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陰キャに優しいギャルは都市伝説

「――お前ら、なにしてんだ」


 放課後の空き教室。

 俺はひとりの女子生徒を取り囲む、三人組の女集団に言い放った。


「はぁ? あんた誰?」


 手前にいた女に鋭く睨まれる。

 俺は少し動揺してしまって、せめて視線だけは離さないでいた。


「あたし知ってる。こいつ、うちのクラスにいる陰キャだよ」


 取り巻きの一人が俺を指さして嘲笑する。

 クラスでぼっちの俺を知っているとは⋯⋯さてはこいつ、只者じゃないな?


「きっも! 陰キャがヒーロー気取りぃ?」


 もう一人が口を歪め、声高らかに言う。


「勇ましくて大変結構。で? これからどうするっての?」


 口の端を吊り上げ、挑発的な笑みをするリーダー格の女。

 こいつは最初に睨んできたやつで、明らかに俺を見下していた。


 ギャルとは怖い。

 俺みたいなぼっちや気の弱そうな生徒には、とことん強気な種族だ。

 陰キャに優しいギャルは存在しない。

 そんなのは幻想だ。


「こ、な⋯⋯いで」


 ギャルたちに囲まれた女子生徒は呻き、「こないで」と訴えてきた。

 よく見れば髪から制服までずぶ濡れで、憔悴しきっている。

 床に滴る雫。

 心底――腹が立つ。


「あんたは黙ってな!」


 目を閉じる女子生徒。


 ――パチンッ!


「っ!」


 女子生徒に平手打ちが飛ぶ。

 彼女は抵抗しようとしていたが、他の二人に拘束されていて躱すことはできなかった。

 白い頬が赤く腫れる。


「やめろ!」


 震える手指を強く握り、下卑た笑みを浮かべる三人組に叫ぶ。

 俺は、この女子生徒に見覚えがあった。


 ――天宮 琴葉。


 人形のような顔をしていて、異性から絶大な人気を誇る美少女。

 加えて成績優秀で、生徒から一目置かれている。


 そんな天宮が、まさか嫌がらせを受けていたとは。


 当然、それ自体はあると認識していた。

 学校という組織の中にいる以上、優劣がつきやすい。

 それにより、スクールカーストも勿論存在する。


 ――だが、容姿も成績も学年トップの天宮に楯突く輩がいるとは、誰が予想できただろうか。


「じきに先生が来る。天宮を離せ」


 俺は手っ取り早く済ませるため、脅しにかかる。

 声は震えて緊張は未だに解けていないが、あいつらには悟られていないと思う⋯⋯多分。


 力のない陰キャは、言葉で戦うしかないのだ。


「チッ、面倒なことしてくれるじゃない⋯⋯」

「里奈、どうする!?」


 さすがにまずいと思ったのか、リーダー格の女が舌打ちをする。

 その額には汗を滲ませていて、予想通り焦っているようだ。


「逃げるよ! どうせ証拠もないんだ、バレやしない」


 天宮を離し、三人組は反対側の扉に駆ける。


「これくらいで終わらないから!」

「次も楽しませてよね、天宮!」

「またねー、天宮。クスクス」


 捨て台詞を吐き、教室から離れて行く。

 俺は、走って逃げるあいつらを追わない。


 ――いや、()()()()()()()()()


「――――」


 解放された天宮は、音を立ててその場に崩れ落ちる。

 膝をつき、手を床につけた。


「おい、大丈夫か?」


 苦しそうにする天宮に声をかけ、体を支えてやる。

 普段であれば女子の体を触ることすらできないが、今はそれどころじゃなかった。


「お、追っ⋯⋯て」

「あいつらのことは任せろ。それより――」

「はぁ、はぁ⋯⋯」


 息が荒い。

 下を向いて、辛そうにしている。

 小さい両手が胸を抑えていて、このままでは倒れてしまうんじゃないかと思うほど。


「う⋯⋯ぐ⋯⋯っ」

「大丈夫か? お、おい!」


 天宮はついに、うつ伏せに倒れてしまった。

 覗き込むと、ただでさえ白い顔色が悪くなっている。


 くそ、どうしたらいいんだ!?

 俺は天宮のことを知らないし、そもそも助けてやれるかすら怪しい。


 こんな時は――。


「⋯⋯保健室だ」


 一刻も早く、保健室に連れて行く。

 それしか手段はない。


「あとでセクハラだとか言うなよ⋯⋯!」


 俺は天宮の腰と足に手を回し、持ち上げる。

 いわゆるお姫様抱っこだ。

 天宮の胸が腕に当たっているが、気にしている余裕はない。

 俺は邪な考えでお姫様抱っこをしているわけではないのだ。


「保健室までの辛抱だ⋯⋯!」


 思ったより天宮が軽い。

 これなら、非力な俺でも楽に運べる。


 よし、急ぐぞ!


