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第46話  ファスエッジダンジョン(5)

ダンジョン内部の魔物紹介をだらだらとしてしまい申し訳ありません。

一応その日常を描いていたらこんな納め方しか出来ませんでした。


そんな中20000PV達成しました^^

これからも頑張ります。応援よろしくお願いしますm(_ _)m

 40階層のボスを倒し、ようやく休憩を取ることが出来たオレ達はこの先の事を話しながら食事をとっていた。

 

「俺達もこの先は行った事がないんだ。いや、正確には41階層の途中で引き返したって言った方が正しいのか。」


 エイル達もこの先は始めて、それを聞き少し不安になる。


「じゃあ、ここからは慎重に進んで行くって事ですね。」


「んー、近いけど違うな。ここから先は多分、今の俺達の強さに丁度あった強さの相手が出てくると思うんだわ。

 だから俺達全員を鍛えつつ魔物の素材でガッツリ儲けちゃいましょう作戦だ!」


 まあ、ダサいネーミングは置いといて、作戦自体には納得し、この時はしっかり休む事にした。

 途中起きた時にエイルとマリーがいなかったが、敢えて気にせず眠ることにした。



 起きた時には既に全員起きていた。

 ミルファも気を使ってか、オレが起きないように静かに起きていったのだろう。

 エイルとマリーの肌つやが良い気がするのは気のせいだろう。

 ていうか、この二人はちゃんと寝たのだろうか?この先寝不足で倒れなければいいのだが。


 この時始めてトロル肉にチャレンジしてみた。

 これが最高に美味かった。いや、食べる前に分かっていた。

 肉のサシの入り方が他と比べ物にならない程違っていた。

 前世ではテレビの中でしか見たことのない代物だった。


 ディルに至っては、戻って肉を追加してくると言い出した。

 それでも10匹は狩っていたので、売らずに残しておけばかなりの期間その味を楽しめるはずだ。



 食事を終え片付けると、出発する事になる。

 全員今までよりも緊張してるみたいだ。

 今まで同様、エイルの掛け声で目の前の階段を下りていく。


 41階層、此処で現れたのは、ゴブリンではなく、オークだった。

 あの時紙一重で倒した魔物。自分がどれだけ成長したのか知るチャンスだ。

 エイルに話し、一回だけ一人で戦わせてもらう事にした。

 結果は瞬殺。掴みにきた右腕を魔法剣ファイアで切り落とすと、そのまま飛び上がり首を落として終わった。

 エイル達は全員で驚き固まっている。


 実はエイル達が前回来た時はコイツに苦戦して戻る事になったという。

 39階層のワイルドドレイク相手にかなり深手を負っていて、全員が満身創痍だったらしい。

 そんな状態でマンドラゴラは倒したが、流石に限界だったようだ。

 エイル達も以前の自分達では越えられなかった壁を越えていく実感を噛み締めながらオークを倒していく。


 しかしスライム系が現れない。

 実はこのフロアのスライムは特殊で、なかなか姿を確認できないが、もし発見して倒せたなら莫大な資産を得ることが出来ると言われている。

 その価値、実に大金貨1000枚以上、5億G以上だ。

 結局発見すら出来なかったのだが。


 42階層目、小動物フロアの魔物もかなり強化されている。

 両手が鎌になっている鼬のカマイタチと、土属性の兎であるサンドラビット。

 サンドラビットには物理攻撃は無効となる為、魔法攻撃しか攻撃手段がないのだが、コイツはその弱点が特殊だった。

 通常土属性には風属性が有効であり、水属性は弱点であるはずだ。

 しかしこの魔物は少し違う。

 弱点は変わらない。水属性での攻撃は吸収するのだが、それによって物理攻撃が効くようになる為、実は有効手段なのである。

 実際には魔法剣ウインドで倒せば関係ないのだが。


 43階層へ行くと、虫フロアとは思えない程魔物の強さが上がっていた。

 蠍の魔物であるナイトスコーピオン。

 蠍だけあってその尻尾には毒を持っていて、名前の通り騎士の如き守りをしている。


 曲者だったのが、ラブリーバタフライだ。

 その鱗粉は麻痺毒であり、美しい見た目に魅了された者は麻痺させられてからゆっくりと養分を吸い取っていく。

 実はオレも数回麻痺に掛かってしまっている。

 そのおかげで麻痺耐性を獲得したので個人的には幸運だった。


 44階層の魔物が2種類揃ったときには、かなり厄介であった。

 爆弾ドリアンは通常何もせず、ただそこにいるだけだ。

 しかし、一定のダメージを受けた瞬間爆発する。

 至近距離にいた者は巻き添えに合い、原型を残さない程木っ端微塵に吹き飛んでしまう。


