異能付きの武器ってありますか?
「はい、ルールの確認でエリスさんに聞きたいことがあります。」
「なんでしょうかぁ?」
「必要な武器をなんでもひとつだけ用意できるのと言っていましたが、例えば相手に触れるだけで相手を死においやるナイフを用意できたりするんですか?」
「なるほどぉ〜、それについて質問されるのはあなたで26人目ですよぉ。もちろん、異能が付与された武器も用意することは可能ですよぉ」
こちらの考えてることを見透かすかのようにエリスは笑いながら言う。
「だったらーー」
「ですが、勝負の勝敗に直結するような異能が付与されている武器を用意することはできないですよぉ。武器はあくまでも能力を使う上での補助の役割を担っていますからぁ」
「つまり、強力な能力といかなくてもある程度までの能力なら付け加えることはできるんですね」
確認をとる
「できますよぉ」
「なら、俺が欲しい武器はーーー」
交渉してから5分後に部屋の呼び鈴が鳴り、ドアを開けるとエリスさんと同じような白いスーツを着た男がいた。彼は八雲様から頼まれたものをお持ちしましたとアタッシュケースを自分に渡し去っていった。
アタッシュケースをテーブルに置き、開けると一本の刃渡りの良さそうなタガーナイフと付与されている能力の詳細が書いてある紙が入っていた。
ー暗殺者のナイフー
付与能力
ナイフを持ち「増えろ」と念じるごとに一本ナイフを増やすことができる
「消えろ」と念じることで消すことができる。ただしオリジナルは消えない。
希望通りのものであることを確認して、ナイフを左手に取る
『増えろ』
心の中で唱えた瞬間、右手に質量を感じた。
右手にはタガーが握りしめられていた。
おお!増えてる増えてるぞ
人知を越えた異能のすごさを実感する
再び念じる
『消えろ』
右手のナイフは消えた。
問題なく使えるようだ。
この能力を選んだのには理由がある。確かにより強い能力を考えることができたのかもしれない、しかしこの能力は汎用性が高いという点では優れていると考える。
例えば、自分の能力の性質上、心臓を食べるためには他のプレイヤーの体内を切り裂き、心臓を取り出す必要がある。その時にある程度、勝手がきく武器でないと不便な思いをすると思ったからである。
また、戦闘面において質より物量で圧倒した方が有利であるという利点もある。
とまぁ他にも理由はあるわけなのだが、、
ナイフの能力を色々と試したり、試しているうちに時間が1時間、2時間と経っていった。
グゥゥゥウウウウ
お腹の音が鳴る
あぁ空腹だ、何か食べたい。
部屋に何か食べ物はないか探してみる。
ガサゴソ、、、
、、、、
うん、何もなかった
なにか食べ物を食べる施設でもないかとと施設の詳細が確認できるかデバイスで調べてみる。
ふむ、なるほど
今いる滞在スペースが5階で1階に食堂があるのか
うーん、一人で行くのもあれだしなぁ
なにか情報を得ることが出きるかもしれないし
ディランでも誘うか
ハーメルンでも投稿しています。
→https://syosetu.org/novel/315947/
ハーメルンのほうが更新早いです。