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黒雲の剱(旧ブログ版ベース)  作者: サッソウ
第5部 疑似未来篇
73/91

総集篇Ⅴ

 場所はガドライン国。200年後の未来である。

 ケンは、ザザアの意思を継ぐ者と名乗る人物と邂逅する。ポルラッツの助けがあり、ザザアの意思を継ぐ者は退散した。現場付近にいた人々から情報を聞くも、手がかりは無かった。

 近くの喫茶店、"憩いの店"で、ポルラッツは、ザザアとローズリーの戦闘から途中離脱した状態であると言う。そこへ、約1ヶ月ぶりにハガネとヤイバと再会した。4人で、ザザアとの戦闘を基点に話す。

 5年前に、扃鎖軍の城を壊滅させ、ケンは離亰の国の国王様に会いに行った。しかし、ケンはその後のことを憶えていないと言う。ハガネも、ザザアに支配されていたらしく、アキラに会うまでの記憶は無い。さらに、「アキラに会ったのはいつだ?」という、ポルラッツの問いに、ハガネもケンもすぐには回答できなかった。ポルラッツは「……そうか。アキラ本人から聞くしかないってことだな」と言い、「他に、憶えていることは無いのか?」と聞くと、ケンは、山麓の国のことを話す。

 当時、ケンは、ブレイヴ一行がハガネを攻撃していたのを見かけた。ケンは、もちろんハガネを助けようとするが、ハガネの様子がおかしい。すると、背の高いレッグが、「そいつは、ザザアなんだ!!」と。「そんなはず……」と、ケンは反論しようとしたが、言い切れなかった。理由は分からない。ハガネを攻撃するブレイヴ一行。それを止めることが出来ないケン。そこへ、アキラが現れた。アキラはハガネに急接近して、かなりの間、喋っていた。でもそれ会話は聞こえなかった。それくらい小さな声でやりとりしていた。

 ハガネは意識を取り戻した後、ザザアの持つオンブルの仕組みを、アキラから聞いた。

 また、別の話として、逢魔劔隊の情報のひとつにこんな話があると、ポルラッツは、オーガックへの殺人未遂の事を話した。ケンは黙り込む。5年間のこと。忘れているが、言われて思い出そうとするとなぜか鮮明になっていく。忘れていたのが不思議なぐらい。

 ケンはさらに、ザザアの意志を継ぐ者に心当たりがあるようだ。ポルラッツは、「貴様がそう思うなら、その可能性もあるだろうな。ただ、断言は出来ない。顔を見たわけではないし、ザザアの科学力は未知数だ。……知っているか? このガドライン国の南、元々神託の国などがあった地面は海の底だ。200年で、ここまで海面上昇するだろうか。爆弾が一帯を吹き飛ばし、海水が流れ込んだとも考えられる。ただ、まだ負けてはいない。じゃぁな。俺様は、先に行く。今度会うときは、あの戦いの最中で」と言って、立ち去った。ポルラッツが去った後、ヤイバは「やっぱ、ポルラッツって敵かどうかよく分かんないよな」と言った。

 ケンは、ヤイバとハガネに、ザザアの意志を継ぐ者がアキラである可能性を話した。

 喫茶店で、パフェを提供され、厨房へ行くと、ミケロラがいた。店長に気に入られ、アルバイトではなく正規雇用らしい。ミケロラの提案で、ここ最近の売り上げが1.5倍になったらしい。それを聞いたケンとヤイバの2人は、「もしかして、ミケロラが一番勝率高いんじゃね……?」

 ミケロラから、ニンが記憶喪失であることを知らされる。ヤイバとケン、ハガネは解散して、それぞれ違う方角へ歩く。

 ケンはハクリョを会い、ハクリョの見解を聞く。。時空間の狭間が、我々を助けたのではないかと。さらに、時空間の狭間をくぐれば、あの瞬間に戻れると考えられる。しかし、ケンは、ハクリョの説明が矛盾していると感じた。時空間の狭間をくぐったとき、経過時間は同じはずだ。くぐった先で10分いて、もとの世界に戻ると、10分経過した状態になる。ハクリョは、「すでに、この世界で1ヶ月が経過しておる。だから、もとの世界に戻っても、1ヶ月後だと言いたいのだろうが、時空間の狭間が長期間残っている保証もないじゃろう。しかし……」ハクリョから、2月29日がループしていることを聞くが、ケンはまるで理解できない。日付は同じではあるが、出来事は毎日違う。あり得ないことが起きている。

