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三吉ターン:頼りになる存在

いつも読んでくださりありがとうございます。


とうとう三吉が秀吉の元へ仕官しました……!

姉弟の再会が近いですね!!








 秀吉様に仕える決意をした僕は、準備を整えたのち秀吉様の元を訪れてこの前の勧誘を受ける旨を伝えた。

 秀吉様は大層喜び、さっそく僕を自分の小姓に任命した。

 それによってすでに秀吉様の小姓となっていた平馬さんが僕に仕事を教えてくれることになった。




「久しぶりだな、三吉。秀吉様に仕えることにしたんだな」

「平馬さん! その節はありがとうございました」

「さんや敬語はよせ。俺たちは友なのだから。俺もお前を本名で呼ぶ」

「わかりま……わかった、平馬。よろしく」




 一瞬また敬語が出てきそうになったけど、慌ててため口に直す。

 それを満足そうに頷いて確認すると、平馬は何かを思い出したかのように拳をポンと叩く仕草をする。




「実は三吉の話を聞いた後、個人的に転生について調べたのだが、一つ気になることを知った」

「それは?」

「お前のような未来から昔の時代へ転生する、というものは自然に起きることはないそうだ。誰かが何かしらの特別な能力を駆使して魂を、召喚、しているそうだ」




 平馬の言葉に僕はギョッとした。


ただの戦国時代だと思っていたけど、もしかしてファンタジー要素がある世界なのだろうか?

実は自分も何かしらの能力が使えるとか?


でもこの時代に生を受けてから十八年間、何もそんなことは起こらなかった。

僕には備わっていないということだろうか。




「ということは、僕がこの時代へきたことに何かの意図がある?」

「そういうことになる。お前がなっているその人物は、お前が知る歴史ではなにをしたんだ?」

「なにをしたと言われても、特別有名なのは天下分け目の戦と言われる戦いで味方にことごとく裏切られて死んだ、ことぐらいしか僕は知らない」

「十分な要素だ! 天下分け目とまで言われているならその後の時代を左右するということだろう? そこで勝つために呼ばれたのでは?」

「そうなの!? でも結局そのあとの流れ的には僕はそのままでいい気がするけど……平和な時代が二百六十年ほど続いているよ?」




 僕の返事に「ええ……」と頭を抱えだす平馬。

 この後の時代に波乱がたくさん待っていたなら僕もその可能性を考えただろう。


 しかし江戸時代は比較的平和な時代だ。


 幕末にはいろいろあったけど、それはどの時代もあることだ。


 歴史は結局同じことを繰り返している。




「でも召喚されたのなら、呼んだ人がいることになる。直接その人に目的を聞いた方がいいかもしれない」

「それを聞いたらお前はその人の目的に従うのか?」

「内容にもよるけど、僕は平馬と一緒に働くって決めたからその理念は曲げたくないな」

「ん? 三吉、俺と働きたくて秀吉様に仕えたのか?」

「そうだよ?」




 一瞬ポカンと口を開けるも、すぐに何やら照れ始める平馬。

 なにか照れさせるようなことでも言っただろうか。




「そうか、嬉しいことを言ってくれる。俺もお前と共に働けて嬉しく思う。ぜひ今後もよろしく頼む」

「こちらこそ、よろしく」

「それで、転生のこととは別にもう一つ、ある」

「そのもう一つって?」

「秀吉様の正室、正室というのは妻の中で一番偉い人みたいなものだ。その正室であるおねね様のことは知っているか?」

「いや、全然」




 そもそも秀吉にはたくさんの妻がいたと前世で習ったので、誰がいたとか覚えていない。

 子供産んだ茶々って人が一番偉いわけではないんだ。


 平馬は急に周りをキョロキョロしたあと、僕に近づいてコソコソと話の続きを話し始めた。




「おねね様は秀吉様の正室でありながら子を産めずにいる。三吉の時代ではどうか知らぬが、この時代において子を産めぬ女人は恥とまで言うと厳しいが、肩身が狭いもの。

 しかしこのおねね様はそれをあまり気にも留めず、出産以外の場での活躍が目覚ましい変わった女人だ。秀吉様も人望があるが、おねね様自身の人望も厚く、あの織田信長とも友人関係にあるそうだ」

「それがなにかあるの?」

「その反応を見る限り、こういう女人がお前には珍しくないのか。この時代ではこういう女人は珍しい。つまり」

「! 別の逆行転生者……!?」




 僕の言葉に平馬が神妙な顔つきで頷く。

 こんなに僕の転生周りについての情報が手に入るとはかけらも思っていなかったので展開の速さに正直驚きを隠せない。

 平馬に正直に打ち明けたこと、少し不安に思っていたこともあったけどむしろ話して正解だったと言える。

 こんなに頼りになる人だとは……史実では一体どんな人だったのだろう。

 もし仲間にいなかったなら、ぜひ入れたい。




「秀吉様に仕えたならきっと会う機会も巡ってくるだろう。三吉、おねね様に接触するんだ」

「わかった」




 次なる目標は、おねね様への接触だ。











――寧々子と三吉の再会が、もうすぐそこまで来ていた。


次なる目標が、ついに核心へと……!

果たして二人は無事、再会するのか……!


次回更新は木曜日か金曜日になります。

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