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風に吹かれて  作者: lima
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memory5 広大

memory5 広大


暗い。

暗いその場所に繋がれた一人の男。

HNハンドルネームをシリウス、破壊者の名を語り組織を統べる者である監理官達のPC等の情報網を全て外部侵入し破壊した天才クラッカーの桜葉広大だ。

時折ポチャリと水滴の落ちる音がして静まった中に微かな足音。微かな足音は目の前で途切れ微かに細い輪郭が見えた。

「初めまして。天才クラッカーの桜葉広大サン?」

響いたアルトの声。広大は聞き覚えがあり直感で名を呼ぶ。

「美月莉磨か………?」

広大は水滴が落ちる瞬間を狙い炎をつける。

「炎を操る戦士なのかしら…?いや……」

「物質の燃焼」

広大と莉磨の声はハモる。広大は笑みを浮かべただ、莉磨を見つめた。

「意識して物質を感じることで発火要素とその燃えるさまを連想することで発動する能力ちから

莉磨は呟き無表情のまま、広大へと問いを投げ掛ける。

「一緒に来ない?」

広大から笑みがきえ答えは決まっていたのか薄く唇を開く。

「いいぜ。ただ、妹がいる。それはどうするきだ?」

広大は無表情にバスの声を響かせる。

「お好きに」

莉磨が言うと広大を繋いでいた鎖は音をたてて外れた。

「ひとつ、俺はクリスマスの逆襲の生き残りだ。復讐を望むが…」

「違うね。あなたは復讐を口実としたスリルを楽しんでるだけよ」

広大の言葉を遮り莉磨は言う。

「そうね、きっとロイが気に入るわ」

微かに微笑む莉磨。広大はあえて問うことをせずただ、たっていた。

「日本刀は扱えるのかしら?」

莉磨は手に2mはあるであろう日本刀を出現させ広大へと手渡す。

「アリスの魔剣」

ただ呟き受けとる広大。ゆっくりと鞘から抜き輝く銀の刃を見つめた。

「聞き忘れてたけどあなたの真名は?」

「俺も妹もそのままだ。妹の名は刹那。桜葉刹那だ」

莉磨は答えをきき、歩き出す。広大もまたそれに続いた。


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