~プロローグ~
もう何も分からない。 俺は、死んでいるのか?生きているのか? 目を開けていても、何も見えない。真っ暗だ。 身体を動かそうとしても殆ど麻痺して動かない。 あぁ、意識が遠退いていく・・・・・・。 「くそ・・・・・・」 然し、やる事は、やらなければならない。 未来の俺の為に。 俺は、何も見えない中、麻痺して感覚が無い右手を動かした。 右手にほんの少し、何かが当たる感覚があった。 多分極太マーカーペンだろう。 俺は、右手で其のマーカーペンを持つ。 左手で、蓋を外す。 そして、地面に記す。 『思い出せ』




