3章 設定まとめ
【 主な登場人物 】
・星南 / セナ / セーナ
[ルノンキュール・セレスト・オレリア・セーナ・ラ・バルト・バルテ]
新制アジュール初代国王
前途多難な人生を送る
・桂田 奈美子
星南の母
看護師であり無類のホラー好き
星南の事は「妖怪の子」として育てる
死産した我が子と双子であるとした
・長谷川 芙由子
本編未登場:奈美子の姉
星南が異常児である事を知っている
それを隠すために奈美子達から
親戚を遠ざけた
・父:桂田 仁
元製薬会社勤務・農地経営者
三歳まで新生児姿だった星南を育てる
無農薬にこだわったのは娘のため
・ダヴィド
[ルノンキュール・フー・ダヴィド・アロン・アシャール]
アジュール後宮および国軍統括者
更に多忙になったが充実した日々を送る
エヴァと並んで国防の双璧となった
・エルネス / エル
[イリス・エルネスワール・ラ・ヴェリエ]
近々、某国後宮に召上げ予定
国王からは全力で拒否されているらしい
暗青騎士団名誉総帥
・フェルナン / フェル
[ルノンキュール・ヴェール・クレール・フェルナン・ヴィレール・アルタ]
王配および世界の管理者
再び頭痛持ちとなった
妻は目を離すと問題ばかり持ってくる
・ヴァニーユ・クローディット・ラ・ヴィレール
本編未登場:フェル母
・ミエル・フェルディナン・ラ・アルタ
本編未登場:フェル実父
聖ネルベンレート王国国王
・エヴァ / ミシェル神祝長 / 三色菫の水神
[クリザンテーム・パンセ・ミシェル・エヴァラール・ロ・ド・バルテ]
新制アジュールの神祝長
神様窓口係に任命される
フェルナンの補佐役でもあり非常に多忙
よく逃亡する
・ルノンキュール・シエル・クレール・エグランティア・ロ・ド・バルト
エヴァの妻
・フランソワ / 紫菫の君
[ヴィオレット・ブルーエ・フランソワ・ジュール・ラ・バルテル・バルテ]
統括大臣を押し付けられる
性格に難があるせいか、女性にモテない
・ウスタージュ
[マロン・ウスタージュ・クロケ]
民間運営となった暗青騎士団の若き団長
三国の治安維持に尽力した
・セザール / 月桂樹の君
[ローリエ・サパン・セザール・エタン・ラ・ヴェリエ・ヴェルデ]
エルネス実父
17番目妻を最近迎え入れた
エルネスが後宮入りを決める一手となる
・アザレ・パルム・オリーヴ・ロラ・ヴァン・ド・ヴェリエ
セザールの母:始まりの十人
ヴェリエ領辺境伯
・オルタンシア・コラーユ・オレア・オデット・ロ・ド・バルリエ
海王神の妻:始まりの十人
血縁はないが、続柄として星南の叔母
よき相談相手となる
・海王神
オレアの夫
妻とシャチを姪に取られたらしい
エヴァに毎晩泣きついている
・昼の女神、夜の神
フェルナンに恭順する
アジュール後宮に住み着いた
おまけ【 新婚さんの悩み 】
side:星南
星南はエヴァをつかまえて、柱の陰に引きずり込んだ。
「緊急事態です!」
「どうしたの?」
「寝室にカーテンが欲しいです!」
「…………フェルに、朝まで励まれてるの?」
「違いますっ!!」
「じゃあカーテンを、どうするの?」
「二人で窓に掛けるのです!」
「ふうん?」
エヴァは不思議そうな顔で、そう言った。
side:フェルナン
ダヴィドが一人になったので、フェルナンはすかさず走り寄る。
「ダヴィドさん!」
「やっと来たか」
付け回っていた事は、すでに筒抜けだったらしい。内容も含めて、ずんと頭が重くなる。
「国費の計算が合わない」
「なに?」
「俺とダヴィドさん以外に、何処かでごっそり抜かれてる」
「…………エヴァじゃないか?」
「…………またか」
side:エヴァラール
「ダヴィドー!」
「今まで何処に行っていた?」
「ネルベンレートまで、ちょっとね?」
「…………お前、国費に手を出しては、いないよな?」
「国費って一体、どれのこと?」
「だからこの国は、駄目なんだ…………」
「ダヴィドは真面目すぎ…………じゃなくって、僕ね、フェルナンの好きな色が知りたいんだ」
「青だ」
「予想通りだったかー」
side:星南
「フェルナン、見てみて!」
星南は、真っ青な布地を広げて見せる。エヴァは半日で、離宮の窓に掛かるカーテンを持ってきた。これから冬になる。防寒面でも、カーテンは絶対に必要だ。
「どうしたんだ、これ?」
「夫婦ってよく分からないって、フェルナン前に言ってたでしょう?だからね、人手不足だし、丁度良いかと思って」
眉を寄せるフェルナンを、星南は窓辺に押しやった。
「夫婦と言えば、共同作業ですよ!」
「それは、カーテンか」
「うん!エヴァがね、持ってきてくれたの」
「…………その費用は、何処から出たんだ?」
「どこから?」
「窓にカーテン掛け、付いてないだろ?カーテンだけこんなにあって、どうすんだ?」
「えっ!?」
「その費用は、何処から出たんだ?」
「し、知りません!」
「知、り、ま、せ、ん!?」
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。




