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Trick or Treat !
【短歌十三首】
白月は和紙の透かしの質感柔らかな月光を通し魅せる
うつむくたびに黄色のたんぽぽが見上げてくれた
秋の散歩道
北風に吹かれて転がりながらRolling’Leavesの哀愁歌
落雷にヒョウでも明け空の雲に乗っていくのさ
未来を夢みて
私がどんぐりの時に出会えたきみとは
もう確かな木となった
きみからのロングパスをワンツーで踏み込んで
スリーポイントシュート!
ポケットのどんぐりをずっと大切にと
あたためたズッ友との約束
あなたの魂の叫びに火がついた一瞬の薫りだった香木
きみの雨歌が根まで潤し微笑みを探して枝葉を伸ばす
行き先は遥か自由な旅路
地図もないきみがくれた杖はある
寒いの?グツグツ曇らせてアツアツを食べればホフホフと笑う
熱燗は飲み初めの刹那に限るなら少しずつ一歩前進新
月が知らせてくれたハロウィンナイトに僕のあんパンをあげる