街へ入ろう
開いて頂きありがとうございます!
アンナのお腹を枕に、その胸の頂きを弄ぶ事数分。
「……フーフー、ハァッハァッ」
俺のテンションが高くなってきた。
ここか、ここがええのんか?と、夢中になっていて少し強めに揉んでしまったのか、アンナが急に飛び起きた。
「「……」」
アンナと俺の目が合う。俺はじわりと涙を浮かべて、アンナに抱きついた。
「……アンナさん、目が覚めて良かった!私どうしようかと……」
腹を枕に胸を揉んでいたのだが、ここでキョドってはいけない。
アンナに縋り付いて泣いていたんだ。俺はアンナを心配していただけなんだ。
俺の自己暗示が通じたのか、アンナは優しい顔で俺の頭を撫でてきた。
「シズク?無事だったんだ。良かった……そうだ、マッドウルフ!記憶が断片的で覚えてなくて。どうやって私達はここまで逃げてこられたのか解らないんだけど?」
……何と答えるべきか。
『気絶して全滅しそうだったぞ、この能なしめ!』
『パンツですらも冒険できない時点で、冒険者(笑)である事を察するべきだったよ、ごめんな?』
どうしよう、煽り文句しか思い浮かばない。
掲示板で情緒を成長させるのは悪影響だったんだ……。
攻めるのも大人げない。俺たちが助かったのは、数日間履き替えていなかったであろうアンナの奇跡のおかげなのだ。
それに、俺の現ボディは十四歳の少年だが、前世はエロ画像収集が趣味の二十代後半のニートだ。
前世ボディで、十六歳くらいの少女が気絶している時に身体中を弄り、気付かれたら逆ギレで文句を言う。
無いわー……。
そして俺はアンナさんを持ち上げる事にした。
「アンナさん、気にしないで。アンナさんは記憶に無いかもしれないけど、勇敢に戦ってましたよ!」
「えっ、嘘!?私は戦ってた?」
「うん、戦ってました!アンナさんすごく強いんですね!」
アンナは考えるような仕草をしている。思い出そうとしているみたいだ。
「そ、そう……?あ、あぁ。そういえば戦った気がしてきた」
本当かよ!?
「そう、そう。私は気絶していたシズクを庇って戦ったんだ!震えるシズクに下がってて、と安全な場所まで下げて、私は剣を抜いてマッドウルフに向かったんだ。」
都合のいい記憶を思い出したらしい。
アンナは饒舌に、戦っている時にどう動いたか、どう戦ったか、と語り始めた。
「格上だったから夢中だったのかも。激しい戦闘だったみたいね、戦い終わって気絶するくらいにね。うん、まだ部分的にだけど思い出したわ。確か噛み付いて来たのを剣で払って、こう!こう、ね!」
身振りで、どう戦ったかを解説し始める。
「いやあ、びっくりしたよ!あんな強い魔物がいるなんて。でも私にとってはいい経験になったよ」
ノーパンで蹴りモーションをしながら、都合のいい記憶を嬉々として語るアンナさん。
痛々しかった……。
「汗かいちゃったな。何だか身体が冷えて、あれ……何だかスースーするわね……って、え、え!?」
どうやら履いていない事に気付いたらしい。
「あ、あれ……私下着を履いてない!ど、どうして!?」
「……」
返すべきだろうか。だが返した所で、
「なんで持っているの?」
と尋ねられると、どう答える?
それにお漏らし液でまだ湿っているこれを渡した所で、アンナさんは恥ずかしいだけだろう。美少女に恥をかかせていいものか。いや、良くない!
「戦いに夢中だったアンナさんは、少しでも軽くならないと、と叫んでパンツを脱ぎすててましたよ!」
「いや、それは無い……。気になって戦えないじゃないか……」
ないわー、という顔で言うアンナさんに少しイラっときた。
「そうですか、解りませんね。どこかに落としたのかもしれないですね」
「……そう言えば私のパンツを顔に被った変態がいたような気も」
「え、パンツを顔に被る人なんて居るわけが無いじゃないですか!」
「そ、そうだよね、あんな汚い物を被る人なんていないよね……。まあいいか、あ、街に近いよ。結構時間が経っちゃったけど、私の家に案内するよ!」
笑顔のアンナさんに手を引っ張られながら、街へと入った。
読んで頂きありがとうございました!
タイトル、あらすじ、今後書く予定だったプロットを変更しました。
旧、王都のパンッ屋経営の俺はチート転生な勇者です
真、パンツでチートな転生者
略してパンチーです。これからもよろしくお願いします!