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寧々子ターン:恋の始めは相互フォローから?

実はこの話の続き回で推定年齢をようやくちゃんと計算したんですけど、そこから考える前回今回の信長様ちょっとやべえな??と思いました。


※後から年齢整理と共に、一部修正しました。

 それでもねねさま若い!!









 ついにのちの豊臣秀吉と対面を果たすこととなった私・寧々子。


 最初の一言にとてつもない悩みを見せていたが、信長様が秀吉を呼び寄せたことによりもはやシーンのセッティングも言葉の選定の時間もないと判断した私は、とりあえず挨拶は初めましてだ! という初歩的なことだけ決めて後は流されるままに行こうと腹を決めた。


 大丈夫。

 信長様に対して素の状態でいって何故か気に入られたのできっといける。

 しかも私が知る史実では秀吉はねねに一目惚れであったはず。それならすでに好感度が高い可能性がある。


 この体がねねさまのものじゃなく、私の体そのままであったならそんな自信が生まれることはなかったけど、幸運なことにこの体はねねさま。

 化粧や身なりを整えるために鏡で何度か今の自分の顔を見たが、多分これならいける。




「信長様、お呼びでしょうか」

「サル、先程から随分熱い視線をねねに送っていたな。余がねねと親し気に話す様はさぞ面白くなかったと見える」

「えっ!? そんな滅相もございません!」




 一目惚れの歴史はどうやら変わっていない。キタコレ。

 それならばここにきて身に着けた姫君らしい仕草や態度を見せればきっといける。




「ただわしは、ねね殿に見惚れていて、その」

「ほう、見惚れていたと認めるか。ねね、おぬしも最初は余に目もくれずにこのサルをじっと見ておったな」

「えっ、見ていたのですか!? お恥ずかしい」




 見ていたのは事実なんですが、私は秀吉とは違った意味合いで見ていたから決してそういうことじゃないんです。誤解です。

 などといえるわけもないので、恥ずかしそうに顔を着物の袖で隠すような仕草を取る。




「先程余に見せた態度とは偉い違うではないか」

「信長様は特別なのです」

「そうかそうか。余は特別か! 誠に見どころがある娘よ。サル、おぬし、ねねを娶れ」

「「えっ!?」」




 秀吉とハモってしまった。

 それも面白かったらしく信長様は再び高笑いを見せる。

 展開が予想以上に速い。これが信長様の力か。すごいキューピット力だ。




「見どころがあり、面白く、他の娘にはないものを感じる。ねねは、のちにいい女になるぞ。貰い手が多くつくまえに押さえておくべきだぞ」

「の、信長様は娶ろうとなさらないので?」

「確かに余の妻にするのもよいが、まだ幼いな。あと、妻というより友として余は付き合いたいな」

「私が、信長様のご友人に!?」

「うむ。いつでも余の城に遊びに来るといい、歓迎するぞ」

「まぁ! ありがとうございます」




 信長様と友達になれるなんて、すごい幸運では!?

 歴史捻じ曲げていないだろうか。でも元々ねねさまは信長様と仲良かったみたいな記録もあるし、大丈夫かな。

 いや、そもそも人を救うために呼ばれていると言うことは歴史改変のために呼ばれたも同然なので、こういう細かいところをちょこちょこ変える努力が必要なのかもしれない。

 歴史とは小さなことの積み重ね。

 その小さなことが積もって大きい事へ繋がる。いいことが積もればいい方に、悪いものが積もれば悪い方に。

 今のうちにあとでいい方へ繋がるよう立ち回る必要があるかも。

 そのためにはやはり人脈。



 信長様にバレぬようひっそり手をグーにしてひそかに決意を秘める。




「して、ねねはどうだ? サルは」

「え」

「なんだ、その気の抜けた返事は。サルはまだ地位も浅く、出身は農民だが面白い男だぞ」

「そう……ですね……」




 戸惑いながら信長様に返事をしつつ秀吉をチラッと見てみると、すごく気になるのかこちらをとてもガン見して返事を待っている。

 いや、まだ何も分かっていないのに結婚とかハードルが高すぎます。


 それに前世でも私、高校生活三年目終わりかけだったけど、コスプレや同人生活にばかり没頭していたものだから恋愛経験皆無なんですよね。

 こういうときどう振舞えばいいのか、正直わかりません。

 ああ、どうしてこの時代に独り言をつぶやけるSNSツールはないのか。こういうときポッとつぶやけば、誰かは何かしらのアドバイスをくれるのに。


 はっ、SNS。

 友達としてうまくいくかもまだ分からない段階だし、相互フォロワーとしての付き合いからならできるかも!


 私のリアル恋愛に対する敷居はとても高かった。




「そ」

「「そ?」」

「相互フォロー関係からでお願いしますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」




 そう言いながら二人の側を走り去り、客間を勢いよく飛び出した。

 完全に混乱状態で、その言葉が彼らに通じるわけもないことを私は冷静になってから気付き激しく後悔したのだった。












 残されたわしと信長様はねね殿が最後に残した言葉の意味について思案していた。




「――そうごふぉろーかんけい、とはなんでしょうか」

「余も分からぬ。が、そうごは相互、かんけいは関係、と読み取れるのでおそらく嫌われたわけではないのだろう」

「つまり、友人から、みたいなものでしょうか」

「おそらく。男相手に友人関係からなど変わっているな、ハハッ」




 確かにこの戦乱の時代において、女は政略結婚の手段として使われるのが通例。

 しかし、ねね殿は心なしかあまり政略結婚を意識されていない様子。まるで自分は好きな者と共になれるという確信でもあるかのような。




「ねね殿は気になる方でもいるのでしょうか……?」

「知らん。聞けばよかろう。今度ねねに文でも送れ」

「はっ。そうすることにいたします」






この続きは明日でますよ!

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