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あの日と同じ風が吹く道

あの日と同じ風が吹いて


あの日と同じ風に包まれた


帰路


あの人も感じている秋の風


ススキが揺れてあの日の白月


心の障子をそっと開ける


星と星を繋ぐ星座のように


確かな線は引かれなくても


銀河を渡る列車に乗って


あの人の星に降りたって


みたかった


でも 何故だろう


いつでも あの人は


私の心の宇宙に住んでいて


遥か彼方から


私を呼んでいてくれていたのかも


とふと思う


昔書いた詩も一番はじめに読んで

もらいたくて書いてきたのかも

しれない


あの日と同じ風が吹いて


あの日と同じ風に包まれた


また歌を聞きたくて


また私の声を届けたくて


この風が産まれていった


きっとそう そうなんだなって


秋の深まりと同じ歩みで


秋の風に


秋の実りに


秋の紅葉に


秋の夕日に


その全てに浮ぶ不思議


帰路


まだ青く柔らかな芝に

少しずつ落ちた枯れ葉


ふわり ぱりっ


木々の合間を吹き抜ける風に


掬われそうになりながらふりかえる道


ゆっくり静かに深まって行く

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