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【祝・2000PV突破!】シークレット・ブラッド  作者: うさぎさん⭐︎
第2章 ミッドナイト・ブラッド

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2 託されたもの

 

 頭がくらくらした。また倒れそうだ。

「なんでだ、かーちゃん! どうして、」

「あなたの回復を待っていたら、美紅が殺されていたわ」

「でも、だからって」

「私ももう、あなたを産んでから、たいした力がない。

 幸いなことに、仕掛けてくるのも多くなく、撤退したのも、

恐らくまだ……。

 ━━来なさい、牙」


 ***


「若木、あんまりベタベタ触るなよ! 

 トラップがあるかも!」

 再びサンクトゥスにやってきた、牙と<若木>。

 ━━若木はグール姿のままだ。

 美桜から託されたアイテムたちのおかげで、牙たちは聖地の聖気の中でも、無傷で進めた。

 託された装備は、

 牙は包丁(POPの刻印が黄金色に光って、おしゃれ☆)。

 美紅に、と、かわいすぎる三角巾(美紅は大学生)。

 若木くんにでもいーやーとなげやりに託されたのは、まな板(盾はもちろん、兜のように頭ガードもでき、付属のベルトで背負えば、背中も守れる、優れもの?)。

 それから、パーティーアイテム(?)の母の愛情弁当と、なぜか━━ポップコーン。

 牙は呆れたが、母はマジだった。


 聖地を踏み入れた途端、ポップコーンが音を立て、光り出すと、オプションのように、ファンネルのように、二人の周りに舞い飛び、聖なる気を無効化したのだ。

「もーう、わけわからん! いみふ!

 てかなにこの包丁⁈ 無双???」

 銀次の手下なのか、やってくる聖なる刺客を包丁が一網打尽し、

 若木のまな板が、要所要所でガードする。

 なぜか、動物の手下ばかりだった。

「ここは、動物園か?」


「あら⭐︎ 忘れてたわ。ポップくんは、トラップなんて物ともせず、物理攻撃で突進してたから」

 美桜が、煮物を掻き混ぜながら、独り言。

「ママってば、てへぺろ⭐︎」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 牙が落とし穴に落ちていく。

「綺麗だから、つい壁の石触っちゃたよ! 僕ってバカ〜!!!」

 ━━ただし、シーフ・スキルが皆無だった。

 若木が駆け寄るが、無情にも、穴は板のようなものですぐ塞がれてしまった。

 殴るも、自分の拳が痛くなるばかり。


「……。イタタ」

 尻を撫でながら、立ち上がる。

 見上げるも、白い空が広がり、登るところが見当たらない。

「ここは……?」

 手元には包丁のみ。

 弁当もポップコーンも、なんもない。

 若木にちゃっかり持たせていた弊害か。

 人間の時のなごりか、アイテム収納力が波でなかった、特にリュクのなかが。

 <聖地の毒>で、またぶっ倒れるかとお思いきや、ここではなぜ平気だった。

「なんだここ?」

 進むと、

 一際目につく、

 <大きな石造りの壁>と、

 千はありそうな、塚……。

「……お墓???」


「なんだ?」

 牙がなにげなく壁に触れると、


「来ましたね、聖魔様」


 大きな<獣>が現れる。

「グ、グリフォン⁈」

 ライオンの胴体。ワシの頭とくちばし、鉤爪。そして、翼。

 ━━後退る牙。

「ようこそ、カルワリオへ」


「せ、聖魔……?

 カルワリオ?」

「ポップさまから、メッセージを預かっています」

「メ……」


「牙、美紅、いつかくるのを待ってたよーん」

「……お、親父?」



 





 

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