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冒険者登録使い魔(幽鬼使い)の弊害と魔物の村

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

第三章 冒険者登録使い魔(幽鬼使い)の弊害と魔物の村


朱雀は野盗を蹂躙した後、一太に騎乗して街の傍で一太を戻し太助だけ肩に乗せ街の入り口近づく

「待て、誰だ!」

「道に迷って」

「道に迷った?お前の来た方向は深緑の森と言って魔物が沢山沸く危険な森だ!一人で抜けてきたのか。」

「魔物?ああこいつのお陰で魔物を避けてくる事が出来た。」

肩に乗っている黒梟を見て

「お前は魔物使いか?」

「そうだ。(ほんとは違うけど)」

「そうか、どこの出身だ?」

「森の奥に両親と住んでいたが事故で死んでね、だから人のいる街に出てきたんだ」

「森の奥?魔物に襲われなかったのか?」

「両親が魔道具職人で魔物除けの匂い袋を家の周りに設置していたから何でもなかった」

「え!その魔除け・・」

「作り方を教えて貰う前に山崩れで死んだ、作り方はわからん」

「ち!この街には何をしに」

「森は一人で生活するのはさすがにね、」


大陸の端の小国スワロにある街の門を守る衛士の質問が終わると人頭税と入場税を要求されギルドに登録をするのが街の決まりだと言われ素直に従った。

(野盗から奪った金があってよかったな、さて教えて貰ったギルドは)

結構大きい建物で朱雀は中に入るとそこに食事と酒を提供するカウンターとテーブル席が多数ありその奥に受付があるのだが数人のグループが席の大半を埋めていた。

(やれやれ、昼間っから酒かよ、定番だと絡まれるんだろうな)

視線を感じながら受付係に衛士に言われ登録しに来た事を伝えると登録の流れと内容を説明された。

「そうすると、保証人や知り合いがいない俺は、冒険者一択その登録をしたい。」

「分かりました。では登録書の記入と登録料をお支払いください」

「登録書の記入なんだが・」

「名前だけでもいいですよ」

「?名前だけでも」

「はい、登録証明にこのタグを身に着けてくださいこれに名前、討伐記録、犯罪等記録され、街に入る際タグを水晶に翳せば記録を見られますから。」

納得しタグを貰い身に着ける。登録名をスザクとした。色は灰色で冒険者の最低でギルドの依頼をクリアすれば上がるとのこと。クラスは白金=S、金=A、銀=B、銅=C、白=D、灰色はクラスではなく登録する者は皆この色になること。いわゆる身分証明の意味合いが強い。


登録を済ますと小腹が減ったのでカウンターに向かい水袋に飲み物を入れるのと少しばかりのパンを頼んだ。

「お~い、冒険者の指導してやるから金を出せよ!」

突然酔っ払った男に声を掛けられたがスザクは無視をしてパンと水袋を受け取り外に出ようとしたが

「無視するんじゃねえー」

凄まれ肩を掴まれる寸前にその手をつかみひねると男は床に押し付けられた

「いって、ててて!何をする。」

「すまないが後ろから近づかないでくれ、何か用か?」

「話せ、話せったら」

騒ぎを聞きつけたギルド職員が駆け付け

「街の中で冒険者同士の私闘は厳禁だ!破ればランクダウンと罰金だぞ。」

事の顛末を周りの冒険者らに聞き取り調査して特に怪我をしたわけでは無かったので注意で済んだ。騒ぎが収まり出入口に向かうと離れて居た太助が肩に止まる。

「ざわざわ!使い魔だ」

「おい!あいつは使い魔だろ?」

「お答えできません。」

ギルド内は騒然とするなぜか?使い魔はその性質上不遇職と呼ばれ従魔に厳しい条件もあり1~2頭で弱い魔物しか従魔することが出来ない経験値も均等割りになる為パーティ側から嫌わる。強い魔物を使役する者もいないわけではないが保々ソロで行動している。その為使い魔が一人で冒険者登録をするのは大変珍しいできごとだった。

