総集篇Ⅰ
第一部の総集篇とキャラ紹介をまとめました。
舞台は『神託の国』。剱を持つことを許されているが、その先端は鋭くなく、人を殺傷する能力はない。ここ最近では殺傷能力を持つ剱を保持するものが現れ、国がこれを厳しく取り締まっている。物語の始まりは、その国の南西に位置するクーリック村。少年アキラは、かつて自分達の手で建てた道場へ。笑顔で再会するはずが、蹲ったケンを見て怒りを発して外へ。同い年の少女セーミャと再会後、ケンを勇気づける。3人は伝説の剱を探す旅へ出るものの、最初の水冰の神殿でゴッドソードをポルラッツに先取りされる。
ヤイバ達に助けられ、ギリシエ村でモッゼ長老からシルバーソードを受け取る。ヤイバとミケロラ、ハガネも仲間に加わった。ライトタウンの旅館にて宿泊中、街で戦闘が始まる。この戦闘は、炎帝釖軍が光明劔隊の本部へ攻撃して勃発。それよりも前に、第二支部を攻めて壊滅状態に。光明劔隊はカクゴウの考えで第二支部を放棄し、少人数部隊で既に現地へ向かっていた。これらの混乱に乗じて、ケン達は光明の神殿へ向かい砕けたフラッシュソードを拾い集めた。ファクトリーシティでニンと会い、ニンの兄であるジンが光明劔隊に所属しており、記憶がないことを知る。ニンの案内によりフラッシュソードが復活し、新たな旅の仲間となる。黒き鳥の話をハガネから聞き、一行は情報を求めてリャク村へ。
同じ頃、炎帝釖軍の本部にて、擬態可能な怪物が姿をくらますも、リーダーであるグレンは冷静に対応する。
人口が29人のリャク村で、ダルク長老から"黒き鳥"について情報を聞いた。25年前、3人の剱使い"ポルラッツ"と"カクゴウ"、そして"ヤミナ"がレジェンドソードである"ライトニングソードや"シルバーソード"、"フラッシュソード"、"ゴッドソード"、"フェニックスソード"などで怪物を撃退した。そして、風山に怪物を封印した、と。会話中、村に雷霆銃族が襲来し、アキラたちは洞窟から火焰の神殿へ。遅い返事として、アキラは一騎打ちのことを知っていたことを告げた。同時に、ケンが変わったことも。アキラは両親と妹を殺されたことから、ケンが復讐をやめたとしても、アキラはどうだろうか。フェニックスソードはニンの活躍により入手。防具として、鎧の情報をニンから聞き、次に向かったのは丘の上にあるオーガック製鉄所。オーガックに頼むが、了承がなかなか得られない。翌日になってようやく了承を得、数日後に鎧を頂いた。ダルク長老から託された古書、『封解の書』の地図から天地の神殿を目指すも光明劔隊と出会す。厄介ごとにはならず、光明劔隊が風山を目指したことを知る。天地の遺跡でエナと出会い、彼女の村の道場で特訓することに。迷いながらもニンに剱を買い与える。翌日からヤイバが指導。
村に着いてから二回目の夜。ケンは村の外れでカクゴウと出会う。母を意識不明の重体にしたことを、父親カクゴウにぶつけるケン。一方、カクゴウは責任という言葉を繰り返す。衝突し合うも、ケンは、カクゴウに一騎打ちで勝てなかったのは、頭のどこかで自分の父親が倒す相手じゃないって分かってたからであり、カクゴウは昔と変わっていなかったことを感じた。カクゴウは封解の書について言い残すと、その直後、鐵砲を持つポルラッツに待ち伏せされる。
翌朝、村では子供が行方不明になり、ケンとエナはそれぞれ単独で風山を目指す。アキラ達も遅れながら風山を目指す。風山で、ケンはポルラッツと対峙。ポルラッツからヤミナが黒き鳥であり、クーリック村襲撃は、ヤミナが暴走したことを隠すためにカクゴウが、ポルラッツの暴走が原因だということにした。ポルラッツはそれを根にも持っている。ポルラッツの攻撃を防戦一方で逃げ場がなくなると、ケンは眼鏡と白衣を着た人物にスタンガンのような物を首元に当てられ、目の前が真っ暗になった。
