戦国大名談義
黄泉の国。大手コンビニチェーン、ハンドレッドエイト駐車場にて。
織田信長「ちょ、最近、関羽どうしよったん。」
上杉謙信「みんなに、げえっ!?言われ過ぎて鬱なったらしいで。」
織田信長「マジで。やり過ぎやろ。」
武田信玄「知らんやん。神扱いされて、調子こき過ぎやったんが悪い。」
織田信長「いやいや、竹千代スルーしてたやん。」
武田信玄「あいつは、下界見てニヤニヤしてるだけやし、無害。もとい、無罪。」
毛利元就「喋ったらええやつやしな。」
織田信長「元就のおっさんもグルかい…」
毛利元就「いちびっとるヤツは好かん。」
豊臣秀吉「ちっす。ちっす。」
織田信長「猿やんけ。どしたん。」
豊臣秀吉「信長さんちっす。いや、権ちゃんが市さんと喧嘩したらしいんス。」
織田信長「またけ!飽きひんなぁ。」
豊臣秀吉「権ちゃんは仲直りしたいらしいんスよ。信長さんの言う事やったら聞かはるし、ちょっと頼んで欲しい言われたんス。」
織田信長「お前が言いに来いやてゆうとけ。」
上杉謙信「権ちゃんて、誰?」
豊臣秀吉「景虎さんちっす。柴田権六勝家っす。」
上杉謙信「は?お前ら仲悪かったんちゃうん。」
豊臣秀吉「百年ぐらい前に仲直りしたっス。自分ら親友っすよ。」
上杉謙信「マジか。」
豊臣秀吉「マジっす。」
織田信長「生きてる時に仲直りしとけや…」
豊臣秀吉「そら無理っすよ。あのハゲがおらんかったら、殺し合いまではせんかったっすけど。」
武田信玄「明智のガキか。あいつ何しとんの?」
毛利元就「こないだ信忠くんに、ボコボコされとったで。」
武田信玄「まだやっとんのけ…」
毛利元就「お前んとこの勝頼くんも、よおやっとるやん。」
武田信玄「マジか。つか、やるんやったら信忠くんの方ちゃうん?」
上杉謙信「あいつらは仲ええやん。」
武田信玄「はぁ?」
織田信長「こっち来てすぐ仲直りしとったで。」
武田信玄「嘘やん。」
織田信長「ホンマやって。よお二人でボコりに行っとるで。ハゲを。」
武田信玄「お前は仲直りせんのかい。」
織田信長「流石に、天下の信長くんでもそれは無理。」
豊臣秀吉「あ、自分いいっすか?」
毛利元就「なんや。」
豊臣秀吉「あ、すんませ。ちょっと女待たせてるんで。」
武田信玄「お前そゆとこ変わらんな。」
上杉謙信「女の何がええねん…」
織田信長「おう、猿。行ってええぞ。」
豊臣秀吉「あざっす。んな、皆さん失礼しゃす。おつかれっす。」
織田信長「権六に、言うとけよ。」
豊臣秀吉「うっすうっす。」
毛利元就「俺らも、行こか。」
織田信長「なんや、おっさん何か用事あんの?」
毛利元就「孟ちゃんと、囲碁や。」
武田信玄「誰やねん。」
毛利元就「曹孟徳。」
上杉謙信「マジか。なんで知り合ってん。」
毛利元就「たまたまや。結構話合うし、ちょこちょこ遊ぶで。」
武田信玄「ちょ、紹介してや。」
毛利元就「ん。ほな、一緒に来いや。」
武田信玄「マジで!ええの?」
毛利元就「かまへん。碁打ってる時は、黙っとけよ。キレよるし。」
武田信玄「おう。」
織田信長「孫武と会った時とか、酷かったもんな。」
上杉謙信「絶対またやりよるで。」
織田信長「鼻血出しよるんちゃう。」
武田信玄「ちょ、おっさんはよ行こ。」
毛利元就「がっつくなや!」
織田信長「俺らも帰るか。」
上杉謙信「そやな。」
織田信長「ほなな。」
上杉謙信「おう。」