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風に吹かれて  作者: lima
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19 接触

19 接触


莉磨も恭悟も慌ただしく出動準備をしていた。

「求番隊由哉です。レイチェル・ミョルニルは単独だと思われます。場所は東3-24です……多分」

準備をおえ窓から飛び出る。術を使い加速する。

「警羅班に連絡東3-24を封鎖し市民の安全を確保しろ」

白石の一言で更に忙しく慌ただしくなった。


淋はどこからか出現した日本刀を抜く。

「染まれ……紅姫」

抜き終るのと同時にいわれた言霊で黒光をおびていた日本刀は全てが白く変わる。そして淋の瞳は本来の紅い色だった。

「レイチェル・ミョルニルがなぜ?」

栗色の長い髪を揺らすレイチェルを紅い瞳で強く見つめる淋。

「紅のお姫様こそ…」

レイチェルはうっすら笑みを浮かべ高速で淋に近付いた。

「!」

剣を構える暇もなく半歩前に出てレイチェルの攻撃を受けとめた。

「くっ!」

剣をはじき一歩二歩とお互いに横にずれた。

「レイチェル・ミョルニルが接触しました!」

「誰!?」

「今調べてます!」

由哉からの連絡で更に加速した。


淋からレイチェルに近付き左手で右横から左横へと紅姫を降る。レイチェルは軽やかな身のこなしで二度バック転し淋から距離をとった。

「左ききだったんだ…」

余裕の笑みを浮かべるレイチェルと冷静にまわりをみる淋。

金子はただ二人を見ていた。怖がりもせずに。


空中を高速で走り抜ける。妖気で足場をつくり妖気で加速する。速すぎて人にはみえない。

「接触したのは零番隊第14席早見淋です!最近17から14に昇格したばかりの中学生です」

由哉からこまかな連絡がはいり考え指示をだす。

「隼戦は先にいって時間稼ぎして」

「了解!」

隼斗の弟・隼戦はやせが速度をあげる。

「もう見えなくなったよ」

「隼戦は足が速いからね」

「碧人もさきに行く?」

莉磨の問いに碧人は静かに首をふった。


淋は紅姫を右手にもちかえ左手首を切る。

「?」

レイチェルから笑みが消え剣を構えた。淋はすぐに紅姫を左手にもちかえる。

「なっ!」

淋の手首から流れでる血を紅姫は吸収し白かった刀は紅色へと変わっていく。

「ちっ!」

レイチェルから淋に近付き剣を振るが淋はかわし姿勢をひくくしレイチェルの左斜め下から右肩へ剣を振った。

「ぐっ!」

刀身についたレイチェルの血をすいあげ更に紅く染まる紅姫。

―なによコイツ。さっきよりスピードもパワーも桁違いじゃない!

レイチェルは気を抜いてしまった。淋が後からレイチェルをばっさり斬る。

「!!」

直後、レイチェルも淋を斬りお互いに血を大量に流した。


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