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草原演義  作者: 秋田大介
巻七
413/783

第一〇四回 ①

軍陣明らかにしてアサン牙狼将を(さと)

戦雲急にしてドルベン超世傑を動かす

 さていよいよ南征の陣容が発表された。ジョルチ部の好漢(エレ)たちは、勇躍(ブレドゥ)して準備に余念がない。その盟友(アンダ)たるウリャンハタ部の衛天王エルケトゥ・カンも、大ゲルに諸将を集めて、


(ナマル)に出陣する」


 ひと言、(おごそ)かに告げた。そのあとを潤治卿ヒラトが受けてひとしきり口上を振るうと、(ようや)くにして言うには、


「……遠征に赴く将を発表する」


 その顔触れは以下のとおりである。すなわち、



  中 軍(イェケ・ゴル) 一万二千騎

   全軍の大将にして中軍を統べる将 一名

     衛天王  エルケトゥ・カン

   軍の機密を司る軍師 一名

     聖 医 (ボグド・エムチ) アサン・セチェン

   軍政を司る文官 一名

     潤治卿  ジュン・ヒラト

   同盟軍との連絡に当たる文官 一名

     奇 人  チルゲイ

   策戦立案に携わる参謀 一名

     渾沌郎君 ボッチギン

   諜報を司るもの 一名

     矮狻猊 (わいさんげい) タケチャク・ヂェベ


  先 鋒(アルギンチ) 五千騎

   大 将 一名

     麒麟児  シン・セク

   従軍する参謀 一名

     知世郎  タクカ

   副 将 一名

     急火箭  ヨツチ


  第二軍 五千騎

   大 将 一名

     花貌豹  サチ

   従軍する参謀 一名

     神道子  ナユテ

   副 将 二名

     蒼鷹娘 (ボルテ・シバウン) ササカ

     娃白貂 (あいはくちょう) ジュチ・クミフ 


  第三軍 五千騎

   大 将 一名

     一角虎  (エベルトゥ・カブラン)スク・ベク

   副 将 二名

     妖豹姫  エミル・ガネイ

     笑破鼓  クメン


  双城留守 一万騎

   双城の兵を統べる大将 一名

     竜騎士  カトメイ

   人衆(ウルス)家畜(アドオスン)の保全を司る文官 一名

     雪花姫  (ツァサン・ツェツェク)カコ・コバル

   イシにてこれを(たす)ける文官 二名

      ─   ミヤーン

     瑞典官  イェシノル

   イシにてこれを佐ける武官 一名

     鉄将軍(テムル)  ヤムルノイ

   カムタイにて補給を司る文官 一名

     紅大郎 (アル・バヤン) クニメイ・ベク

   双城の連絡を司る文官 一名

     銀算盤  チャオ


  平原留守 五千騎

   大 将 一名

     牙狼将軍(チノス・シドゥ) カムカ・チノ



 遠征に帯同する将は総じて十六名、兵は二万七千騎である。ジョルチよりも留守陣(アウルグ)に残す兵が多いのは、(ホイン)にクル・ジョルチの脅威があるためである。


 家畜や(ソオル)に行かぬ女衆(ブスクイ)老人(ウブグン)は、例によって雪花姫カコに従って双城付近に退避させる。

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