「登録も終わったし宿を探すとするか?」

街の中を回って宿屋と交渉するが従魔を馬と一緒に出来ないとの理由で断られてしまう。諦めてギルドで相談しようと思ったら

「お兄さんどうしたの?」

振り向くと子供数人の内の一人が訪ねてきた。

「宿屋に断られてギルドに戻ろうとね」

子供たちが話し合って「私たちの家に止まりませんか?」

「家?」

子供たちはコソコソ話し合い意を決しって一人が朱雀の手を掴む。手を掴まれ無理やり連れていかれた其処は朽ちかけた孤児院で十数人の子供と3人の大人で運営していた。敷地には畑があるが枯れていて僅かな地下茎を掘り起こして食料としていた。

「どうしたのですか?」

「シスター泊まるところがないんだって。」

子供たちが次々に泊めて上げてと話す。

「そうですか、食べる者はないですが人を止めるぐらいは出来ますよ。ゆっくりしていってください。」

スザクは子供たちが何故連れてきたのか薄々分かり宿泊料金を提示する

「ありがとうございます、数日泊めて頂きたいのでこれを」

そう言って500エリップ1枚を渡す。

「ありがたいのですがそれは多すぎです」


従魔(ビースト)の迷惑料だ!」

押し問答をしていたが孤児院の院長が折れて受け取る、500エリップ1枚と言えば宿屋食事つきで20日は滞在できる金額である。

院長は中に案内しようとしたが従魔が居る為丁重に断り外にテントを張り居場所を確保する。

子供たちは興味津々で集まってくるそれを見て手持ちの食材を出しスープを造りふるまった。

温かい具材が入ったスープは久々なのか争いながら食べ始めている。

院長は恐縮しながらお礼を述べる。

翌日から依頼を受ける為ギルドに通う。灰色のタグ持ちは街の中の依頼しか受けられないが真面目にこなしていくとありがたがれ、知り合いも増え、孤児院にいるとしった食材店の親父さんやおかみさんは余った物をくれるスザクはその食材を孤児院に渡し朽ちた家を修繕して過ごす

畑も夜ゴブに命令して森の腐葉土を混ぜ耕していく。1カ月もすると腹持ちの良い地下茎のジャガイモに似た食べ物が取れるようになった。

家の修繕も大分進み雨漏りや隙間風は抑えられ子供たちの笑い声が絶えまなくするようになった。

スザクも白タグに昇格して一般依頼を受けられるようになり討伐や薬草採取の依頼を受ける。

「メイ、ゴブ追い立ててくれ」

薬草採取の依頼を済まし空いた時間で魔物を狩っていた。牙熊3頭を倒し召喚する。何故かタグに記録される討伐記録は物理攻撃で倒した数が記録され魔法で倒した物は記録されなかった。


身体能力も上がり召喚の成功率も上がって牙熊10、ゴブリンとゴブリンアーチャ、メイジが30、オーク10をビーストにするまでになった。

不思議と最初に召喚したゴブやメイに比べると強さは劣る、スザクは召喚したビーストを色々検証して試していく。

結果、召喚して身体能力が上がる回数と討伐数が関係していることに気づいた。ゴブやメイは今まで15回、数十頭、最近召喚したゴブリンや牙熊は2回、数頭この差であった。

召喚する魔物を増やしていくと

「ぴろん♪」

「幽鬼使いの能力が上がります。ダークビーストが条件をクリアすると上位個体に昇華します。」

(条件?上位個体?ゴブやメイの上位個体はなんだ、考えても仕方ないそのうちわかるだろ)

