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残党シャングリラ  作者: タビヌコ
第三章「中年サヴァイヴァーと徒然デイズ」
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正義の独白

やぁやぁ皆の衆、久しぶりだね。

前ほど間も空かなかったしモチロン覚えているよね?

私だよ私。

そう、その私だ。

タイミングも良いし、

前回口約束もしたことだし。

今回は正義に関する話でもしようじゃないか。

そう、天使に蔓延する正義の元締め。

正端清。

彼女についての話をしよう。


正端清は夢を見る。

毎日必ず、毎日変わらず。

手にする事もないその夢を、

夢にも想う。

故に彼女は正義を語る。

故に彼女は正義を誇る。

そこに思慮が無くとも、

そこに思想がなくとも。


それを義だと

夢に見たから、

夢見たから。


なんで二回言ったのかって?

君は音が同じなら異なる意味を一緒くたにするのかい?

なぜそんなことを聞くのかって?

つまりは全くそういうことだからさ。


夢と現の違いは、鏡を見る君に似る。

真似ども触れず。

真似ども交わらず。

写れど移らぬ表裏の矛盾は、

歪みとなって現を覗く。

そうして割れた鏡の破片が落ちるのは、

内側か、外側か。

こちらかそちらか。

それを知るのは―――



無論。前述した悪のお嬢様に他ならないってわけさ。

え? なに言ってるか分からない?

いやいや、前も言っただろう。

それでいいんだって、これは独白なんだから。

これからなにかを得ようだなんて、それこそ欲張りってもんさ。

どこかの屈折の悪魔じゃないんだから、無理は程々にね。

さて、例によって今回はこんなところかな。

今回は飽きずに聴きに来てくれてありがとう。

それじゃあね諸君。次回はそうだなぁ、

博識の独白なんてどうだろうか?

作者の息継ぎ。独白第二回目。

所謂休憩でございます。


読んで下さっている方々に最大限の感謝を、

引き続き、四章も暇潰しに使って頂ければ幸いです。


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