 ポルラッツが置いていった封解の書には、”伝説の剱使いたちは、閉じ込められた時間の中で、明日への道を見つける。限られた時間は少ない”と、書かれていた。

 ケンは、ハクリョに自分が何故”伝説の剱使い”と言われるのか、その理由を聞くと、

「分かっておる。なにも、理由無く、お主を伝説の剱使いだと広めるわけないじゃろ。言葉の通り、”伝説”の剱使い。”伝説”という意味、分かっておるか?」

「言葉の意味ですか……?」

「そうじゃ。”伝説”は、事実を元に伝えること。つまり、これも事実を元にしておる。もう、すでにそれが行われた後、ということじゃな」

「おっしゃっている意味が……」

 ハクリョの説明が理解できない、ケン。

「お主は、すでにある事実を残しておる。ただし、それはまだお主が行う前。これが、どういう意味か分かるかの?」

「いえ……全く……」

「では、まだ説明するには早い」

 ハクリョ自身も、全てを知っているわけではない。請け売りの部分もあり、言わないのではなく、まだ言えないらしい。

 翌日。ケンは市場でエナと1ヶ月ぶりに再会。ボロックが鐡砲(クロガネホウ)でローズリーに発砲。ローズリーは、吐血しながらも2人に

「ザザアが仕掛けた……次なる一手、パンデミックだ……」

 エナは、考えるのはすぐにやめて、頭を振って切り替える。今は、ローズリーの応急処置だ。手持ちの救急セットを開き、できる限りの処置を施す。ボロックは、銃口をケンに向け、躊躇せずに引き金を引いた。しかし、弾が残っておらず、不発。すぐさま、ボロックは剱を構え、ケンより早く攻撃。結果、ケンが負傷。

 ショッピングセンターでは、ヤイバがライクルと戦闘。ライクルを下のフロアに落とすが、頭は打っておらず、出血なし。 

「他への被害は無かったけれど……、あいつ、生きてるよな……、たぶん」

 ヤイバが吹き抜けから下を見ると、しばらくは起き上がりそうにない。騒動になる前に、ミケロラたちとショッピングセンターをあとにする。

 ケンとローズリーが救急車で運ばれた場所は、ガドライン国で一番の技術力と設備を誇る、ルトピア中央病院だった。ルトピアは、旧神託の国でもお馴染みの街の名だ。おそらく、それを踏襲したのか、そこから移設した病院なのかはわからないが。 ケンは幸いにも軽傷だったため、少しの治療で済んだが、ローズリーはすぐに集中治療室へ。敵だったはずのローズリー。まさか、こんな形で救うことになるとは。ポルラッツやアキラがいたら、絶対に反対しただろう。いや、他の人でも反対したかもしれない。でも、エナとケンは、救うことを選択した。明確な理由はない。本当に良かったのだろうか。

 ローズリーが目覚めないまま、病院の別病棟で火災が発生する。ケンは、合成シルバーソードで新しい技を発動させ、消火へ貢献するも、無駄のある使い方をした結果、体力を奪われて動けなくなるほど。 ローズリーの病室に戻ると、テレビでムニルが放火容疑で逮捕されたと速報が流れた。

 ローズリーが意識を取り戻し、紙に何かを書くと、その紙をエナに渡す。紙に書かれていたのは、薬品の調合に関する情報である。

 エナは、ローズリーの担当医師であるバウドフ・ストゥーへ相談する。大学教授を紹介して貰い、キヤマーク・グレリア教授のもとを訪れる。その日から、研究室で様々な方法で試薬をいくつも作り始めた。完成まで時間が思った以上にかからず、4日後に完成した。早く完成した理由は、3日後に、ローズリーが退院し、車椅子でケンと共に研究室を訪れたからだ。

「作っているのは、ザザアのパンデミックに効果がある薬、という理解で合ってますか?」というエナの問いに、ローズリーじゃ

「そうだ。ザザアは、かつて、全ての民にある紋様に着目した……。少年から聞いたが、”ザザアの意思を継ぐ者”と彼らは言ったようだが……、彼らは意識を奪われた状態にある。順を追って、話そう……。紋様。一部では、(いん)とも呼ばれている……。正式には、”生体管理情報唐草文様印(からくさもんよういん)”。()が(・)()()す(・)る(・)た(・)め(・)に(・)、()た(・)ち(・)1人ひとり、首元に小さく存在する。ただ、それは……、わかりやすく言うと、グループAと呼ばれる者たち。グループBは、極小のマイクロチップが首元に付着している」