ギルドで依頼達成の報告と納品を済ませ報酬を受け取り離れようとすると

「待ってください!今回の依頼で昇格条件をクリアしたのでこのタグと交換してください」

渡されたのは銅タグ中級冒険者と認められたのだ。

「それでスザクさんにギルドからお願いしたい依頼があるのですが?」

スザクは少し考えて「自分に出来る範囲で有れば受けますが?」


「申し訳ありません実この街の周辺にある森にゴブリンの村が出来たとの噂がありまして」

「周辺?場所は特定できていないのですか?」

「あ、はいなので広範囲の調査になるので誰も受けてくれないのです」

「ああ、場所も分からず噂だけで有るかどうかも分からず、報酬も安いからか」

「そうです。噂が一人歩きしましてギルドとしても調査しないわけにいかなくて。」

「受けますよ。周辺地図をください、一個ずつ潰していきます」

地図を貰い、さっそく調査を開始した。

スザクは太助に空から、一太らに地上から探索を開始した。周辺の深い森は全部で7個3つの場所が2日で終わり4個めでビンゴ!村を発見した。

「まずいな、大きすぎる200~300の規模に成長している早く処理しないと」

スザクは急いでギルドに戻り詳細を報告、ギルドは急いで討伐隊を編成その間情報の確認と見張りを兼ねて監視パーティを先行させた。

「スザクさん確認できました、随分早かったですね」

「運が良かったのか悪かったのか最初に調査に入った森だったんだ。」

「そうなんですか?」

「だから残りは調べてないが達成でいいのか?」


「村が発見された事実があれば残り6個の森はこちらで対処できますので。」

スザクは報酬を貰い他に残っている依頼が無いか探していると。監視パーティからの情報で内訳が報告された。

「ゴブリンとゴブリンアーチャが大多数で、メイジが20、ホブゴブリンが15、ゴブリンジェネラルが3総勢700前後だそうです。」

「あっという間に増えたな直ぐに討伐隊を向かわせろ!」

ギルド側は冒険者のパーティを含むスワロ国騎士団500名が向かった。

(さて俺は残り物を探すか?)

壁に色褪せた古い依頼があった。希少植物採取なので依頼書をもって受付に行く

「なんで残っているんだ?こんなに報酬が良いのに」

「ああこれは採取が難しいのと採取して2日しか効能が維持できないので」

「だが銀タグ以上なら楽勝だろ。」

「銅タグ推奨なので。」

「ふ~んプライドが許さないとか?」

「フフフ、まあそんなところですかね。」

「俺が受けよう」

「分かりました。一応失敗キャンセルでも特に罰則はありませんからはい受付完了です。」

「ありがとう、この植物の植生地と採取方法は?」

「この冊子を差し上げます。」

採取依頼の為に採取補法や保存その他分布図が記されていた。冊子によると街から3日かかる湖の畔に生えているとのこと

(なるほど移動時間がネックなのか)

