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残党シャングリラ  作者: タビヌコ
第七章「二度咲きルーザーと廻天カンパニー」
135/175

『独白』

 一瞥された。

 

 ただそれだけだった。


 ただそれだけで十分だった。


 百年分の会話をした。


 それに等しかった。


 彼の者は善の神。


 私と対を為す二柱が一柱。


 しかし私とは違い、この世界を世界足らしめる真なる陽。


 どこまで行っても世界の陰たる私とは対照的な存在。


 無論これは卑下ではなく誇示であるのだが、この言葉がもし君に届いたらきっとあの頃の様に笑うだろう。


 『らしくないです師匠』と。


 『童の癖に大きな口を叩くものだ』と私もあの頃の様に笑うだろう。


 しかし。


 そんな未来は、世界はもう来ない。


 彼の者は善の神。


 旧世界の救世主。


 夢見る求道者。


 過去看る破壊者。


 相容れない。


 世界は、()()()()に進むべきなのだ。


 次のお前が生まれぬように。


 今のお前が終われるように。


 驕り驕って神を名乗る私は。


 『お主を助けて先へ進む』


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