「――沢渡」

「有栖川先生!」


 教室を出ると、呼んでいた有栖川先生と鉢合わた。

 急いで来たのだろう。肩を上下させている。


「すまん、遅くなった」

「先生、天宮を保健室に連れて行きます」

「待て。私が運んだ方が早い」


 抱えていた天宮を引き渡すと、軽々しく持ち上げて見せた。

 助かる。さすがゴリラだ。


「お前、今失礼なことを考えなかったか?」


 じろ、と睨まれる。


「い⋯⋯いや、気のせいですよ」

「怪しいな⋯⋯まあいい。それより、なにがあったのか話せ」

「わかりました」


 有栖川先生に説明を促される。

 それに従い、俺は喋り始めた。


「女子三人組に天宮が囲まれていて、そのうちの一人が『里奈』と呼ばれてました。先生、心当たりは?」

「⋯⋯恐らく瀬川だろうな。素行不良で私ら教員も手を焼いている」


 アイツか⋯⋯と有栖川先生は思いつめたような顔をした。


「それと――」


 俺は他にも空き教室で起こったことと、他二人の特徴について詳しく説明した。


「天宮はその時から俯いていて、息が荒かったんです。服が濡れてるし、一体どんな事をされたのかは俺にも⋯⋯」


 有栖川先生はふむ、と思案した。


「ひとまず事情は把握した。だが、瀬川たちが犯人だという確証がない」


 疑われる可能性は十分にあるが、と有栖川先生は付け足した。

 そうだよな。教職員は不確定要素を安易に決めつけることができない。

 もしそうすれば、それは生徒を信用していないのと同義。


 ――だが、今回に限って言えばその心配はいらない。


「大丈夫です、証拠ならあります。それより、早く行ってください」


 天宮はずっと苦悶の表情を浮かべたままだ。

 早急に処置をしなければならない。


「沢渡、お前も来い」

「いや、でも⋯⋯」


 そう言いかけて、噤んだ。

 有栖川先生が、真剣な目でこちらを見つめてきたから。


「⋯⋯⋯⋯」


 どうするんだ、と目線で問いかけられる。


「⋯⋯あぁもう、わかりましたよ。行きますってば」


 有栖川先生は頷き、すぐさま保健室へと駆け出す。

 俺はため息をつき、先生の後を追った。






 *






「入るぞ」


 有栖川先生が声だけで伝える。

 俺が扉を開け、有栖川先生を先に行かせた。


貫地谷(かんじや)


 有栖川先生が名前を呼ぶと、奥からスタイルのいい女性が姿を現した。

 おっとりした知的なタイプで、目尻の黒子が特徴の美人だ。


「貫地谷、頼めるか」

「はいはい、どうしたの。って、琴葉ちゃんじゃない」


 貫地谷先生は天宮を見るなり、少し驚いていた。

 このふたり、面識があったのか? 接点は無いと思っていたが⋯⋯。


「とりあえずこっちにお願い」


 複数のベッドがある部屋に案内され、有栖川先生が手前のベッドに天宮を横たえる。


 天宮は汗をかいていた。それも、尋常じゃないくらい。

 髪は肌に張り付いて、胸が早いペースで上下している。


「一体どうしたの?」


 その様子を見た貫地谷先生が、冷静に説明を求める。


「実はだな⋯⋯」


 貫地谷先生が天宮の処置をしている間、有栖川先生が事の内容を話した。

 天宮は横になって落ち着いてきたのか、顔色が少し良くなっていた。


「ひとまず事情はわかったわ。後は琴葉ちゃんに聞いてみるから、そっちに行ってて」

「頼んだ」

「はい」


 俺は有栖川先生と一緒に別室に移動し、椅子に腰掛けた。


 天宮は大丈夫なんだろうか?

