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神に愛されし魔闘術師  作者: アラシ
第一章
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3話

 とはいえ入学式といっても何かイベントがあるわけでもない。式は淡々と進んでいき、そして最後の副校長の話となった。副校長は筋骨隆々のおっさんだった。


「私は副校長のゲルマンだ。入学に際して君たちに少しだけ言葉を送ろうと思う。まずはこのハールファイト魔闘学園へ入学おめでとう。君たちはこの学校で存分に力を磨いて欲しいと思う。君たちの力を生かすも殺すも君たち次第だ。この学校への入学は入り口であるということを忘れないでくれ。以上だ」


 そういって彼が壇上を降りると、入学式は終わった。


 その後はそれぞれのクラスに分かれることとなった。俺のクラスは1-F。クラスはA〜Fまである。クラス分けは試験の成績順……というわけでもないようだ。俺は後ろの端の席に座ってクラスメイトを見ていると入学式のとき隣に座っていた女の子とその隣の女の子がクラスに入ってきた。彼女達は見ている俺に気づいたのかこちらに近づいてきた。


「さっきは勘違いしてすいませんでした。私はマルシア・カーダといいます。マルシアって呼んでください」


 そういったマルシアは茶髪の胸が大きい子だ。


「私はリーリス・ブラッド。リーリスでいい」


 そういうリーリスは黒髪で胸の小さい子だ。


 マルシアは感情表現豊かな明るい女の子という感じで、逆にリーリスは表情の変化が乏しい無口そうな女の子だ。


「俺はカミカワ・ユウト。ユウトでいい。これからよろしくな」

「ユウトさんですね。こちらではあまり聞かない名前ですけれど外国からいらしたんですか?」

「ああ。俺の故郷はアルムス国なんだ」

「アルムスっていうとあの東の?あんな遠いところからこの学園に?」

「アルムスは故郷ってだけで小さいころから俺はずっと旅をしていたんだ」

「へぇ〜、旅ですか!! 私とリーリスはこの国からでたことないんですよ。いいなぁ〜」

「うらやましい。私もヴォルテックとかオケアノスとか行ってみたい」


 そんなことを話していると教室に小さい幼女が入ってきた。身長は140cmぐらいで緑色の髪をツインテールにしている。彼女は教卓の前に立ったことから彼女がこのクラスの担任のようだ。


「みなさん、今からHRを始めるので空いてる席に座ってくださいなのです〜。席はぴったし用意したから、皆座れるはずなのですよ」


 全員が席に座ったがなぜか俺の隣の席だけ空いている。尋ねてみると、


「一人は今保健室で休んでいるのでそれでいいのですよ」


 とのことらしい。初日から保健室ってそいつは何をやったのだろうか。


「私は君たち1-Fの担任のマナ・リグイスなのです〜。マナ先生と呼んでくださいね。今日はこれで学園が終わりなので自己紹介や授業についての説明などは明日しますので今日はこれで解散して帰っていいのなのですよ」


 というとさっさと帰ってしまった。


 俺も帰る準備をしているとマルシア達がやってきた。


「ユウトさん、もし時間があるんでしたらこの後一緒にお昼ごはんを食べませんか?」


 どうしようかと悩んでいると、マナがすごい勢いで戻ってきて、


「先生一ついい忘れてしまったなのです〜。ユウト君はこの後少し残ってくださいね。少し話があるなのですよ」

「そういうことらしいから今日のお昼は行けないみたいだ。また今度誘ってくれないか?」


 とマルシア達に言い残してマナのところへ向かう。


「マナ、話ってなんだ?」

「アルフレッドさんが呼んでるのです〜。あと学園ではマナ先生って呼ぶなのですよ」

「やっぱりアルフレッドか、あいつやっぱりこの学園にいるのか?」

「はいなのです〜。校長先生をやってますよ」

「校長って……、あいつにはそんなの勤まらないだろ」


 そんなことを話しているうちに校長室へとたどり着いた。


 アルフレッドというのは俺の師匠であり、旅の仲間だったヤツだ。数ヶ月前にふらっと姿を消したと思っていたら、急にこの学園への招待状を送ってきたのだ。だから俺は旅をやめてこの学園へきたのだ。


 あいつからの話かぁ……、厄介ごとを押しつけられる気がする。

 そう思いつつマナに急かされて校長室へと入っていくのだった。





一回データが全部飛んでしまい更新が遅れました。


そろそろいろいろと説明をいれたいのですが、自然な流れで説明をするのってすごい難しいんですね・・・

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