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異能が使えても無双出来ない時もある!

 「んっ、ここは。」

目を覚ましたとき俺は自室のベットの上にいた。

「あれは夢だったのか?」

しかし、夢にしてはやけにリアル過ぎた気がする。


 その時、頭に名前のようなワードとその説明のようなものが流れてきた。

氷結投擲(アイスショット)

右手から低音の氷の塊を飛ばすことができる。

 

 えッ?まじ?

うおぉぉぉ!!夢じゃなかったぁぁ!

ようやく異能を使えるようになったんだ。

これから俺の無双ライフが始まるんだ。


ピンポーン

家のチャイムが鳴らされた。

あいにく家には母と二人だけで暮らしていてその母は三日前から出張に行っているので今は家に俺だけしかいない。

たくっ誰だよ人がいい気分に浸っているっていうのによぉ。


ドアを開けると前に立っていたのは花梨だった。

「なんかようか?」

「なんかようか?じゃないわよ!学校でしょ。」

時計を確認するとそれはもう8時を過ぎていた。

「ヤッバ!早く着替えなきゃ。」

俺は急いで準備をして家を出た。


家から少し経ったところで花梨が言った。

「そういえば、とうやも変な能力が使えるようにとかなった?」

「えッ!お前もなのか?!」

「うん、」

そんなことを話していると前から三人の男が現れた。

「お前らの話は聞かせてもらったぜ。」

「今の会話からしてお前らも能力者だな。」


お前も?まさかこいつら!?

「何あんたら?」

「ふっ。盗み聞きとは良くないなぁ。しかし、「お前らも」ということは貴様らも能力者と言うわけか。」


そう俺が言うと一人が返答してきた。

「ご名答。我々は全員能力者だよ。しかも三人とも同じ能力だ。」

「どっどうする?」

花梨が怯えている。ここは試しに俺の能力を使ってみるか。


「おい雑魚ども俺が相手だ!」

決まった。


「あぁんなんだてめぇ?」

「おいおい勝負を吹っかけたのはお前らだろ。俺は乗ってやってんだよ。」

「いいだろう。やってやるよ。」

「先手必勝!喰らえ氷結投擲(アイスショット)

右手から飛ばされた三つの氷が相手目掛けて飛んで行った。

よしっ、これで敵は冷たさにより失神するだろう。

だがしかし、敵は予想外の反応をした。


「冷たっ!」

えっ?

「冷たい?それだけ?もっとなんかないの。ぐわぁとかぐはっとかさ。」

「はぁただ冷たくて若干いたいだけだぞ。」

氷を自分に撃ってみた。


「冷たっ!」 

自分に撃ってみてようやく理解した。

俺の能力は低音の氷の塊を飛ばす事ができる。

しかし、低音と言っても本当に少し冷たっ!と思うくらいの温度しかないのだ。


おいおいおい、まじかよ!ほんとにこれだけ!?

しょっぼ!がちでしょぼいじゃん!

頭の中でそんなことを考えていると前から声が聞こえてきた。


「おいっ!何ぼ~っとしてんだよ!さっきまでの威勢はどうしたんだよ。」

「えッいやその~...やっぱ平和が一番ですよね!」

「は?今更無し何て言わせねぇぞ!」


やべ~~~これ終わったわ\(^o^)/

そんなとき花梨が俺に言った。

「ここは私に任せて。」

「てめぇみたいな女に負けるとでも思ってんのか?」

「そうだ、お前なんかに負けるわけねぇ...  」

その時男達の中の一人が吹き飛ばされた。

「は?」

そのあとは悲惨だった。

ただただ三人が花梨に打ちのめされるのを横で見ていた。


そして、冒頭へと戻る。

ようやく無双ができる時が来たと思っていたのに、

なんだよこの仕打ちはぁぁぁ!?






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