 一体どうなのか気になって、そわそわしてしまう。


「⋯⋯⋯⋯」

「沢渡、落ち着け。見苦しいぞ」


 待ってる間もしばらく落ち着かなかったのだが、有栖川先生にたしなめられてようやく平静になる。


「――な――て――?」


 断片的に貫地谷先生の声が聞こえる。

 きっと、天宮に色々聞いているのだろう。

 ここからでは話の内容までわからなかった。


 そして待つこと数分。


「ふぅ」


 貫地谷先生がため息をつきながら戻ってきた。


「貫地谷、天宮は大丈夫なのか?」


 有栖川先生が心配げに尋ねる。

 俺は医者じゃないから詳しいことはわからないが、空き教室での天宮はどう見ても大丈夫そうじゃなかった。


「とりあえずは大丈夫だと思うわ。()()()()()()が出たみたい」

「そうか⋯⋯」


 安堵した様子の有栖川先生。

 俺としては『いつもの発作』という言葉が引っかかったが、深く踏み込むべきではないよな。


「全身びしょ濡れだったのは、飲み物をかけられたからみたい」

「飲み物、か⋯⋯陰湿なことをするな」

「おかげで髪も服もベトベトよ。最悪ね」


 やれやれ、と首を傾ける貫地谷先生。

 瀬川たちに呆れているようだった。


「ところで、そっちのキミは?」


 貫地谷先生が俺の方に興味を示した。

 そういえば、自己紹介がまだだった。


「紹介が遅れてすみません。二年の沢渡です」


 名前を聞かれるのは久しぶりだったから、つい忘れていた。

 そうか、俺たち生徒は教員のことを知っていても、教員側は生徒のことを全員把握してるわけじゃないもんな。

 俺は保健室を利用したことがないから、貫地谷先生にとっては尚更だろう。


「沢渡くん、ね。覚えたわ」

「貫地谷、沢渡が天宮を助けたんだ」


 有栖川先生が俺に親指を向けてきた。

 なんだが仕草が大人っぽくて、不覚にもかっこいいと思ってしまった。


「別に助けてはいないですよ」

「そっか、キミが⋯⋯ありがとうね」


 にこ、と微笑む貫地谷先生。


「⋯⋯いえ」


 面と向かって礼を言われ、俺は恥ずかしさに顔を逸らした。

 結婚しているとはいえ、美人でまだまだ若い貫地谷先生。

 その笑みは大人の色気を漂わせていて、男子生徒に人気な理由がやっとわかった。


 それに比べ、有栖川先生は⋯⋯。


「なんだ沢渡、人のことをジロジロ見て」


 本日二度目の睨みが飛んでくる。


「いえ、どこで差がついているのかなと⋯⋯」

「は?」


 鬼のような形相。

 俺はそれを一身に受け、身震いする。

 怖すぎてチビりそうになった。


「沢渡、忘れるな。お前の数学の成績をつけているのは私なんだぞ」


 お、脅しだ⋯⋯!

 汚い、さすが独身汚い!


「こらこら、沢渡くんをいじめないの」


 もうっ、と有栖川先生を咎める貫地谷先生。

 ああ、こういうところで本当に差がついているんだな⋯⋯。

 貫地谷先生は女神だ。


「ったく」

「それでね――沢渡くん」


 それまで和んでいた貫地谷先生が、唐突に真剣な顔で俺に向き直った。


「はい」


 俺もそれに触発され、意識を切り替える。


「私、すごく迷ったんだけど⋯⋯話しておこうと思うの」

「貫地谷」


 本当にいいのか? と有栖川先生が視線で問う。

 話とは、状況を考えて天宮のことだろう。


「だって、この子が琴葉ちゃんを守る()になるかもしれないのよ? それに、沢渡くんには知る権利がある」

「それはそうだが⋯⋯」


『鍵』というのは、恐らくだが『発作』と関係している気がする。


「最近はめっきり来なくなってたから、てっきり治ったものだと認知していたの。けど、それは思い違いだったようね」

「前も頻繁に来てたのか?」

「ええ、一年生の時はね」


 貫地谷先生が頷く。

 天宮はしばらく落ち着いていた――が、今回の嫌がらせにより発症した。というところだろうか?