 そう言われて、ケンとエナは互いの首元を確認する。しかし、印もマイクロチップも見当たらない。

「紋様は……、特殊な光に当てないと見えない。それに、グループBは限られている……」

 ”7年後の世界”で、ケンは考え込みながら走っていると、石に躓いて思いっ切り転け、蚊ぐらいの細い針が付いた小さなチップが落ちた。あのとき見たのが、印と呼ばれるものだったのだろう。

 ローズリーはさらに語り、時々、咳き込みながら

「現象は、グループAに起こりえる……。もともと、ザザアがオンブルの操作を行うにあたり、……多くの人を踏み台にして操作していた……。それも、印のシステムを利用したものだ。本来、印の存在を知っているのは、(あるじ)と呼ばれる者のみ。しかし、私が原因で、ザザアにその情報が漏洩し……、こんな事態になった……」

 ケンはローズリーの言い方が気になり、単刀直入で、

「こんなこと聞くのも、変かもしれませんが……、ザザアは、ローズリーさんにとっても、”敵”ですよね?」

「……すでに大罪を犯している私が言うのも、もう手遅れだが……、本当は、敵対関係のままで……、要注意人物としてマークするはずが……、いつからか、奴に利用されていた。正直……、いつからなのか、分からない……。ザザアからの直接関与がないこの世界だからこそ、私は自分の意識がある……。もとの世界に戻ると、再びザザアの支配下となる……」

 ケンは、疑わずに聞いているが、エナは半信半疑だった。でも、筋は通っている。だが、ローズリーを許さない人は多いだろう。特に、アキラやポルラッツ。この話を聞いて、「はいそうですか」とは言わないだろう。

「ちなみに、印は……、君たちにもある」

 突然のカミングアウトに、ケンとエナは慌てて首元を摩る。

「そんなことをしても、落ちない……」

「でも、いつ……?」

 ケンは、てっきりグループBということで、自分が対象外だと思っていた分、焦って聞くと、ローズリーは

「思い当たる節はあるだろう……。特に、記憶のない期間があれば、最後の記憶の後、処置されたと思うが……」

 そう言われて、思い当たる節がある。ただ、エナは思い当たる節がなく

「特には……」

「思い当たる節がなければ、生まれてすぐのことが多い……。そもそも、印は生体管理するために利用するものだ。無害であるはずが、ザザアによってハックされると……、支配下に変わる」

 ローズリーの話はとても恐ろしいことだ。ただ、生体管理するのは誰だろうか? 主しか知らないと言うことは、主が管理するためだろうか。しかし、ローズリーは先ほど、”上”と表現した。主よりも上がいるということだろうか。

 しかし、今は印の昔話よりも、どうやって回避するかが最優先だ。ローズリーは

「質問の回答に戻るが……、”ザザアのパンデミックに効果がある薬なのか?”という問いに関して、薬を打てば、印を無効化できる。本来、印は、生体情報を収集する機能であるが故に、かなりの神経を刺激する薬を用いる……。注射により、丸1日は動けないだろうな……。できれば、麻酔と併用した方がいいだろう……」

 そんな風に言われると、段々と怖くなってくる。ただ、他に策がない以上、我慢するしかないだろう。その後、薬が完成し、全部で20セット。

 エナがこっちで知り合った3人と合流しようとしたが、ライクルとボロックとの戦闘になる。ローズリーが深手を負い、搬送先の病院で、リバレーン宮殿がザザアの本拠地であることを伝え、息を引き取った。医者によると、怪我と言うよりも寿命とのことだった。

 暴走したヤイバと、それを止めようとするハガネ。暗闇のサッカーコートで、戦闘が続く。ケンとエナが合流し、ヤイバを止めることに成功。すぐにワクチンを打つ。

 数日後の2月29日。ルトピア中央病院で、ケンはジンにワクチンなどの情報について相談していた。

「ローズリーに対する、人それぞれの固定観念を変えるのは難しいだろうな」

 ジンはケンの意見を理解した上で、

「でも、だからといって、それがケンも認めた事実なら、ちゃんとその事実を仲間に伝えるべきじゃないか? 都合の悪いようなことであったとしても、仲間がその事実を受け入れるかどうかは、その先の話だろ? 別に、情報源は言わなくてもいい。ただ、信憑性は疑われるだろうな」 