「一太出てこい」

「グルルルル」

「湖まで頼む、太助は先にこの植物を見つけておいてくれ、行くぞ!」

白狼の一太に乗り湖まで駆けるLV20の白狼人を乗せても3日掛かる行程も半日強で着いた。あらかじめ太助に指示していたのでロス無く植物を採取

「時間もあるからもっと取ろう。」

丁寧に処理しながらでも10株ほどは取れた。

「これくらいでいいか」

スザクはまた一太に乗り街に戻りギルドに入る。

「スザクさんまだ何か?」

おもむろに採取し植物をカウンターに置くそれを見た受付嬢は

「待ってこれは」10株の植物を後ろの鑑定士に見て貰い間違いなく2日も立っていない事を確認すると直ぐに依頼者に持ち込むように指示した。


「よく間に合いましたね、特別な移動手段でも」

「それは企業秘密だ」

「失礼しました。では報酬です」

渡されたのは1000エリップ3枚、採取依頼にしては法外である

貰った報酬で食材店に行き肉、野菜を買い孤児院に戻りいつものようにスープを造りパンをふるまった。

ギリド内でスザクが未達成の依頼を処理した事で銅タグから銀タグの昇格について議論がなされた。

「まだ早くないか?しかも使い魔だぞ」

「だが、あの依頼は銅タグの冒険者では無理だったのだろ」

「実力は別にして何らかの移動手段で達成してしまった。」

「だが、やはり使い魔は」

スザクが使い魔で有ることがネックになり全員一致で銀タグの昇格が却下された。月日が流れスザクがこの街に来て2年が経つ

孤児院もスザクが寄付ではないが自費で修繕を繰り返し建て替えに近く綺麗になると同時に畑も十分自給できるほどに育つ

「こんなもんか」

最後に水を播き道具を片付けると院長に挨拶をする。


「もうこれで大丈夫ですね、私は違う街に行こうと思います」

「スザクさん今まで本当にありがとうございました。旅の安全をお祈りします。それとこれを」

渡されたのは子供たちの感謝を綴った手紙。それを受け取り出発した。

2年の間能力が上がりダークビーストも条件を満たし昇華していった。

神山朱雀:転生者:(ダークカフディ):種族:人族:固有スキル:幽鬼使い


名:ゴブ:種族:ゴブリン族→ホブゴブリン:スキル:毒霧


名:メイ:種族:ゴブリン族→マジックメイジ:スキル:風魔法:風刃


名:太郎:種族:魔物大牙熊→ブラックベア・ファング:スキル:咆哮:身代わり


名:次郎:種族:魔物大牙熊→ブラックベア・ファング:スキル:鉤裂き:身代わり


名:一太:種族:魔物白狼→ダークウルフ:スキル:噛み裂き 瞬歩


名:双葉:種族:魔物白狼→ダークウルフ:スキル:瞬歩:威嚇


名:太助:種族:魔物黒梟→アウ・クロウズ:スキル:乱舞:ヒュウジ


名:治助:種族:魔物黒梟→アウ・クロウズ:スキル:乱舞:ヒュウジ


名:鬼助::種族:魔物オーガ族→ブラッド・オーガ:スキル:硬化


その他ヴンパイア1体と馬が2頭。最近失敗ばかりでヴンパイアを最後に召喚できていない。


名:ブラット:種族:ヴンパイア族→ヴンパイア・シャドウ:スキル:眷属召喚:フォグ・コルポ(霧になり移動)


急ぐ旅ではないので馬をゆっくり歩かせ次の街に向かう。しばらく街道を進んでいくと馬車を中心に戦う姿が見えた。

(なんだろ、関わりたくはないが、そう言っていられないか。)

「太助、行ってくれ」

太助が馬車の上まで行くとオークの集団に囲まれているのが見えた。数はオークが5、護衛が3人良く連携が出来ているがそろそろ限界のようだ。

「ク、まずいぞ、マリア!まだか!!」

「後少し、」魔力を高め詠唱を開始する

「聖霊よ、我に力を貸し悪の住人を滅せよ:<ファイヤ・レンジ>」

炎の塊がオークを囲み焼き尽くす1~2頭が少し炎から外れるが息も絶え絶えなので剣士が切り捨てた。

「マリア、大丈夫か?」

振り返るが魔力の使い過ぎで意識を手放していた。

「ジョン、怪我はしていないから少し寝てれば気が付くよ」

「もっと物理攻撃が効くと思ったんだが」

「5頭で攻められたら集中できないし仕方がないよ」

「フバイ殿、怪我は」

「ジョンさん娘も自分もなんでもないですよ」


(どうなるかと思ったけど結構やるな。でも、気づいているのかな)


