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花の波音  作者:
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はじまり

ど素人文章ですみません…

不定期で書いていこうかと思っております。


これからの展開を期待していただけると嬉しいです。


「リヒト・グリム役 九重(ここのえ) 花凪(かなた)さんです」


舞台の顔合わせ、何度も再演をされるほどの人気作品のメインキャストとして、花凪(かなた)は選ばれた。

メインキャストといえど、12人いるうちの一人だ。


花凪は立ち上がり、緊張で喉がカラカラになりながらも手短に挨拶する。


「えっと、リヒト役、ここのえ かなた です。至らないところもあると思いますが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。」


花凪は、デビューしてからまだ間もなく経験が浅いが他のキャストは経験豊富な役者が多い。

それが余計に花凪の緊張を加速させていた。


全員が挨拶を終え、その日は終わった。


顔合わせの後、各々が歓談しているが、花凪は話しかける勇気が出なかった。

それなりに知名度のある役者が多いため、媚びようとしていると思われたらどうしようなどと悩み、結局静かに帰ることを選んだ。



帰り道、花凪は何年か一緒に住んでいる同居人にメッセージを送る。

彼と花凪は2年くらい交際していた。色々な要因で別れたが、そのまま同居し続けている。


「もう帰るけど、そっちは?」


数分後、相手から返信が返ってくる


「今日は残業あるから遅くなる」


「はいよ」


簡単に返信をすませ、最寄り駅に着く、早く帰った方がご飯を作る約束なので、買い物を済ませて家に帰る。

正直めんどくさいが、自分だけやらない訳にもいかないので、渋々ご飯の支度をしようとする。


「お腹空いた…。」


家に着いてから空腹感に耐えきれず、お菓子を食べることにした。

どうせ残業で遅くなるならすぐに作んなくてもいいしなと思い、

ソファーでテレビを見ながら食べていた。

しばらくしてウトウトしてきたと思ったら花凪はそのまま眠ってしまう。


2時間くらいが経ってから、玄関から声が聞こえてくる。


「ただいま」


返事が無かったので、その声の主、稲田翔(いなだ かける)はそのままリビングに来る。

そして、ソファーですやすやと眠る花凪を少し眺めたあと、優しく揺する。


「かなた、おきて」


「ん……」


花凪は寝ぼけながらも何をしていたか思考する、すぐに、何もせずうたた寝してしまったことにたどり着く


「あ!ご飯作ってない。」


翔は笑いながら答える


「でしょうね」


花凪は申し訳なさそうに


「ごめん、、おかえり、、」


「まだ我慢できる?それとも食べに行く?」


「お菓子食べたから耐えれる」


「じゃあ作るね」


「ありがとう」


そういうと、花凪の同居人である(かける)は手際よくご飯を作り始める。

元々翔は料理が好きで、付き合う前には花凪を落とそうと手料理を振る舞うくらい自信もある。


翔がてきぱきと支度をしている間、花凪はシャワーを済ませる、そして、ご飯が炊けるのを待つ間に翔もシャワーを済ませ、落ち着いた頃にちょうどご飯が炊ける。

二人で支度を済ませ、食べ始める。


「「いただきます」」


ふたりは食べる前にハグをする。付き合い始めの頃からやっている事で、作ってくれてありがとうという気持ちを込めて、ハグとキスをする習慣があった。別れてからはキスはなくハグだけである。


翔はまだたまにキス待ちをしてしまう時がある、花凪は気づいているが、気づいていないフリをしている。


「稽古どうだった?」


少し早めに訂正をする。

「顔合わせね、別に普通。」


「仲良くなれそう?」


「知らない、これからじゃない?」


「そっか、楽しみだね」


「うん」


花はそれ以上何も言わず、橋を動かした。

翔はその様子を見て、深堀したい気持ちを抑え話題を変えることにした。

翔は付き合っている時から、仕事に対する理解が悪く、束縛などもあったため、仕事に対して聞かれることにストレスを感じるようになっていた。


「「ごちそうさまでした」」


後片付けがある程度すんで、花凪はキラキラした目で翔に尋ねる


「翔くん、ゲームやる?」


翔はふっと笑いながら答える。

「いいけど、24時になったら寝るよ??」


「いいよ」


花凪は21歳、翔は30歳。花凪が18の時に付き合い始め今に至る。

翔は今でも変わらない花凪のキラキラした目を見ては断れなかった


ゲームの時間はあっという間だった。


「翔くん、はやく、なにしてんの!!」


「花凪、助けて、助けてって!!」


「下手すぎ(笑)」


翔はゲームが得意ではないが、花凪が喜んでいる姿を見ると幸せな気持ちになるので付き合っている。


別れてからもふたりの関係性は変わらなかった。

別れた理由は簡単で、恋人らしさが無くなったことだった。

年齢もあるが、花凪はまだ若く、恋人としての感覚が大事なのに対し、翔は落ち着きたい気持ちが強く、段々とマンネリ化していき、家族感が出てしまったことが原因だった。


しばらく遊んだ後、

「キリいいし、寝る?」

「翔くん、明日も早いんでしょ?」


「寝よっか」


そして、2人は他愛もない会話をしながらせっせと寝る支度を済ませ、ベッドに入る。

2人は別れてからも同じベッドで寝ている、セミダブルのベッドは成人男性ふたりで眠るには狭いが、平均よりも小柄めである花凪のおかげでそこまで窮屈には感じなかった。


「「おやすみ」」


しばらくすると、寝息が聞こえてくる。

まず最初に寝たのは花凪だった。


「寝た?」


翔がふと隣を見ると花凪が翔の方を向きながら眠っている。


自然と笑みがこぼれる。


「…おやすみ、花凪」


翔はそっと花凪の額にキスをし、頭を撫でる。

自分の腕をさりげなく花凪と枕の隙間に差し込み、花凪を抱き寄せるように眠りについた。

最後までお読みいただきありがとうございます。


はじまりすぎるお話ではありますが、今後に期待して頂ければと思います。

暖かく見守っていただければ嬉しいです。


反応などありましたら嬉しいです。

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