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転生したのでゲームにありそうな事を色々やってみる  作者: 英雄と魔王の父
第1章

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第41話  ファスエッジダンジョン(1)

これよりダンジョンでの話が続きます。

飽きないで下さいm(_ _)m

 ファスエッジダンジョン。

 ファスエッジ王国北部を東西に横断しているラウディス山脈。

 この山脈の中から地下に伸びているのがファスエッジダンジョンである。


 1フロアの広さが4キロ平米とも言われ、1フロア辺りの広さはダンジョンとしては極普通だ。

 しかしその深さは未だに解明されておらず、王国による調査チームが到達した74階層が今までの最高到達記録であるように底が見えない。

 フロアによっては然程広くないフロアもあるようだが、どのフロアにも100匹の魔物がいる為、探索は困難を極めている。


 そのファスエッジダンジョンの1階層目にミルファと二人で潜り始めた。


 中に入るとアゲトダンジョンのようにゴツゴツとした岩が転がってるような洞窟ではなく、綺麗に石が積み上げられた人工的な地下迷宮のような作りをしている。

 このような人工的な作りが50階層以上も誰がどのように作ったのか気になるが、考えても仕方ないので止めておく。


 ダンジョンに入り真っ先にマップを開き、今いる入口の場所を確認しておく。

 ダンジョン内は多少は迷路になってはいるが、そこまで分岐路は多くない為マップを見ていれば全く問題ない。


 少し歩いたが出てくる魔物はスライムとゴブリンばかりだ。

 さすがに10分でやる気が失せてしまった。


 奥に行けば少し違う魔物も出るかと思い進んでいったのだが、下層階への階段までその二種しか出てこなかった。


 期待を裏切られた気分になり、肩を落としたまま外へ出た。


「おう、早いな。雑魚過ぎて無双した気分になれるだろ?」


 エイルは知ってて1階層限定で行かせたらしい。


「全然楽しくなかったですよ。もう少し張り合いが欲しいです。」


「それは明日以降に期待だな。まあ、明日は10階層までだから詰まらないかもしれないけどな。」


 それを聞き更にテンションは下がり、明日からのダンジョンアタックに備え早めに就寝した。



 翌朝、早くから支度を始めダンジョンへと乗り込む。

「んじゃあ、行くか!」

 いつものエイルの掛け声でダンジョンに入っていく。


 昨日入ったとおり、1階層はスライムとゴブリンだけだ。

 しかし、今回スライムは見た事のない物を落とした。鑑定すると、


【スライムソウル】

 魔物使い(テイマー)が持つことでスライムをテイムしやすくなる


 鑑定がレベルアップしたのか、説明が付くようになった。

 分かりやすくなって助かる機能だ。調合材料とかもこれで分かるのではないだろうか。


「お!レアアイテムだな。幸先いいなー。」


 これはレアアイテムらしい。そんなものもあったのか。


 スライムのような不定形物質の魔物は倒した際にドロップアイテムを落とす。

 スライムの場合はスライムゼリーだ。

 今回落としたのは極稀に落とすと言われているアイテムだったようだ。


 因みに姿形のある物質の魔物にもレアアイテムをドロップする事があるらしい。

 こちらは更に低確率らしく、ほぼ伝説級らしい。


 この時気になったのが説明にある魔物使い(テイマー)の事だった。


「エイルさん、魔物使い(テイマー)ってどんなジョブなんですか?」


「魔物使い(テイマー)か?上級職って事しか知らねえな。」


 エイルも詳しくは知らないようだ。

 しかし上級職なら今の自分には無縁だろう。そう思いそのままアイテムボックスへ仕舞った。


 一直線に下層への階段まで向かったが、それでも一時間程掛かっていた。

 今日進む10階層までだと早くて10時間だ。そう考えたら泣きたくなった。


 2階層目、直ぐにマップを出し階段までの道程を確認する。

 このフロアは全ての道が合流するようになっている為迷うことはないみたいだ。


 出てくる魔物は兎と鼠でこちらもまだまだ雑魚だ。

 それでも倒したら、それらは素材として売る為持って帰る。

 勿論必要以上に時間を掛けたくないので、無駄に魔物を探したりはせずに兎に角進んでいく。


 3階層目、虫系統の魔物のフロアみたいだ。

 先日出てきたミミズや蟻がこのフロアの魔物になる。

 体長30センチの蟻とか気持ち悪かった。

 それでも魔物としてはまだまだ弱く、相手にならない。

 先を急ぐ為に寄り道はせずに進んでいく。


 4階層目、小さな木が動いている。