太助で空から見て分かったのだがオークが4~5頭が森から近づいている

馬車に近づくスザクをジョンが気づき

「銅タグの冒険者かどこに行く!」

「オークに襲われ気が立っているのは分かるがその言い方はないと思うぞ」

「ごめん、ジョンに悪意はないんだ」

女性を快方しているブラントが慌てて答える

「気にしないがどうする数分でオークらが襲いに来るけど」

ジョンとブラントが顔を見合わせ、ブランントが杖を立て「大地の精霊よ、邪を探知せよ:<デレ・サイン>」

「ジョン、本当だ!右から4つ近づいて来る」

「何故分かった、」

「そんなことよりどうする?」

「すまん、名前は?」

「スザク!」

「何匹か任せていいか?」

「へ~実力も分からないのにいいのか?」

「人を見る目はあると思っている」

「OK、3匹引き受けよう」

そういうとすぐそこまで近づくオークに

「太助!鬼助、先頭の間に入って後ろの3匹を」

太助が空から2番目にいたオークに飛びつき動きを止めると後ろにいたオーク2匹も相次いで足を止める、そこに鬼助が横から金棒を振り回して粉砕していく。

ジョン達はスザクが3匹引き受けるという言葉に一瞬戸惑ったが現れたオークに対応する

先頭にいたオークは仲間が倒されていることに気づかずジョン達の前に現れ襲った。

ジョンが盾でオークの湾曲刀を受け止める

「ガッキーン、ガガガ、ガン」

「チッ、振り回し過ぎだろう、ブラント」

「木の精霊に次ぐ我に力を貸:<アビクローズ>」

木の蔦がオークをその場に縛り付けるそこにジョンが剣の連撃を浴びせる

「ウガ、グガ・・・」

「次は?」

「他には居ないようだ、」

「え!本当に3匹をあんたここから動いていないのに。」

「ああ、そのことか、太助!」

肩に太助が止まる「こういうことだ」

「使い魔?だがそいつでは?」


「まあ企業秘密と言うことで。」

ジョンもそれ以上聞くことをせずお礼を述べる

「何にしても助かった。こいつを受け取てくれ」

渡されたのはオークの心臓が死んだことによって高質化した赤い石6個

「ギルドに売ればそれなりの値段になるだろう」

スザクが「俺が倒したわけじゃないから受け取れない」

「だが他に礼をするものが無いんだが。」

「街に着くまでの日数と危険な場所の情報を教えてくれるだけでいいよ」

情報を教えているとフバイが「助けて頂いてありがとうございます、街で何か困ったことがありましたら私を訪ねてください尽力いたします」

フバイの名前が入った割符を渡した。スザクも受け取り再会を約束して別れた。その後ろ姿をみながら

「ブラント、使い魔で銅タグ見たことがあるか?」

「王都で一人いたよ、でも使役している魔物はフェンリルだったね」

「あいつは特別だ、他でだよ」

「知らない」

そのうちマリアが目を覚ますと馬車に損傷がないのを確認してから街に向かった。


スザクは馬に乗りながら指をパチンと慣らし手を前方に向けると蔦が先にいる鶏鳥に巻き付く

(やっぱり詠唱は必要ないよな、)

首を傾げ捕まえた鶏鳥を手早く解体して魔法の鞄に入れゴミは穴を掘り埋めた。

スザクは初期からはっきりイメージ出来た魔法は使えるようになっている。

(さて、太助がオークの村を見つけたから殲滅しに行くか)

馬を影に帰し一太を召喚太助がいる方向に行くと崖下の見ずらい位置に小さい村が出来ていた。

(50匹ぐらいか、お~オークナイトがいる)

オークナイトは鎧を身にまとい長槍と剣を駆使する魔物で銀タグのパーティ以上が対応しなければならない危険度Bに指定されている。こんな小さい集団にいるのは稀な事だった。

鬼助とゴブ、その他ゴブリン、アーチャを数十体召喚スザクによる蹂躙が始まる

ゴブリンがオークに押し寄せその後ろからアーチャが矢を撃っていくゴブリンたちはオークに消し飛ばされるが鬼助とゴブがオークを倒していき残り2体のオークナイトだけになったころスザクがゴブリンとアーチャを戻し鬼助とゴブの前に立つ

「鬼助、ゴブ俺の援護でお願い」

「ウッガ、任された」

オークナイトではあるが鬼助とゴブの相手ではなかった。

血だらけのオークナイトに止めを刺し幽鬼使いのスキルを使用する

「鬼丸な」一体の召喚に成功した。


名:鬼丸:種族:オーク族:オークナイト:スキル:身体強化:投擲


(もっとダークビーストを増やしたいところだが俺が直接倒さないといけないから少し厳しいな)

「太助他に村があるか探してくれ」

数日を費やし倒した魔物を焼きながら赤い石を回収してビーストを増やす。

「これでこの辺りにはもう居ないなしかし3つも村が出来ているとは、ギルドは何をしていたんだ。」

オークとゴブリンの村を殲滅しビーストを増やすが上位個体の召喚には失敗している。

(自我が強いと召喚するのは難しいや)

何となく幽鬼使いのスキルが分かりかけてきた。(魔物にも自我が強くプライドの感情があるから俺に傾倒すれば成功する確率が上がるのか)

「そろそろ街に行くか。」


カンサイドの街の出入り口で入場検査をしているジョン達は

「それらしい男は街に入っていないって。」

「どうやら追い抜いてしまったらしいな」

「でも街まで一本道なのに?」

「ありがとうございます、サインはしておきました。」

依頼達成のサインをもらいギルドに向かう3人

「今回は危なかったな、あいつが居なかったら」

「でも、どうやって?」

「その辺は知る必要はないだろう、事実としてオークを倒す力があるということだ」

ギルドで報酬を受け取り一旦分かれた。


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