「じゃあ、ジンなら言う?」

「言うだろうな。ケンが言わなくても、この話を聞いたからには、ヤイバやハガネから聞かれたら、言うだろうな」

 ジンにそう言われると、言わないわけにはいかなくなる。複雑な心境のケンを見て、ジンは

「仲間って、そんなもんか? そう簡単に壊れるようなら、その程度だった、ってことだろうな。ハガネとヤイバなんて、それぞれの言い分が合わなくて、よく喧嘩してるだろ。ニンから、よく聞いたよ。自分に自信を持て。仲間をもっと信じてやれ……」

 ジンに言われ、ケンは小さく返事した。

 昼食の場で、ケンはハガネとヤイバたちに情報を伝える。予想通りの反応だったが、ヤイバとハガネの反対意見は、続かなかった。ニンの記憶も問題なく戻っており、リバレーン宮殿を目指すことに。

 リバレーン宮殿では、ザザアの支配下となった人物が多くおり、戦闘になる。その中には、アキラも含まれる。戦闘後、ワクチンを全員に接種し、その場にいた男から話を聞くことに。

 ローズリーの同僚という男は、ガルドシア・ダグラストといい、ザザア前国王、本名ザザル・アーデス・ダグラストの……元父親だった。ガルドシアは、ザザアと今は敵対関係であると言う。ただ、詳細は答えてくれなかった。言える範囲で、ガルドシアたちの”継続”という判断に、反対したことが理由らしい。

 3週間が経過した後、時空間の神殿へ。時空間の神殿は、海面から5メートルぐらい出ていた。時空間の狭間をくぐって、本来の世界へ。

 ザザアは見当たらない。巨大な爆弾がカウントを進める。突如、後ろから強い風が。振り向く時間も無く、ケン達の頭上を黒い影が遮る。

 爆弾を掴むのは黒き鳥。クロバーだ。さらに、ハクリョやカクゴウ、ポルラッツが爆弾の奥にある装置を稼働させている。クロバーは足で掴んだ爆弾を転送装置へ投げる。転送装置から激しい火花と稲妻が走り、目の間から巨大な爆弾が見えなくなった。安堵しかけた瞬間、外から花火よりも遥かに大きい音が響く。爆弾を南へ転送し、爆発したのだ。

 そして、ドンムール帝国でも動きが……



<第68章までに登場したキャラなどの紹介>

 54章までに登場したキャラについては、追加情報があれば記載。


・ケン

 扃鎖軍の城を壊滅後、離亰の国の国王様に会いに行ったが、そのあたりの記憶を喪失。記憶喪失中に、オーガック殺人未遂の疑いあり。ハクリョ曰く、ケンはまだ知らないが、すでに事象を果たしており、それが伝説の剱使いと言われる由縁という。グループBおよび、グループAの印を除去済み。


・ハガネ

 山麓の国で、ブレイヴ一行と戦闘。その際、ケン、さらにアキラが合流して、意識を取り戻したと思われる。グループAの印を除去済み。


・アキラ

 山麓の国で、ザザアの詳細をケンとハガネに話す。これにより、ハガネとケンの死亡を回避させる。グループAの印を除去済み。


・ミケロラ

 ガドライン国で、店長に気に入られ、アルバイトではなく正規雇用になる。グループAの印を除去済み。


・ニン

 ジンが深手を負ったショックで、記憶喪失になる。グループAの印を除去済み。


・エナ

 経験から医療知識がかなり増えている。現在16歳。ちなみに、ケンやアキラ、ヤイバ、ハガネ、ジンも16歳前後である。グループAの印を除去済み。


・ローズリー

 ガドライン国では、ザザアからの支配下から解放され、別人のようであった。ケンとエナに、印の情報と薬の情報を提供。グループAの印を除去済み。主として、ザザアを要注意人物としてマークするはずが、逆に利用されることに。寿命により死亡。


・ジン

 ニンとともに行動していたが、ザザアの意志を継ぐ者と戦闘になり、深手を負う。グループAの印を除去済み。


・ザザアの意思を継ぐ者

 アキラ、ボロック、ライクル、ヤイバ、ニャセル、ヴォスキャー、バガーブ、モイス。感染者だった。


・誘拐犯(男)/誘拐犯(女)

