二話 記憶
二話 記憶
「キラさん、私はあなたと二人きりで話がしたいでお早めにお願いしたいのですか、それに、、あなたも、わたしに聞きたいことがあるんでしょ?」
何か確信があるように見つめながら言う巫女服は、少し不気味に思えた。
(あれ、何か、大事なことを忘れてるような?)
「あー!、あの少女の質問に答える約束忘れたー!」
「「急に大声出さないでください!」」
急に大声を出したことにビックリした聖騎士のギルマスと巫女服の女性が声を揃えて言った。
「あ、その、えーと、すみませんでした。」
(俺より声がでかいように感じたが気のせいだ、うん絶対に気のせいだ)
心の中で思いつつ速攻で土下座した。それに、言い訳したら絶対説教殺しされると本能が囁いている。
そんなやりとりを見ていた聖騎士ギルドの隊員はクスクスと笑っていた
「と、とりあえず、さっきの少女の元に行く、すぐ戻ってくると思うけど、、」
巫女服の女性に目を送るとあなたらしですねみたいな顔をしていた。
「わかりました、話はその後にいたしましょう、、それと私も同行しますからね?」
(目が笑ってないですよ?)
心の中で俺はそうツッコミを入れ、二人分のダッシュブーストを生成し数分で少女達がいる村に到着した。
その後、少女達が住んでいる村に戻り少女の質問に答えていると、少女から驚きの質問が出てきた。
「なんでお兄さんは記憶に封印がかっかてるの?」
「「え?」」
その質問に対しての答えを持ち合わせていなかった、理由は至って単純、封印されているなんて想像してなかった。
「なんで君は、そのことがわかるの?」
巫女服の女性は、冷静を保ってはいるが多少は驚いているようだ。
(なんで俺の記憶が封印されている?そもそも、それが本当だとしたらこの子はなぜわかった?それに)
俺も同様のことを思ってたと同時にある疑問が生まれた。
「理由は、、私が、、異能者だからです。」
「能力が封印をされているかされていないか分かることと同時に、封印されている部分がわかるからです。」
言い終えた少女は、今にでも逃げようと周りを見渡す、国に報告されると思っているのだろう。
「大丈夫、国には報告しないしさせないから、安心して、ね?」
少女は未だに目だけは周囲を見ているが顔はこっちを向いて不安げな声で
「本当?」
「あぁ、約束だこの命に変えても」
少女はまだ警戒しているのか、俺の袖を掴み逃がさないようにしっかりと握っていた。
「話を戻しますけど、あなたは俺の記憶が封印されているの知ってましたよね?」
「ええ、知ってました。事情を話した上でキラ、いいえリュートの記憶を戻す予定でした。」
やはりそうだった、あの質問に独り言を言ったり、冷静を装うたり、悲しい顔になる時点で何かがおかしいと思ったからだ。
「なら、事情とやろを話してくれませんか?」
「それは良いのですが、、、この少女にも聞かせますか、正直言ってこの話はこの子には早いと思いますけど。」