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風に吹かれて  作者: lima
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60 トラブルⅤ

60 トラブルⅤ


淋が落ち着くのを待ち動き出す。独断ではあるがまわりのフォリンを焼く。

「ほのお」

単純な言魂一つだけでたいしためのは出ないが多少なりとは焼き払えた。人が集まっていることから自分らは必要ないと判断し本部棟へと急いだ。


ルナは書類の束を持ち由哉の視線からさっし隙をつく準備をする。由哉は構えた大剣を手首から左横へと動かし大きく踏みだす。ふりぬくと同時、両手に持っていたものを片手にもちかえる。敵が一瞬怯みその間をすり抜けルナが室外へと出る。

「桜木サン!」

聞き覚えのある声が躯をつきぬけ正面を見る。

「淋ちゃんと隼斗くん!」

お互いにかけより隼斗はルナから書類をうけとる。

「淋」

隼斗に名を呼ばれ収集室内へと入る。敵は竜一と共に倒れ・・・・・・・由哉は大剣をつきうなだれていた。

「竜一クン」

室内には微かに由哉の荒い息が響き血で汚れている。淋は竜一へとかけより脈を確認する。弱々しいが脈があることにほっとし治療に入った。


莉磨と裕斗はこまかな攻撃を続ける。威力は無くともそれなりに気が散りソラトの一撃で怯んだところを憲と拓也は首をきりおとした。落ちてくる頭部を捺輝はこま切れにし倒れる胴体を広大がこま切れにする。フォリンの殲滅も終わりそれぞれはそれぞれのかたちで休憩に入った。しかし莉磨はソラトへと軽い一撃を当てる。あたったか当たらないかのタイミングでソラトは人型へと戻り呪術を使ったのか、いなくなる。

「各隊損害報告をお願いします。現状の回復は肆、質番隊の皆さんにおまかせします」

捺輝は全員に聞こえる声で指示を出した。


「負けたね」

莉磨の呟きに捺輝はただ小さく答えた。

「勝ったよ」

「ううん、負けた。シエルが来た時点で……私は負けてた」

無表情の二人はお互い見向きもせず会話を続ける。

「見たい未来が見れない未来予知」

捺輝は笑わせるつもりか、それともただ思っただけなのか、独り言のように呟いた。


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