 ここまで来ると、一生徒が安易に関わっていい問題じゃなさそうだ。

 天宮のプライバシーにも関わるし、秘密を知ってしまうのは避けたい。


 となると、この先は聞くべきじゃない。

 天宮にとっても、きっと迷惑になるだろうし。


「俺、帰ります。天宮には有栖川先生が助けたと伝えておいて下さい」


 俺は荷物を持ち、立ち上がる。


「――待て、沢渡」

「待って、沢渡くん」


 背を向けた瞬間、ふたりから同時に引き止められる。


「なんですか?」


 有栖川先生が俺の肩を軽く叩いた。


「聞いておけ」

「⋯⋯いいんですか?」


 有栖川先生が頷く。


「無関係じゃないからな。それに、私の手柄にするのは無理がある」

「他言無用でお願いね」


 貫地谷先生が両手を合わせ、俺に微笑む。


「はぁ⋯⋯わかりました」


 俺は覚悟を決め、椅子に座り直す。

 自然と姿勢も伸びる。

 そして、次の言葉を待った。


「まず⋯⋯天宮がどうしてああなっているのか。それは過度なストレスが原因だ」

「⋯⋯ストレス?」


 有栖川先生は頷く。


「琴葉ちゃんは生まれつき体が弱いのよ。ストレスが溜まると心臓に負荷がかかって、その結果過呼吸が引き起こされてしまうの」

「過呼吸⋯⋯」


 過呼吸と言えば、強い緊張や不安を感じて引き起こされてしまう症候群のことだ。

 激しく呼吸を繰り返し、体内の二酸化炭素が薄れてしまう。

 確か、それによって中性であるはずの血液がアルカリ性に寄ってしまうのだとか。


「天宮は人一倍繊細だからな。極度にストレスが溜まりやすいこともあって、酷い時には意識を失うこともある」


 天井を見つめ、淡々と話す有栖川先生。

 それを聞いた俺は脳の処理が追いつかなくて、少し呆然としてしまう。


 意識を、失う?


 有栖川先生の言葉が頭の中でぐるぐる駆け巡っていて、理解するのに少し時間を要した。


「周りの人間は知らないだろうな」

「学校で授業を受けるだけでも、かなりの無茶なのよ」

「それも学内で有名人ともあれば、な。私としても天宮に授業を受けさせるのは気が気じゃない。だが、本人が聞かなくてな⋯⋯」


 貫地谷先生が頭に手を当て、有栖川先生が上を向いたまま言った。


 天宮 琴葉。

 容姿端麗、成績優秀で誰とも親しくしない美少女。


 そんな天宮を、俺は妬ましく思ってきた。

 恵まれた容姿、天性の才能。

 ――きっと、苦労もせずに生きてきたんだろうな。

 ――きっと、不自由なく育ったんだろうな。


 そんな風に、勝手に決めつけていた。


「琴葉ちゃん、きっと誰にも頼らないから⋯⋯」

「天宮はそういうやつだ。恐らく、この先もそうだろう」


 いつも気丈に振舞っていた天宮。

 周りからは美少女、なんて羨ましがられて。


 だが、実際はどうだ?

 人間は集団の中に居るだけでかなりのストレスを感じる生き物だ。

 心臓の弱い天宮には、それがとてつもなく過酷なんじゃないのか?

 俺たちの想像を絶するほど、苦労しているんじゃないのか?


 天宮のつらさもつゆ知らず、俺は無責任に決めつけて。

 ――俺は、なんて恥ずかしい人間だろうか。


「⋯⋯⋯⋯」


 俺の天宮に対する気持ちは、妬みからいつしか罪悪感に変わっていた。

 今は、天宮に償いをしたい。


「だからね、沢渡くん。あなたが琴葉ちゃんの力になってあげて欲しいの」

「一緒にいると心が安らぎ、落ち着く。そんな天宮を守る()に、いつかはなってやってくれ」


 きっとなろうとしても、現実そう上手くはいかないだろう。

 人と必要以上に親しくしない天宮のことだ。要らないって突っぱねられるに決まってる。


 ――けど。


「⋯⋯わかりました」


 罪悪感が理由でもいい。

 罪滅ぼしなんて、不純な動機でも。


 これは、天宮への贖罪だ。


「ありがとう、沢渡くん」


 貫地谷先生の笑顔が眩しい。


「天宮に嫌われると思うが、頑張れよ」


 有栖川先生の微笑みが穢い。

 あんたよくこの場面でそのセリフ言えたな?


「こりゃ結婚できないわけだ」

「は?」

「やべ、声に出てた」


 俺はしまったと口を抑えるが、横には悪魔の顔をした有栖川先生が。

 南無三。


「くくっ」

「⋯⋯ふふ、だめ、笑っちゃうわ」

「ぷはははは!」


 ひとり笑えば、もうひとりも釣られて笑いだして。

 気づけば、みんなで吹き出していた。


「あはは! わ、笑いすぎてお腹痛い⋯⋯」

「沢渡、お前お笑いの才能あるな!」

「いやいや、先生が上手いだけでは? さすが独身」

「は?」

「痛った! ちょ、デコピンはやめてくださいよ!」

「も、もう、ふたりとも面白すぎ⋯⋯」


 その日保健室で、しばらくの間笑い声が響き続けた。

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