いい気分♪
「レ、レオンハルト殿?これはどういうことですかな?なぜこんな人気のないところに?」
目の前のフツメンヤローはなにを考えているのか、心なしか嬉しそうな声色で質問してくる。
「ふふふふふふふ、文官どの、私にとっては昨日のことのように感じておりますが、過去に異世界から召喚された少女を拷問した記憶はございませんか?」
この質問を受けた奴は顔を青くしてうろたえて、
「な、なぜ!それをあなたが!?ハッ!ま、まさか………あの少女の知人だったのですか!?」
「そんなわけないだろう?私が本人だからな!」
私はスキルを解除してみせる。
すると、私は当時の姿のままで現れた。
恩返しに来ました☆なんてなっ!
「あ、ああああ!すいませんでした!あ、あれは家族に命令されて!
許してください!」
「許すわけがないだろう?
つーことで、地獄へごあんなーい☆
どうぞ、ごゆっくり?」
***
その後、とある空き地にて………少し湿っぽい粉状のものが発見された。
***
スッキリとした気分で就寝した私はとても清々しい気分での目覚めを迎えた。
その後訓練場に向かい、気分のいい私は隊員の訓練に参加して隊員をしごいた。
そしてこの後は任務の成功を報告するために宰相閣下と皇帝陛下に合わなければならない。
あの二人苦手なんだよなぁ。二人とも女好きっていう話だし。まあ、男装している私には関係ないけど♪
自分の部屋に戻り、正装に着替えて城に向かうための馬車に乗る。門番をしている近衛兵に挨拶して城に入る。
そして謁見の間の扉をノックする。
「誰だ」
「第二特殊大隊隊長 レオンハルト=ニューゴットです。任務達成の報告に参りました。」
「入れ」
「レオンハルト=ニューゴット、入室いたします!」
赤いカッーペットを歩き、玉座の前で跪き陛下のお言葉を待つ。
「うむ、顔を上げよ。此度の任務、大儀であった。」
顔を上げると、想像通り陛下と宰相閣下が並んで佇んでいた。
「はっ!ありがたき幸せ!全ては陛下の御心のままに!」
「まあ、楽にしなさいレオンハルト殿。
私と陛下はあなたに話があるのです。」
え?話?クビかな?クビだけは嫌だ。
いや、私がクビになる可能性は限りなく低いはず。私がクビになるのなら腐りきった貴族どもを一掃するだろう。
「何なりと。」
「では、レオンハルト殿。」
私は、ゴクリと喉を鳴らして次のお言葉を待つ。
「あなた、好きな人はいますか?」
陛下は金色の髪に、紫と青のオッドアイです。
宰相は、プラチナの髪に水色の瞳です!
主人公の本当の髪の色と瞳の色はまだ秘密です!