 赤い乗用車の運転手。男が主犯。


・被害者(少女)

 誘拐犯により、拘束されていた。


・警部/警官

 ガドライン国の警察。誘拐事件の担当と放火事件の担当は別の人。


・バウドフ・ストゥー

 ローズリーの担当医師。エナに、知り合いの大学教授を紹介。


・キヤマーク・グレリア

 クガイダ大學の教授。研究者の界隈では、変人と呼ばれている。ヤバイ劇薬をよく作っているらしい。一応、研究目的だが、……実際は本人の興味本位によるものとか。


・フィン

 エナがこっちで知り合った女性。20歳ぐらい。同い年の男性2人と一緒に、この時代では珍しく剱を使って稽古をしているらしい。


・イーネッタ

 青年。ボーリスと本気で闘って、誤って負傷することもしばしば。


・ボーリス

 青年。3人でよく行動している。


・ブラウ

 警戒船の警備員。ケンを救出する。


・シェーズ

 警戒船の船長。


・ガルドシア・ダグラスト

 ザザアの元父親。


・ザザル・アーデス・ダグラスト

 ザザアの本名。


・生体管理情報唐草文様印

 紋様、または印。上が管理するために、グループAの首元に小さく存在。グループBは、極小のマイクロチップが首元に付着。特殊な光に当てないと見えない。本来、印の存在を知っているのは、主と呼ばれる者のみ。ローズリーからザザアへ情報が漏洩する。印は生体管理するために利用するものだが、ザザアによってハックされると、支配下に変わる。


・オンブル

 オンブルは、印を利用して、多くの人を踏み台として操作していた。


・ガドライン国(疑似未来)

 200年後の世界。時空間の神殿が生成した疑似未来と思われ、2月29日を毎日繰り返す。


・ルトピア中央病院(ガドライン国)

 国内で一番の技術力と設備を誇る。ルトピアは、旧神託の国で街の名。それを踏襲したのか、そこから移設した病院なのかはわからない。治療データを書けば、少し治療費が安くなるらしい。ケン曰く、反省文を書かされている気分になるとのこと。


・クガイダ大學

 長閑な丘の上にある。周辺は田畑が多く、大きな川が流れている。町外れだが、ルトピア中央病院から電車とバスを乗り継ぎ、3時間ほど。神託の国には、大学や学校はなかった。發達の国には、専門学校は存在するが、こちらも大学は存在しない。


・ワクチン

 接種することで、印を機能停止させる。ローズリーから調合の情報を聞いた。注射により、丸1日は動けないだろう。感染者は瞳の小さな変化があるぐらいで、判断は難しい。


・リバレーン宮殿

 取り壊しを行おうとする政府側と、それに反対する一部市民が抗争。理由は、宮殿に薬物乱用者が増えて、大規模な突入捜査が行われ、違法の薬品が大量に見つかったため。さらに、その薬品を使って、これまた違法な薬品の密造や密売が明らかになった。しかし、反政府組織が拠点にしているという理由という噂も。また、元新鋭の国の地域で、扃鎖軍の本拠地だった。


・ドンムール帝国

 詳細不明。第6部にて。



・伝説の剱

 神秘の力を持つ剱。何故伝説と謳われているのかは、不明。合成ができることもあり、正確な数は不明。一般的な剱と素材が違い、何の素材を使用しているかも不明。伝説の剱は持ち主を選ぶ。選ばれなかった場合、抜刀以降は激痛が襲う。鞘に収まったままであれば、持てる。

 現在分かっている保持者は以下の通り。

  ・ケン:合成シルバーソード(シルバーソード、フラッシュソード、ウォーターソード、ゴッドソード)

  ・ヤイバ:ライトニングソード

  ・ニン:フェニックスソード

  ・ジン:スィールソード

  ・ザザア:(名称不明)



前回の総集篇のときと同じように、第六部のタイトルがまだ決まってません。というより、第六部って、そんなに長かったのかなと、未確認のことが多い。その次あたりは結構憶えてるんだけど、何せ8年以上前なんで憶えてないところがあっても、不思議ではないよね、たぶん。

第五篇は、疑似未来って事でブログ版とは異なる世界にしました。理由は、時空間の狭間の設定が変わり、もとの時間には戻ってこれないので。ブログ版のときは、もしもの未来で、登場キャラが彼らの子孫っぽい描写とかあったけど、今回はカットしました。

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