谷岡文乃 その1
ついにやってきてしまった。
入学式。
なんて忌々しいんだ中学校の入学式ってヤツは。
たいていの人は小学校からそのままいるけど、時々受験で私立に行ったヤツとか、そのままいるけどなんか微妙に距離間の変わったヤツとか...
まあそんなの気にするだけ無駄かなぁ...
とかどーでもいいことばかり考えながら、新クラスが発表され、いつも通り無駄に長いPTA会長の話なんかを経て、いよいよクラスへ行くのだった。
まずは指定された席に着席する。
...とここで、まだ入学式が終わったばかりなのに問題が発生してしまう。
なんと隣が、昔割と好きだった女子だったのだ。
...ってよく考えたらそんなに問題じゃないかも知れないっすね...
早速話しかけられた。
「よろしく」
「ああよろしく」
昔とあんまり変わってない印象を受けた。なんかいい匂いするし。...と思ったのも束の間。僕としては耳を疑うようなことをコイツ、谷岡文乃は言ってきた。
「小1の時も隣だったよね?」
「...えっ...マジで?」
小1の記憶とか完全に消え失せていた僕にとって、そんなこと言われてもなあ...
まあ後で母さんに確認しよう。
すると間もなく、担任の自己紹介が始まった。中学校の教師とか、前任の不人気だった校長くらいしか知らねえよ僕。と思いながら前から送られてくるプリントを受け取る。
何やら今からクイズ形式で個人情報を暴露...じゃなくて自己紹介するらしい。挨拶の後、早速クイズが始まった。
「まず1問目!先生のパートナーは次のうちどれでしょう!」
プリントに目を落とすと、1~4までの選択肢が用意してあった。
1 彼女
2 奥さん
3 二次元の彼女
4 いない
もうなんか突っ込みどころが自己紹介からある時点でこの教師に不安を抱いてしまった。まあここはとりあえず、3を選ぶに越したことはないと、僕の吐瀉物みたいな脳が言っているので3にしました。
「こたえは2の奥さん!」
おい俺の吐瀉物みたいな脳みそ仕事しろよ。軽い混乱も相まって俺の吐瀉物みたいな脳がより吐瀉物に近くなってしまった。これは危険だあ!
そんなこんなで入学式は無事(?)終わった。
こんなしょうもなくても見ていただけたなら幸いです。
何も考えずにひたすら書いてるので、どっかで破綻しそう...
不定期更新。