差し置いて、女子たちによる女の子をほめるための講座が始まった。ことは水着だけでなく日常生活のことにも及び、計らずしも長時間説教されることになってしまった。





「この世界でも海はしょっぱいんだな」


 俺の前世はこの世界の人間ではない。この世界でも海がしょっぱいことは知っていたが、実際に味わうのとそうでないのとでは違いがある。さすがに塩分濃度の違いとかは分からないが、少なくとも海の水がしょっぱいことは確かである。


「海がしょっぱいのは世界の常識だよね?ウォルはどうして驚いているんだい?ウォルだって最初からそれくらい知っていたでしょ?」


 カイルが不思議そうに尋ねてくる。彼は生粋のこの世界出身の人間だろう。前世と同じく海がしょっぱかったという感動はわからないのも当然だろう。


「実際に味わってみないとわからない感動っていうのはあるもんだろ?」


「そんなものですか?僕にはあまりわかりませんでしたが?」


 カイルはしぶしぶ?納得したようである。


『バシャ!』


「なんだ?」


 俺がカイルとしゃべっていると、横から急に水をかけられた。


「二人とも、女の子をほっとくなんてまたまた減点だよ。これはお仕置きしないとね」


 アーシャの言葉を皮切りに、六対二の水の掛け合いが始まった。当然二は俺とカイルの二人である。魔法を使えばさすがに勝てるだろうが、こういう場で魔法を使うのも無粋だろう。そう思って単純な肉体能力だけで水かけをしていたのだが、そうなると単純な六対二だ。俺とカイルは無残にも数の暴力の前に敗れ去ってしまった


 その後もいろいろ海で平和に遊んでいるうちにすっかりあたりも暗くなってきたので、皆で予約してあった宿に行くことになった。海では色々なことがあったが、他に特筆すべきことは無い普通の光景だったと思う。あるとすれば俺が水着美女に見惚れてフィーネやアーシャを筆頭としてまた説教されたことくらいだろうか。だがこれもしょうがないことだ。水着美女がいたらついつい見てしまうのは男の性というものである。


 その後は宿で新鮮な海の幸を使った料理を腹いっぱい食べ、部屋に集まってみんなでトランプなどをして夜を明かした。


新連載始めました。今回のはとりあえず早めに完結させてみる(いまだ一つも作品を完結させたことがないので、試しに一度きりのいいところで完結させてみる)方針です。よろしければ軽く見て行ってください。

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