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Numb  作者: おーじ
3/4

Blind

ここ数年はよく自傷やODを繰り返していた。

エリミンは口に含んで酒で飲むと、少し甘くふわふわしている。その感覚は仮初めの快感のあと、悪夢と過去のフラッシュバック、そして最後に重い頭痛を残して行く。


私がこのようになったきっかけは、高2の時の出来事だった。鬱病を抱えた友人がいたのだが、その友人が自殺をしてしまった。その日から自殺願望を抱えながら暮らして生きている。


薬を飲んで死んだように眠るたびに、友人がまた私を苦しめようとしてくる。何度死のうとしても、自分が創った彼女の呪縛霊とやらが三途の川の対岸から帰れと言わんばかりに現世に引きずり下ろしてくる。そして目が覚めればまたいつものように部屋にいる。そろそろ本当に死ねないものかと考えているのだが、まだ死ねないものである。



コンビニはいつ行っても開いている、そんな事は当然であるから、万が一にもそこに酒が無い事を疑ったりはしていなかった。適当な缶チューハイなどを2缶ほど購入し、代金を払って釣りをもらう。普段チューハイなど飲む気は無いのだが、この頃はウイスキーよりもっと口当たりの良いものが飲みたく感じられることが多いのだ。


「帰って……酒とアレ飲んだら今度こそ……」


コンビニを出てフラフラとした足取りで帰宅しようとしていたところ、向かいの歩道から黒い猫が歩いているのを見かけた。器用に車を避け、車道を横切ると、そのまま路地の裏へ消えた。


「……」


猫に限らず、黒という色には妙に厨二心をくすぐる何かがあるように思う。黒檀、漆黒、暗黒。どうだろうか。あなたのあなたの第三の眼と共鳴する単語はあったろうか。まぁつまりは他の色に無い深く禍々しいイメージがあるということである。


帰宅後は買ったものを冷蔵庫に乱暴に突っ込んだ。その直後にふと視界が真っ暗になった。意識が遠のき、地に足がつかなくなったかのような錯覚を覚えた。


「気持ち悪ぅ……」


耐えられなくなって、部屋のベッドへ飛び込む。そのままどこまでも沈んでいくのでは無いか、そんな気がした。少しずつ少しずつ、何も見えなくなってきた。瞼が重い。そのまま私は目を閉じた。




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