 もう一方が火炎草だ。

 その名の通り火を吹いて攻撃してくる魔物だ。

 この火炎の威力が、丁度爆弾ドリアンの爆発するダメージに達しているのだ。


 これらは先ず、火炎草から狙っていく事にした。

 火炎草は火属性でありながら、植物特有の水耐性を持っている為弱点が存在しない。

 だからではないが、結局は力技で倒していく。


 残った爆弾ドリアンは安全を確保してから遠距離攻撃で爆破させていく。

 経験値を稼ぐ為に放置はしない。


 無事進んでいき、45階層だ。

 冷気を纏わせ周囲を凍てつかせるアイスホークとディアトリマの二種類。

 アイスホークは考える必要ないくらい見た目通りだった。

 氷の礫を飛ばして攻撃してくる。近づくと周囲に冷気の空間を作りこの中を凍らせていく。

 攻略は簡単で、単純にファイアだけで問題なかった。


 ディアトリマはエミューのような見た目だが、その頭が大きい。

 それに合わせて嘴も大きく、首をしならせながらその嘴で攻撃してくる。

 初見ではエイルも攻撃を受けてしまい、1メートルくらい飛ばされていた。

 しかし動きはそこまで早くはなかったので、弓矢からの攻撃を主軸に倒していく。


「さて、どうする?戻るなら進むのはここまでだ。先へ行くなら50階は覚悟しなくてはいけない。

 全員で決めようぜ。」


 オレは既に決まっている。まだまだ進みたい。

 ミルファはそんなオレの考えを尊重してくれるようだ。

 それを伝えると、ディルは軽く微笑み何も言わずにすすんでいった。


「全員一致で決まりだな。」


 エイルはそう言い進んでいく。

 どうやらオレ達二人の意見と覚悟を見たかったようだ。


 46階層は死霊系なのでマリーとミルファで無双していくだけだ。


 47階層ではレッドグリズリーが立ち塞がる。

 コイツは兎に角強い。体力が多く、此方の攻撃も相当打ち込まなくては倒れない。

 更に動きも早く、攻撃もかなり強い。

 弱点があるとすれば、魔法耐性の低さだろう。

 マリーのスリープ魔法で簡単に眠らせ、オレが魔法を打ち込んでいく。

 それだけで倒すことが出来た。しかし、それに気がついたのは10匹程倒した後だった。


 もう一方が象の魔物でガネーシャと言う。オレはこのガネーシャという名前を知っていた。

 あっちの世界では象の頭をしたヒンドゥー教における神の名だ。

 しかし、今目の前にいるのはただの象だ。

 いや、魔物の象と言ったほうが正しいだろう。

 そして、明らかに敵意を持って攻撃してくる。

 この目の前にいる魔物は、元の世界の神話とは別のものだろう。


 そう確信し、こちらも攻撃を開始する。

 この魔物もレッドグリズリーと同じくらいの強さを誇っている。

 ガネーシャの方が攻撃力に劣る分、弱点がない。

 防御に関してもガネーシャの方が少し劣るので、魔法剣主体で戦った。


 やはりここまで来ると魔物の強さが目に見えて分かるくらい強くなっている。

 50階まであと僅か。全員今一度気合を入れ直し進んでいく。


 48階層目、エンペラーアイという目玉。上層で出てきた目玉の上位種だろう。

 とにかく魔法を多用してくる。威力は無いがタイムラグもない。

 打ち出すまでが早いのだ。それでも威力が無いので、マジックバリアの魔法で守ってから攻撃すれば特別問題は無かった。


 メフィストは知恵を持つ悪魔だ。

 しかし多少の知恵を有してるだけでは相手にはならない。

 コレは簡単に倒していく事が出来た。


 49階層まで来た。

 リザード兵という、明らかに人間に近いトカゲだが、言語は持たず、戦い方も野性的だ。

 獣人やエルフと同じ亜人とは思わない方が良さそうだ。

 このリザード兵は槍を手に攻撃をしてくるが、その練度は低めであり、今のオレの相手ではなかった。


 そして明らかにヤバそうな魔物がいる。

 ファイタードラゴン。その名前から分かるように、ドラゴンの戦士だ。

 爪での攻撃もするし、噛み付いても来る。

 炎も吐いてくれば、翼で旋風も巻き起こす。

 何とも如何にもドラゴンっていう感じの魔物だった。

 なかなかの強さではあったが、正面から叩き潰してやった。


 多分この10フロアでかなり強くなってる気がする。

 この先は50階層のボスが待ち受ける。

 オレはそこで、これからの運命を変える出来事に遭遇する事になる……。

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― 新着の感想 ―
[一言] メタル系やな、きっとメタル系(^^)
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