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缶詰の中

作者: 束間由一
掲載日:2011/08/02


 今日は、スーパーに珍妙な名前の缶詰が売っていたので、つい買ってしまった。

 

 ラベル書いてある商品名は「ホトケ」。

 原材料は何故か韓国語で書かれていて読めなかった。

 

 韓国で作られた物は日本語表記がおかしい事がある。

 海賊版の字幕でもそうだが、訳し方がたまに低級で「おいしい」が「おはしは」になってたりすることがあるから、これも「ホタテ」か何かを間違えたのだろうと思った。


 ちゃんと、シーチキンのように持ち手があって開けるのは簡単だ。

 いつもの缶詰を開けるようにさらりとうわぶたをめくる。


 カァッ


 すると、缶の中からまばゆい光が俺を照らし出した。眩しい。

 まさか、あれが本当に「ホトケ」だったとするとこの光はもしや「後光」と言うものだろうか。


 光に照らされているうちに、俺は何だか有難い気分になってきた。

 心清く生きなくてはいけないと思った。食べ物は大切にしようと思った。


 そして、心の中で「南無阿弥陀仏」とつぶやいた。


 暫くすると、光は収まった。

 缶の中を見ると何も入っていなかった。

 

 でも、俺は何だかとても得をしたような気分になった。



 


 



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― 新着の感想 ―
[一言] 確かに、スーパー以外だと雰囲気が変わってしまいますね。余計な口出しすみませんでした; これからも執筆活動頑張ってください!
[良い点] 面白い発想だと思います。何も入っていないというところがミソですね。 [気になる点] 個人的な意見なのですが、ホトケを買ったのがスーパーというと、ちょっと陳腐な感じがしました。品物が雑多にな…
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