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夢の果て

作者: 秋葉竹
掲載日:2026/02/16


 


私を欺く真っ青な宇宙

しめった黄色いスポンジ

みたいなやさしい笑顔

すこしだけ寂しげに

落ちたすべての星たちが

宇宙に還りたいと呟く


したたり落ちる真紅の血の匂いが

生きる匂いだと知っているから

まうしろから押されるように

懸命に生きそうになる


からっ風が吹き抜ける

悲しい煙に咽ぶ

砂漠のオアシスのような街で

ふたりしてふたり

涙が滲みそうになる


いつまでつづくのか

戸惑いののちの

ポッと咲いたしあわせ

にんげんのつくった

にんげんのすむまち

いつまでも生きそうになる



あけっぴろげだから

隠された孤独なんかには

目をそむけてくれる

それで吐く息だけが

生々しい獣の匂いをあたりに漂わせる


月の窓からは

美しい歌声がかすかにだが

流れていて

夜が終わるまで

地上へ降りそそいでくれている

あまりにちいさな声でだが


拍手のかわりに

星を流した終えた宇宙が

真っ青な空になったとき

舞い

舞い

落ちつづけた星たちは

しめった黄色いスポンジみたいな

やさしい笑顔をみあげて

首をながく伸ばして

宇宙へ還れるときを待ちわびている

それだけが

落ちた星たちの夢



星は落ち

でもこのままで楽しげな

命を燃やし夢の果てまで







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