 此方に気が付くと枝を振って攻撃してきた。これがこのフロアの魔物らしい。

 こいつも弱すぎた。シャムシールを振ったら簡単に真っ二つだった。


 このフロアは他に、石が襲ってきた。

 よく見るとコイツはジャガイモだった。

 ジャガイモも蹴飛ばしただけで倒せるくらいの魔物で相手にするのも嫌になるほどだ。

 木とジャガイモ、このフロアは植物がモチーフのが出てくるのかもしれない。


 5階層、雀やヒヨコだ。

 攻撃をする度に罪悪感に苛まれる。

 可愛いは正義だとは言うが、可愛いを攻撃するのはやはり悪なのだろうか。

 それでも魔物である以上しっかり倒しながら進んでいく。


 6階層目、雰囲気が代わりどことなく嫌な空気が立ち込めている。

 その原因は最初の魔物で判明した。

 そこに現れたのは皮膚の爛れた鼠、ゾンビラットだった。

 物理での攻撃だと首を落とすしか倒す方法は無いと言う。

 しかし通常の鼠より遥かに動きが遅い。簡単に首を落とす事が出来た。


 更に現れたのは骨になった鳩『ボーンピジョン』だ。

 ここでマリーはミルファに攻撃を指示した。


「さて、ミルファちゃん、さっきのゾンビとかこの骨とかの魔物を相手にする時は神官の出番なの。

 聖属性魔法のホーリーを使って倒してみて。」


「はい!やってみます。……ホーリー!」


 ボーンピジョンの周りを光が包み込み弾けると、その骨から瘴気は抜け崩れていった。


「おお、すっげぇ!」

 そのミルファの放った魔法にオレも驚きを隠せなかった。


 7階層目、ここではレッサーウルフが現れ、悠々と倒していく。

 他にプランクモンキーという猿が現れたのだが、コイツが厄介だった。


 背後から忍び寄り驚かして逃げていく。ただそれだけをしてくる魔物だった。

 驚かしに来る前は問題ないのだが、逃げる時が異常な程足が早くなる。

 その為常に警戒を怠らないでいなければいけなかった。


 8階層目、目玉に羽が生えたような姿をしたフローターアイ。

 コイツは気持ち悪いだけで攻撃も体当たりをしてくるだけだった。


 もう一種類がグレムリンという小さい悪魔だ。

 一応小さい槍を持ってるのだが、これで攻撃してくることは滅多にない。

 攻撃手段は魔法なのだが、生活魔法で攻撃しているくらい弱々しい攻撃だ。


 9階層目、流石に体力的にきつくなってきた。

 リザード種とベビードラゴンというドラゴンだ。


 遂にドラゴンを目にすることが出来た。

 体長20センチ程だが、確かにドラゴンの姿をしている。

 ただ、今まで同様に弱い事には変わりなかった。


 そして10階層目、階段を降りると扉がある。

 この先に、フロアボスと呼ばれる魔物が一匹だけ待ち構えている。

 扉を開け中へ入っていく。


 中にいたのはゴブリン。いや、その姿は知っているゴブリンのそれとは違った。

 鉄鋼で作られた鎧を身に纏い、手にしたその剣も身体と同じ大きさをしている。

 この魔物はゴブリンジェネラル。

 集落のボスだったゴブリンリーダーの更に上位種だ。

 先程までの雑魚とは打って変わり、突如現れた強敵だ。


「コイツって結構強いんじゃないですか?」


「ああ、まあまあ強いと思うぞ。けどコイツはレイジに任せた。」


 何故かエイルはオレに任せたという。


「マジですか。いや、やれって言われたらやりますけど。」


「あー、ミルファは手伝っていいぞ。二人で頑張れ。」


 ミルファも戸惑っているが、相手は待ってくれない。

 ジェネラルはこちらの姿を確認すると、直ぐに攻め込んできた。


 悩んでる暇はなく迎撃態勢をとり、砂を巻き起こすサンドの魔法を唱える。

 相手の視界を奪ってからファイアショットを浴びせる。

 同時にミルファも矢を射抜いていた。

 全て命中していたが流石将軍の名を持つだけあり、致命傷にもなっていないようだ。


 シャムシールを構え、こんどはこちらから仕掛けていく。

 逆にジェネラルが迎え撃つ格好になったが勝負は早かった。


 剣を構える右腕をウォーターカッターで切りつけ、反応が遅れた隙を突き、その首を一撃で刎ねた。

 その一連の流れにエイルも驚きを隠せないでいる。


「お前、いつの間にこんなに強くなってんだ?ホントにスゲェわ。」


「あ、レイジくん。早くジェネラルをアイテムボックスに仕舞って。」


 マリーに急ぐように言われ、慌てて仕舞っていく。


「どうして急ぐんですか?」


「このダンジョンの中って死体はダンジョンが吸収しちゃうのよ。なんでかとかはわからないけどね。」


 ダンジョンとはそういうものだと思えって事らしい。


 既に逆の扉は開いている。

 ここから出た先で一旦休憩する事にした。

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