第『2』の扉 中盤戦
「ブクブクブクブクブクブク」 『1』と記された扉を潜り抜け、水の満たされた部屋に入った。 そして、其の扉の取っ手を掴んだ。 やはり、『鍵穴』に『鍵』が挿し込まれていた。 「ブクブクブクブクブクブク」 俺は、右手で『鍵』を『鍵穴』から抜いた。 キツい。そろそろ、息が本当に持たない。 「ブクブクブクブクブクブク」 俺は、『1』と記された扉を必死で潜り抜けた。 水が穴から出てくる量が多過ぎる。 正方形の部屋も半分以上が水で満たされている。 早く空気を吸いたい。 「ブクブクブクブクブクブク」 クソクソクソクソクソ。 畜生畜生畜生畜生畜生。 空気空気空気空気空気。 吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい。 「あっ」 もう直ぐで、空気が吸える。