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寧々子ターン:母娘喧嘩勃発!

いつも読んでくれてありがとうございます。

pt・ブクマよろしくお願いします。


いつの時代も厄介な親ってどこかにはいますよね。






 遊びに来ていた実母・こひこと朝日殿に(勝手に)話を聞かれ、乱入し、秀吉との結婚を反対された私・寧々子。


 本物のねねさまは実際の歴史で、無理やり反対を押し切り、兄の協力を得たりして結婚するに至ったわけだが。


 私はこの朝日殿の発言に急激に頭が冷え切っていく感覚に陥りながら静かに問う。




「なぜですか、母上」

「なぜ? あなたは今、浅野長勝様の娘なのです。武将の姫なのですよ? その立場が分からないのですか」

「つまり、何が言いたいのでしょう」

「家のためになる相手に嫁げ、ということです。その殿方とあなたが親しくしていると聞いた時から気になって少し調べさせていただきました。この方は農民出身だというではありませんか」




 出身の話が出て、私は前世の親のことが頭をよぎった。



 前世で私を産んだ両親は、学歴史上主義だった。

 父は早く稲に田んぼと書く大学出身で、母は明治時代の最初の二文字がつく大学出身だ。

 二人とも日本一すごいあの大学に落ち、滑り止めで受けた大学に進学したためか、自分の子にその悲願を達成させるためにものすごい期待と教育を施した。


 私と弟、両方に同じだけの期待をかけて同じように教育してきたが、私は先に生まれていたこと、また女である故にいい学歴でいい仕事に就いている男への結婚まで中学生になったときに要求してきた。


 結婚まで親のレールに沿わなくてはいけないのかと、怒りを覚えた私はそれからというもの親の望まぬ方向へと成長していった。

 そのせいで弟は大分苦労することになったと思うが、そこはまたの機会に。




 そんな自身の親と、この朝日殿の言い分が重なった。




「ねね殿の母上様、確かにわしは農民出身でまだまだ身分は低い。ですが信長様は出身は関係なく、能力で取り立ててくれます。わしは必ず信長様の元で出世してみせます」

「確かに信長様は変わり者のお方、出世できる可能性がないとは言い切れない。ですが、それでも生まれが変わるわけではありません」

「確かに……生まれは、変わりませぬ……」




 朝日殿の出身へのこだわりが拭えないのを感じたのだろう、秀吉もひるんでしまう。

 しかし私の堪忍袋の緒は切れた。




「この人は未来で信長様と同じくらいすごい人になられるお方です。信長様がこの前有力大名であった今川義元を討ち、時勢を変えたこの激動の時代においてまだそんな時代遅れな考え方しかできないのですか!?」

「なっ、なにを根拠にそのようなことを言い出すのです!? それに激動の時代だからこそより位の高い者と結びつきを強くせねば」

「先見の明がない人だな! 親ってやつは、いつもいつも子供に勝手な期待を背負わせて自分の都合のいいように使って。まぁそういう時代だけど、一組くらい恋愛結婚があってもいいじゃないか!」




 ブチ切れて口調にねねさまっぽさがなくなり、完全に素の私の状態になってしまったがそんなことを気にする余裕はもはやない。

 朝日殿と険悪な状況になっていると、




「お話は聞かせてもらいましたわ!!」




 妹・ややが乱入してきた。

 なんでねねさまの家族はみんな勝手に話を聞くんだ。




「母上、姉上。ここは勝負をして決めましょう!」

「やや。これは遊びではありませぬ。女性にとって結婚の問題は勝負事などで決めるようなことではないのです。こうすることが決まっている、常識なのです」

「先程ねね姉上が申していたとおり、この激動の時代だからこそ恋愛結婚をする家が一つくらいあってもよいと、ややは思います。ややはねね姉上を応援しておりますし、昔からお慕いしておりますゆえ!」

「それは私情。結婚に私情など……」

「いいではありませぬか! 我らが父、義父が仕えている信長様も、きっとそう言います。それに、最初に姉上と藤吉郎様の結婚を推したのはほかでもないあの信長様です」




 確かに。そういえばそうだった。

 やや、ナイスアシスト。

 しかしなぜそんなに私を推しているのか、未だに謎。




「なのでここは世論を尊重する母上対先見の明ある姉上の勝負で決めようではありませんか!」

「……わかりました。いいでしょう」




 母、乗った!?

 すごいな妹。これは思っていた以上に頼れるぞ。




「それで、なにで勝負するのですか」

「ズバリ!! 盤双六です!!」




 えっ、なにそれ。


 救世主のように現れたややであったが、歴史好きとはいえさすがに細かい文化まで把握しているわけではない私。


 これは、前途多難だ。


盤双六、みなさん知ってますか?

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