気づいたときは、中央の機械に座らされていた。カクゴウと思われる人物に言われるがまま、階段を下りて外に出る。そこには、崩壊した街が広がっていた。そして、成長したヤイバやニン、ミケロラと合流した。この崩壊した世界、成長した皆。明らかに、年単位で時間が経過していることを物語っていた。
<第12章までに登場したキャラなどの紹介>
年齢は第11章終了時点。
・アキラ・スーリア
クーリック村出身の少年。現在13歳。ケンと中心になって村に道場を建てた。両親と妹は、クーリック村襲撃時、光明劔隊に殺された。ハンスという偽名で、光明劔隊に入隊し情報を収集していた。
・ケン
クーリック村育ちの少年。現在13歳。カクゴウに一騎打ちを挑むが敗北。
・セーミャ・ロデリア
クーリック村出身の少女。アキラたちと同い年。おばが村で民宿を経営している。
・ヤイバ
三刀流の少年。かつてアキラと祇園山にて共闘した。ハガネの最近の行動に不信感を抱いていた。
・ハガネ
単独行動が多い少年。光明劔隊に所属していたらしい。最近、悪夢に魘されている。
・サリーナ・ミケロラ
パフェ好きの女性。アラサーらしい。伝説のパティシエの作るパフェを求めて旅に同行する。目的の店は物価高騰が原因かは不明だが、ファクトリーシティから移転していた。
・ニン・バルヴァバード
ファクトリーシティの影の部分で暮らす男の子。フラッシュソードを修復できる甦生台を案内した後、ケン達と同行することに。
・ジン・バルヴァバード
ニンの兄。光明劔隊に所属し、ニンのことを覚えていない。記憶操作された可能性がある。
・エナ・キュメル
イヴサーン村に住む少女。アキラ達と天地の遺跡にて出会う。
・カクゴウ
光明劔隊の隊長。ケンの父親でもある。ケンの母親(カクゴウの妻)は、クーリック村襲撃時に意識不明の重体でまだ目を覚まさない。
・ヤミナ
光明劔隊の女性幹部。黒き鳥が封印されている。
・ポルラッツ・ディナイト
光明劔隊の幹部。クーリック村を襲撃した張本人と思われたが、実際は違うようだ。風山にて、カクゴウとヤミナ不在の状況で、光明劔隊を指揮する。
・グレン
炎帝釖軍のリーダーである少年。
・モッゼ・ユイ
ギリシエ村の長老。神のお告げだと言い、シルバーソードをケンに託す。
・ダルク・カロアナ
リャク村の長老。耳が遠い。趣味は掘鑿して洞窟を作ること。息子は情報屋。"封解の書"をケンに託す。
・オーガック・レメスリィ
鎧を作っている。オーガック製鉄所のオーナー。頑固で地獄耳。師はスディム。
・ワーク・フォルカナ
オーガックのもとで修行中の弟子。1年以上かけて、ようやく弟子になった。
・光明劔隊
本部はライトタウン。カクゴウとヤミナ、ポルラッツの3人が平和維持を目的として結成。ポルラッツの暴走により、光明劔隊は現在二極化。主要武器は剱。炎帝釖軍に第二支部を攻撃された。アキラが所属していた新襲撃隊は白を基調とした戦闘服。新襲撃隊という名だが、襲撃は実際に行わない。名称で他の組織との緊迫状態を保持するのが目的。風山ではカクゴウとヤミナが不在のため、ポルラッツが指揮を執る。
・炎帝釖軍
主要武器は刀。赤や紅を基調とした戦闘服。リーダーはグレン。光明劔隊の第二支部と本部を攻撃した。
・雷霆銃族
元々盗賊団であり表向きは社会貢献、裏ではよからぬ噂が絶えない。最近、リャク村に襲撃した。
・祇園山
標高1000メートル。麓にはモスター村がある。ヤイバとアキラが共闘した。詳細は、まだ語られていない。
・風山
黒き鳥が封印されていると言われている山。
・伝説の剱
神秘の力を持つ剱。存在する本数や、何故伝説と謳われているのかは、不明。
現在分かっている保持者は以下の通り。
・ケン:シルバーソード、フラッシュソード
・ヤイバ:ライトニングソード、フェニックスソード(ニン)
・ポルラッツ:ゴッドソード
キャラ紹介では、本編で書かれていないフルネームがありますが、キャラによっては今後の本編でも出てこないかも。
総集篇に関しては、作者が忘れないようにするメモでもあります。『黒雲の剱』は、長い作品なので序盤や中盤を思い出す用途で使用してます。




