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隣の席は…  作者: 凍夜
3/3

二人と幼馴染み


今回はヒロインの幼馴染み登場です!!


幼馴染みの心境は一体…?



あまりページ数はありませんが、どうぞお楽しみください。

それから蒼井君は、ちょくちょく私に話し掛けてくるようになった。


私は別に構わないけど、蒼井君が他の人と話してるの見た事無いんだよね…。


いくら転校生とはいえ、良いのかな?



朱「ねぇ舞虎、聞いてる?」



舞「あ、ごめん。何だっけ?」



私は目の前に座っている白石朱美(シライシ アケミ)に謝る。


彼女は私の幼馴染み。仲が良いし、気兼ねなく話せる数少ない友人の1人である。


朱美はため息をついて話を続ける。



朱「だから、あのイケメン転校生といつの間に仲良くなったのよ!!」



イケメン転校生…?

あぁ、蒼井君の事か。

私はイケメンとかそうゆうのは興味ないし、気付くのに時間がかかった。


あ、イケメンの傍にいたら目立つじゃん…嫌だなぁ。


今更ながら私はそう思った。



舞「仲良く、ないんじゃないかな?少し話すぐらいだし…」



私がそう言うと、朱美は首を思いっきり横に振った。

…首痛くないのかな?



朱「あの転校生があんた以外の人と話してるの見た事ないんですけど、…結構噂とかたってんのよ?」



舞「え、困るソレ…」



蒼井君だってきっかけがあれば他に話したりするだろうし、何より噂とか嫌な予感しかしない。



舞「因みにどんな噂?」



朱「あんたと転校生が付き合ってる、あんたが転校生に手を出してる、…とか?」



あー、最悪だ。何をどうしてそうなったんだ。


私から手を出すとか、100%有り得ないから。



舞「どうすりゃ良いんだ…」



朱「まぁ、あんたから手を出すのは100%有り得ないけど、向こうはあんたの事気に入ってるのは間違いないんだし…諦めなさい」



舞「…考え過ぎ、転校してきたばっかで話す人がいないだけでしょ」



そうに決まってる。

てかそうじゃないと困る。



朱「まぁ、そう思いたかったらそれで良いんじゃない?」



朱美はなげやりに言う。

他人事だと思って…!!



朱「だって他人事だもん」



舞「な、なぜ私の心の声が…?」



朱「声に出してたわよ、あんた。…取り敢えず、気を付けなさいよ?あんたと転校生が仲良くしてるのを、良く思わない奴もいるんたから」



朱美は声を潜める。

…私にどうしろって言うんだ。



舞「…蒼井君は転校してきたばっかで心細いんだよ、きっと。

直ぐに私以外の人と仲良くなって、私なんかと話さなくなるって」

朱「はぁ、あんたは優しすぎんのよ」



朱美は眉間を押さえて言う。



ガタッ



その時蒼井が席に戻って来た。

朱美は蒼井を見る。



龍「…赤澤、誰やねんコイツ」



舞「あ、この子は…」



朱「聞きたい事があるなら私に直接聞けば?それとも舞虎を挟まないと会話も出来ない訳?」



蒼井君に私以外の人に興味を持ってもらうチャンスだと思い、朱美を紹介しようと思ったら…

朱美が蒼井に喧嘩腰に話しかけてしまった…。



舞「ちょっと朱美…」



朱「舞虎は黙ってて」



ピシャリと言われてしまえば、私は黙ってるしかない。


大丈夫かな、この二人。

蒼井君は完璧不機嫌だし、朱美を睨んでる。



龍「何やねん、お前に関係ないやろ」



朱「あるわよ、私は舞虎の幼馴染みなの。アンタが舞としか話さないと舞虎が迷惑なのよ、いい加減他に友達作ったら?」



うわぁ、はっきり言うなぁ…。

朱美は昔っから思った言はズバズバ言うタイプだもんね。



龍「余計なお世話や。俺が誰と話そうと俺の勝手やん、…迷惑なら、無視でもすれば良い話や。

お前にどうこう言われる筋合いないねん。」



朱「…図々しい奴、舞虎は優しいから無視出来ないんでしょ!?」



龍「だから、赤澤が迷惑しとるんやったら赤澤が俺にそう言えばええやろ!?何でお前が代弁すんねん!!幼馴染みやからって甘やかして、赤澤の為になる訳ないやん」



何か、私が蒼井君に迷惑してるって勘違いされてない?

別に迷惑とは思ってないんだけど…。



龍「赤澤、俺が迷惑ならはっきりそう言えや!!」



舞「いや、迷惑じゃないけど」



朱「舞虎!!」



朱美は何故か焦っている。

何でだろう?



舞「私はただ、蒼井君は転校してきてしばらく経つけど、私以外の人話してるの見たことないから…良いのかなって思っただけだよ」


龍「…お前、アホやな」



朱「な!?あんた何言って…」



龍「俺は、話したいって思った奴としか話さへん。そうしたいから、それでええねん」



蒼井君はそう言って机に伏せてしまった。


話したい奴としか話さない…。

それって、私と話したいって思ってくれてるって事?



朱「舞虎、私はコイツ嫌い」



朱美はふてくされてながら自分の席に戻ってしまった。

蒼井君と朱美って、相性悪いのかも…。


私は、そんな二人に苦笑いしか出来なかった。





なんなのよ!!


蒼井龍、知らないうちに舞虎にまとわりついて…。


しかもあれは天然のタラシよ!


確かに舞虎は子供じゃないし、何時までも私がでしゃばってちゃいけないと思うけど…。


あんな奴に正論で返されたのがムカツク!!


ちょっと顔が良いからって、あんな奴に舞虎は絶対に渡さないんだからっ!



…ん?

何か話し声が聞こえる。

後ろの方、舞虎達?


私は少しだけ後ろを見てみた。


そこには、授業中にも関わらず堪えながら笑ってる蒼井と、少しはにかんでいる舞虎の姿があった。



舞虎、何だか楽しそう…。

何話してるかは聞こえないけど、授業中こっそり話をしている二人は、まるで恋人のようで笑えない。


あの舞虎が男子と関わってる事自体珍しい、しかも楽しそうになんてね。


悔しいけど、舞虎を成長させるのに蒼井という存在は必要なのかもしれない。



でも、嫌いよあんな奴。


私の大切な幼馴染みを、たった数日であんなになつかせるなんて…気に入らない。


それに、舞虎に危害が無いとも言い切れないのは事実。


中途半端な気持ちで舞虎に近付くようなら、私が全力で離してみせる!!


覚悟なさい、蒼井龍!!






幼馴染みはヒロイン大好きなんですね…((遠い目



いきなり主人公と対立してしまった幼馴染み。


果たしてこれからどうなるのか!?



私にも分かりません!


↑オイッ((焦



未だあまり発展しないヒロインと主人公。


ですが!!


いずれラブラブになると信じて、書き続けます。



更新は亀並みですが、どうぞ宜しくお願いします。



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