【第8章】 六脚脊椎動物類が生きている可能性(2)
8-2 水生巨大蛇の生存可能性
六脚脊椎動物類(Hexavertebrata)の大型化ルートの一部は、水生適応へと向かい、
その結果として「ナーガ(Naga)」系統の巨大蛇型生物が成立したという仮説は、
生態学・進化学・民俗学のいずれの観点からも整合性が高い。
インド・東南アジア・チベット・中国南部など、
幅広い地域に“巨大な水棲蛇”あるいは“蛇神”の伝承が存在する点は、
同系統の生物がかつて広い分布を持っていた可能性を示唆している。
本節では、このナーガ系六脚類が現代においてなお生存し得るかを、
(1)進化形態、(2)生息環境、(3)人類との接触頻度、(4)目撃報告の特徴
などの観点から検討する。
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◆ 1. 六脚類から“蛇型”への進化は不自然ではない
一見すると、六脚動物が“無脚の蛇型”へ収斂することは奇異に見える。
しかし脊椎動物の歴史を見れば、肢の消失は珍しい現象ではない。
蛇類(四脚 → 無脚)
アシナシトカゲ(四脚 → 無脚)
ウナギ類(鰭の退化)
クジラ(後肢のほぼ完全な消失)
六脚類の場合も、
水中生活において付属肢の抵抗はデメリットになり得るため、
後肢の退化 → 鰭状化
前肢の退化 → 触腕状の器官として残存
体幹の長大化
などのルートで巨大蛇型へ収斂したとしても不思議ではない。
特にナーガ伝承で多く描かれる
“頭近くの一対の小さな付属肢”
は、六脚類における“触腕の名残”と解釈することが可能である。
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◆ 2. 水生環境は“発見されにくい巨大生物”に最適
巨大蛇型六脚類が近代まで生存し得た最大の理由は、
生息域の探索困難性にある。
ナーガ伝承の舞台は以下の共通性を持つ:
熱帯雨林の河川
マングローブ域
高温多湿の沼沢
地下水脈・洞窟湖
仏教・ヒンドゥー教の聖河(ガンジス川など)
これらの環境は、現代の科学調査が最も遅れた地域であり
大形水棲動物が隠れ住む条件に合致する。
特に以下の特徴は、ナーガ型六脚類の隠匿に極めて有利である:
視界不良(濁った水質)
広大な地下水網
熱帯の腐敗速度の速さ(死体が残らない)
人間が立ち入らない聖域
現代でも、アマゾン川の未確認巨大魚や、
ベンガル湾沿いの未特定巨大蛇の報告が後を絶たない。
ナーガ型六脚類が絶滅せずに生き延びるとすれば、
水中・湿地は最も適した隠れ場所である。
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◆ 3. “目撃情報の特徴”が六脚類起源説と一致する
ナーガ、巨大水生蛇、龍の民間報告には、
いくつか共通点がある。
(1)“蛇にしては肩の盛り上がりがある”
肩帯のような構造が一瞬見えたという報告は多い。
これは六脚脊椎動物の“前肢帯の名残”と解釈できる。
(2)“首が異様に太く筋肉質”
巨大蛇類よりむしろ“ワニの頸部”に近い造形が語られる。
内骨格を持つ六脚類の特徴と合致する。
(3)“水上に出るときは頭だけを出す”
六脚類の後退化した肢が水中に隠れるため、
地上観察では蛇に見えるのは当然である。
(4)“死骸が見つからない”
水中生態系での腐敗・捕食連鎖を考えれば自然であり、
外骨格を持たない場合、より痕跡は残りにくい。
これらの特徴は、
「巨大蛇」ではなく「蛇型六脚類」として理解すると整合性が高い。
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◆ 4. 人類との接触回避性:ナーガ伝承の“聖性”の理由
ナーガがしばしば“神聖な存在”として扱われたのは、
単なる宗教象徴ではなく、
人間を避ける
隠れ住む
めったに姿を現さない
という実際の生態が、
“畏怖”や“崇拝”を呼び起こした結果とみなせる。
インド神話におけるナーガは
「地下の世界に住む」とされるが、
これは地下水系・洞窟湖に適応した種の特徴と一致する。
現地で語り継がれる
“川の守護者”、“地底湖の主”、“寺院の井戸の守り神”
という役割は、実際に存在した大型水棲生物の“生態的影響”が
宗教化したものと考えることもできる。
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◆ 5. 現代における生存の可能性は“高くはないがゼロではない”
地球規模での開発・環境破壊により、
巨大な水生六脚類が現代まで生存している可能性は低下しているが、
●東南アジアの洞窟湖
●アンダマン海沿岸のマングローブ
●アマゾン奥地
●パプアニューギニアの湿地帯
など、調査がほとんど進んでいない地域では、
絶滅したと断定できる根拠も存在しない。
特に、水棲生物は死体が残りにくく、
大型哺乳類よりも発見が困難なため、
“生存の余地”は他の六脚類系統よりも高い。
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◆ 結語:ナーガは“最後まで生き延びた六脚類”の候補である
ナーガ伝承は単なる宗教象徴ではなく、
六脚脊椎動物類のうち
“水生適応の極み”として進化した系統が
文化的記憶となって残った可能性がある。
肢の退化
水中適応
隠遁性
巨大化
人類との距離感
これらの特徴は、
生物学的にも文化史的にも一貫性を持つ。
六脚類の中で、
最も“現代まで痕跡を残しやすかった”のは、
むしろこのナーガ型の系統だったと言えるかもしれない。




